ドローンを使って魅力的な空撮映像を撮りたいと思った時に、実際どういった操縦方法があるのか、またどのようなテクニックを使えばいいのか、分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ドローン関係の会社の代表を務め、様々なドローン空撮のイベントや事業を企画・運営されているドローン空撮を知り尽くしたプロの方に、「空撮ドローンの操縦方法やテクニック」についてお話をお伺いしました。
基本的な操縦技術と合わせて、高度なテクニックを身に付けることで、よりクオリティの高い映像を撮影することができますよ。
この記事では、
■ドローン空撮で使われている飛行テクニック
- どのような映像を撮りたい時に使えるテクニックなのか
- そのテクニックのポイント
■映像レベルを上げるドローン空撮のコツ
■ドローン空撮テクニックを上達させる方法
といった内容を、プロ視点で詳しくご紹介しています。
ぜひ記事を参考にして、迫力あるドローン空撮映像を撮ってください。
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ドローン空撮を始める上で知っておくべき知識を網羅的に知ることができる記事になっていますので、ぜひこの記事とあわせてお読み頂くことをお勧めします!
目次
ドローン空撮(撮影)の操縦テクニック
この章では、プロの方も活用しているドローン空撮の操縦テクニック、下記の9つをご紹介します。
- ノーズインサークル
- 下降チルトアップ
- 後退しながら上昇
- 俯瞰(真下)撮影
- 固定
- パン
- 斜め移動
- 低空飛行
- 対象物通過
特に「1.ノーズインサークル」「2.下降チルトアップ」「3.後退しながら上昇」は使う頻度の高いテクニックなので、ぜひおさえておきましょう。
ノーズインサークル(頻出テクニック)
ノーズインサークルとは、被写体を中心に、その周りを円を描くように旋回させる方法です。
多くのプロが使うノーズインサークルは、ぜひ取得しておきたいテクニックの一つです。取り入れることで大幅に映像のクオリティがアップします。
※回る映像が続くので画面酔いに注意
【こういった映像を撮りたい時に使える!】
被写体を様々な角度から撮ることが出来るので、高さのある建築物やアーティストにスポットを当てたいミュージックビデオなど、被写体を強調したい撮影で活用します。
【このテクニックのポイント】
初めのうちは、綺麗に周りながらの撮影は難しいので練習が必要です。実際に映像として使用するのはほんの数秒という場合が多いので、まずは10秒を目安に、綺麗に周れるよう練習しましょう。
初心者の方は、被写体に近づいて低い位置での撮るよりも、被写体と離れた高い位置での撮影の方が簡単です。徐々に距離を近づけての撮影にしていきましょう。
下降チルトアップ(頻出テクニック)
チルト=カメラを上下に動かすことを表し、下降チルトアップとはドローンを下降飛行させながら、カメラを上向きに動かすテクニックのことです。
従来、大型のクレーンを使って行う撮影方法ですが、ドローンならクレーンを設置することなく簡単に映像を撮ることができます。
【こういった映像を撮りたい時に使える!】
ノーズインサークルと同じく被写体をより印象付ける効果があり、建物や滝、岸壁など、高低差を利用した撮影に適しています。マンションやビルなどを撮影すれば迫力ある映像が撮れるので、不動産関係の動画には多く活用されているテクニックです。
【このテクニックのポイント】
下降しながら、被写体の先端を画像の外に出さないようにチルトアップ(カメラを上向に動かす)を行います。
下降のスピードと、カメラを動かすスピードを一定にすることが大事です。ドローンを下降させる速さに合うチルトアップスピードを見つけ、繰り返し練習しましょう。
後退しながら上昇(頻出テクニック)
被写体からどんどん遠ざかりながら上昇する撮影方法。多くのテレビ番組でも使われている、ドローンならではの壮大な映像撮影が可能なテクニックです。
こちらの動画の33秒〜の映像はまさに圧巻です。
【こういった映像を撮りたい時に使える!】
上空まで飛んで行き、対象物を含んだ全風景を広く捉えていくことでその場所の地形や様子がわかるので、森や海など、景色の壮大さを伝える撮影に適しています。上空にフェードアウトしていくイメージで、映像の最後などにもよく使われる手法です。
【このテクニックのポイント】
飛ばし始め直後は「後退」飛行をメインに行い、高度をいきなり上げないようにします。後退で少し対象物から離れたところで上昇飛行を開始すると、うまく撮影することができます。
また、コントローラーのスティック操作の力加減も重要です。
後退開始時や上昇開始時といった、ドローンの“動き出し”の際はじわーっとゆっくり動かすように意識しましょう。ゆっくりとした動き出し操作をしないと、機体が大きく揺れてしまいブレた映像になってしまうので注意が必要です。
俯瞰(真下)撮影
カメラを真下に向け、移動しながら撮影する方法です。
前進や後進、上昇や下降と組み合わせることで、より変化のある映像が撮影できます。
機体の飛行方向としては、「俯瞰+前進」が俯瞰撮影の中でも最も多く映像に取り入れられています。
【こういった映像を撮りたい時に使える!】
上空から真下を見下ろすようなアングルで撮影ができるので、河や道路の曲線、色付く紅葉のグラデーションなど、景色や自然を撮影する時にも活用できますし、人や建物を撮ってミニチュアのようにみせるといった活用法も面白いですよ。
【このテクニックのポイント】
基本的にカメラは真下に向けましょう。完全に下向きにして撮った方が、目を惹く綺麗な映像が撮影できます。また、前進のスピードが早いと乱れた映像になりやすいので、進行スピードはゆっくりを意識しましょう。
固定
ドローンを静止させて、動きのない映像を撮影する方法です。
ドローンはホバリングで空中で停止させ、カメラも固定させます。ドローン自体が動かないので、基本的には動いている物を撮影する際に活用します。
【こういった映像を撮りたい時に使える!】
道路を走る自動車や、雲の流れなどを撮影して動きを早くするタイムプラスの編集を加えると、スピード感ある映像が作成できます。
また、一動作ごとに映像を固定させると編集しやすいというメリットがあるので、そういった意味で使うこともあるテクニックです。
【このテクニックのポイント】
風が強いと機体が揺れ、ブレた映像になってしますので、無風またはなるべく風の弱い日を選んで撮影しましょう。
パン
ドローンをある程度の高さまで上昇させ、その場で機体を中心として360度回転させる撮影方法です。
ドローンらしいダイナミックな映像で広大な景色を撮影することができます。
ドローンは移動せず、ドローンの向きだけを変えます。
【こういった映像を撮りたい時に使える!】
パノラマ映像を撮ることができるので、景色や風景を広範囲で撮影する時に使えます。
360度景色が変わらない山の中のような場所よりも、ぐるりとカメラが回った時に映る風景が変わる場所での活用に適しています。
【このテクニックのポイント】
ドローンの向きを変える時の速度に注意しましょう。速くなったり遅くなったり速度が一定でないと、安定しない見辛い映像になってしまします。同じ速度でゆっくりと機体を振りましょう。
斜め移動
斜めの方向へ移動しながら撮影する方法です。「前進/後進」と「横移動」のコントロールスティックを同時に操作して斜めに飛ばします。
【こういった映像を撮りたい時に使える!】
走っている車や鉄道等を並行して追従したい時に活用されやすいテクニックです。流動感あるスケールの大きな映像を撮ることができます。
【このテクニックのポイント】
「前進/後進」と「横移動」のスティック操作を、適切な力加減で行います。正しい加減をキープし、もし並行進路からズレてしまった場合は修正しなければいけないので、ドローン中級者以上の飛行技樹が必要となります。
低空飛行
地面や水面に近い低空を飛行して撮影する方法。
地面と近距離での撮影ができるのもドローンならではです。
【こういった映像を撮りたい時に使える!】
地面や水面から近いので、ダイナミックで迫力のある映像を撮影することができます。より動きを感じられ、スピード感もバッチリ。人の目を惹く飽きない映像となります。
【このテクニックのポイント】
迫力のある映像を撮ることが出来ますが、地面や水面に接触しないよう、より慎重にコントロールする必要があります。
機体の下にセンサーが設置されている場合は、センサーが反応してしまうことも。低空飛行時はセンサースイッチを0FFにしておくことが望ましいです。
対象物通過
撮影対象の横をすり抜けたり、木々の間を通過したりする撮影方法です。
【こういった映像を撮りたい時に使える!】
対象物などの横をスレスレで通過したりと、迫力あるスリリングな映像が撮影できます。
低空飛行と同様、ドローンならではの映像になります。
【このテクニックのポイント】
接触の危険性が高いので、可能な限りプロペラガードなどを装着して飛行させましょう。トンネルなどを通過する際は、電波の遮断にも気を付けてください。
上で紹介した操縦テクニック活用し、組み合わせることにより、クオリティの高い映像を撮ることが可能です。
映像レベルを上げるドローン空撮(撮影)4つのコツ
先の章でドローン空撮の飛行テクニックをお伝えしましたが、この章ではドローン空撮で魅力的な映像を撮るためのコツ・抑えるべきポイントをご説明します。
ドローン空撮のコツは下記の4つ。
■飛行速度を一定に保つ
■ジンバル設置
■構図のバランスを意識する
■離陸時〜初動に定番の動きを作る
一つずつ詳しく解説します。
飛行速度を一定に保つ
ドローン空撮において、速度を一定にして撮影することは大事なポイントです。
急な減速や加速をさせてしまうと、機体の振動がそのまま反映され、不安定でカクついた映像になってしまいます。綺麗に見える映像にするためには、一定のスピードを保つように意識しましょう。
前進・後退だけでなく、上下や斜めの動きも速さを一定にすると、映像の切り替わりが滑らかになり美しい映像になります。
【速度を一定に保つ方法】
コントローラーのスティックを固定することを意識しましょう。撮影位置を決めたら、撮り終わるまでスティックを動かさず固定し続けることで、安定した映像を撮ることが出来ます。
力加減やスティック固定は実際にドローンを飛行させ身につけていくしかないので、繰り返しの練習が大切です。
ジンバル設定
上の章で紹介したテクニック、チルトアップなどでカメラを動かす際は、ジンバルの設定も気にしておきたいポイントです。設定をしっかり行うことで、より高クオリティな空撮ができます。
◆ジンバルとは?
ドローンに搭載されたジンバルは、揺れを感知するとカメラが水平状態を保つように働きます。
カメラ自体が動くので、カメラレンズ内に搭載された空間手ブレ補正機能やセンサーシフト式と異なり、細かい振動だけでなく、大きな動きによるブレも補正可能という特徴があります。
ドローンは進行方向に傾いて飛行するので、ジンバルが付いていない(カメラが固定されている)機体だと、カメラの向きもそれに追従する形になってしまいます(左図)。
ジンバルが付いている機体は、機体が斜めに傾いてもカメラが水平を保つので(右図)、しっかりと前進映像を撮影することが出来ます。
通常は常にカメラは水平を保ち続ける状態(標準モード)に設定されていますが、上で紹介した頻出テクニック「下降チルトアップ」のように、カメラを動かして撮影したい場合などは、ジンバルを手動で動かせる設定にすればカメラを好きな向きに変えることが出来ます。
その時のジンバルがどう動くかの設定をしっかり行うことで、映像レベルがグッと上がるのです。
【ジンバルの設定方法】
DJI FlyやDJI GO 4といったアプリでは、ジンバルピッチを動かす速度とジンバルピッチの滑らかさを設定することができます。
■ジンバルピッチ速度
ジンバル(カメラ)を上下に動かす際の速度が設定できます。
カメラを速く動かし過ぎてしまうと、カクついて乱れた映像になったり、見ている人が画面酔いしてしまう原因にもなります。ゆっくりとカメラが動くように、数値を低く設定するのがおすすめです。
■ジンバルピッチの滑らかさ
ジンバル操作は基本的にコントローラーのダイヤルで行いますが、そのダイヤル操作をした後のジンバルの止まり方を調節できます。ピタッと止まるか、ゆっくりじわじわと止まるかの動きの割合を決められるということです。
こちらはジンバルピッチ速度とは逆で、数値を大きくするほどジンバルがゆっくりと止まるようになります。
ピタッと瞬間的に止まるより慣性を残しながらじわじわと停止する動きの方が、映像編集をする際に、他の動画と繋ぎやすく綺麗な映像になります。
ゆっくりとした速度で、じわじわとした動きで止まるジンバル設定がおすすめです。
なので、
ジンバルピッチ速度:数値を低めに設定する。
ジンバルピッチの滑らかさ:数値を高めに設定する。
ドローンの飛行速度と動きに合わせ、適した数値を見つけましょう。
ジンバルの調整設定をしっかり活用すれば、クオリティの高い空撮映像に一歩近づけます。
構図のバランスを意識する
映像でも画像でも、撮影する際は全体の構図を意識しましょう。
構図とは、被写体や背景をどのようなバランスで画面に配置するかというもの。
動画の場合は、「まず海を映して、その後山を入れよう」といった映像展開を考えるということも、構図作りの一つとなります。
【バランスの良い構図を作る方法】
バランスの良い構図作りには、経験や優れたセンスが必要です。なかなか上手くいかないと悩んでいる方は、基本的な構図技法を利用してみましょう。
・三分割法を活用する
最もスタンダードで使いやすい構図としては「三分割法」というものがあります。
三分割法とは?
写真の縦横を三分割して、重なるポイント(黄色い点)に被写体を置く構図です。
この三分割の線を意識して被写体をもってくることで、人が見て安心する、心地良いと感じる画を作ることができます。
三分割法を用いた写真例
機体によってはアプリの設定で「グリッド線」を表示することもできます。
グリッド線例
このように操作画面に分割線が入り、構図配置が簡単にできます。構図決め以外にも、機体が水平・垂直であるかといった確認も可能です。
【動画の構図(構成)を作る方法】
動画の構図、所謂どのような流れの映像にするかといった構成・ストーリーを決める上で、見ている人を飽きさせない=単調な映像にしないということは大切なポイントの一つです。
飽きない映像作りの構成例をいくつかあげてみます。
・連続カットを組み合わせる
ドローンの動きが異なるカットを組み合わせ、変化のある映像を意識しましょう。
自然の景色や風景の撮影は、俯瞰的で単調な映像になりがちです。いくら壮大で綺麗な風景でも、同じような映像が続くと見ている人は退屈してしまいます。
例えば、前進からの横移動、回転を加え後退など、ドローンの様々な動きで撮った動画を組み合わせることで、見ている人を飽きさせない作品にすることができます。
・答えを最後に見せる
メイン対象物の一部だけを映したカットが続いた後に全体像を登場させたり、対象物をかなり近くで撮影し、何が映っているのかわからない状態からゆっくりと全体像を映し出すといった、クイズのような構成も見る人を引き込む方法の一つです。
「これはなんだろう?」と映像の先が気になりますし、全体像が現れた時には「そうだったのか」と驚きやインパクトを与えることができます。
離陸〜初動に定番の動きを作る
自分の操縦レベルに合わせ定番な動きを決めておくと、よりスムーズに映像を撮ることができ、初めての場所でも安定した撮影が可能です。
離陸時や、ドローン上昇後の初動に定番動作を決める方が多く、例えば、
- 離陸後は斜め方向に上昇する
- 上昇した後回転を加える
- 上昇後は真横へ移動
などがあげられます。
空へ昇っていく離陸時は、ドローンならではの映像が撮れる貴重な素材なので、定番化することで初めての場所や環境でも、良い映像を残すことが可能です。
【定番の動きを作る方法】
いろいろなドローン空撮動画を見てみると大体の動きのパターンがわかってくるので、自分の操縦レベルに合った、定番化できる動きを決めましょう。スタンダードな動作として活用できるよう、繰り返しの練習が必要です。
ドローン空撮(撮影)テクニックを上達させる方法
ドローン空撮のテクニック・コツをご紹介したところで、この章では空撮テクニックの上達方法について解説します。
◆練習中は常に「撮りたい映像」を細かく意識する
ドローンの操縦練習は、ただ漠然と飛ばして映像を撮るのではなく、
- 太陽と海岸をこの画角でおさめるように撮ろう
- このタイミングになったら被写体を追い越して山を撮ろう
- この山を映しながら何秒後に海を映すようにしよう
など、できるだけ細かく明確に、構図や構成を決めて撮影しましょう。
意識するだけでも、ぐっと練習の質が上がり、技術や映像のレベルアップにつながります。
◆動画を見て独学
YouTubeやネットの紹介記事など、今や多くのドローン空撮映像を様々な媒体で見ることができます。
撮影した映像や、その撮影方法まで詳しく解説している動画も多数あるので、自分の空撮の参考にしてみましょう。
【YouTube・おすすめドローンチャンネル】
DJI社の日本語対応動画チャンネルです。機体の説明はもちろん、搭載機能を使った様々な空撮映像をみることができます。DJIのドローンユーザーは視聴必須チャンネルです。
こちらもDJI社のチャンネル。世界中のアーティストとドローン愛好家が集まり、魅力的な映像を公開しているドローン空撮映像専用チャンネルです。
撮影機器のレビューや撮影テクニックなどを解説した動画が多く投稿されているチャンネルです。
編集技術や画質のクオリティが高く、参考になる映像を楽しむことができます。
今回インタビューでお話をお伺いした空撮のプロもイチオシという動画チャンネルです。
映像制作会社を立ち上げるなど、ドローン空撮業界でも有名な大川さんのチャンネルは魅力的な映像が見られるだけでなく、空撮映像の作成講座や、機体・ガジェット解説など充実の内容となっています。
◆ドローンスクールは予算も考え検討を
ドローンスクールで、操縦技術に長けた指導者から学ぶという方法もあります。
ドローンスクールには基本コースと専門コースの設定があり、基礎以上のテクニックを学ぶためには空撮に特化した専門コースを受講する必要があります。
ですが、一般的には基本コースを修了した後、専門コースの受講が可能という流れになるため注意が必要です。
基本コース+専門コースの受講となると、スクール料金も50万円以上かかる場合もあるので、予算を考え検討しましょう。
ドローン空撮(撮影)に役立つ自動操縦機能
ドローン空撮のテクニックやコツなどの説明を読んで、「なんだか難しそう」と思われた方におすすめなのが、「クイックショット」という自動操縦機能です。
アプリ設定をすれば、ドローンが自動で技術を要する飛行方法で撮影してくれるというもの。
その自動操縦機能のうち、いくつかをご紹介します。
◆クイックショット機能
■ドローニー
被写体を中心に捉えながら斜め後ろに上昇する。
■サークル
被写体の周りを円を描くように飛行する。
■ヘリックス
被写体の周りを旋回して、指定した距離まで上昇する。
■ロケット
カメラが下方向を向いたまま、機体が上昇。地上を見下ろすようなアングル撮影が可能。
■ブーメラン(コメット)
被写体を中心に半円を描きながら機体が上昇して、残りの半円は下降しながら始点の戻る。
■アステロイド
被写体を中心に上昇しながら撮影し、球体パノラマ撮影からドローニー撮影を合成したような映像になる。
■マスターショット
最先端のAI技術を使用し、撮影シーンを認識してそのシーンに適した飛行ルートを計画・飛行する。
◆クイックショット対応機体
機能名 |
対応機体 |
---|---|
ドローニー |
Mavic2/Mavic AIR/Mavic Air2/DJI Air2S/Mavic mini/DJI mini2/Spark/Mavic3 |
サークル |
|
ヘリックス |
|
ロケット |
|
ブーメラン(コメット) |
Mavic2/Mavic AIR/Mavic Air2/DJI Air2S/Mavic3 |
アステロイド |
|
マスターショット |
DJIAir2S/Mavic3 |
機体の細かい動きやスピードの調整は手動操縦に劣るものの、これらの機能を使えば簡単に見応えのある空撮映像が撮影できます。
まとめ
最後に、この記事を簡単にまとめます。
◆ドローン空撮の操縦テクニック
- ノーズインサークル
- 下降チルトアップ
- 後退しながら上昇
- 俯瞰(真下)撮影
- 固定
- パン
- 斜め移動
- 低空飛行
- 対象物通過
1.ノーズインサークル、2.下降チルトアップ、3.後退しながら上昇の3つは特によく使われるテクニックです。
◆映像レベルを上げるドローン空撮4つのコツ
- 飛行速度を一定に保つ
- カメラを動かす際はジンバル設置をしっかり行う
ジンバルピッチ速度:数値を低めに設定する。
ジンバルピッチの滑らかさ:数値を高めに設定する。 - 構図のバランスを意識する
- 離陸時〜初動に定番の動きを作る
◆ドローン空撮テクニックを上達させる方法
- 練習中は常に「撮りたい映像」を細かく意識する
- 動画を見て独学
- ドローンスクールは予算も考えて検討を
◆ドローンが自動で操縦してくれる機能
・ドローニー
被写体を中心に捉えながら斜め後ろに上昇する。
・サークル
被写体の周りを円を描くように飛行する。
・ヘリックス
被写体の周りを旋回して、指定した距離まで上昇する。
・ロケット
カメラが下方向を向いたまま、機体が上昇。地上を見下ろすようなアングル撮影が可能。
・ブーメラン(コメット)
被写体を中心に半円を描きながら機体が上昇して、残りの半円は下降しながら始点の戻る。
・アステロイド
被写体を中心に上昇しながら撮影し、球体パノラマ撮影からドローニー撮影を合成したような映像になる。
・マスターショット
最先端のAI技術を使用し、撮影シーンを認識してそのシーンに適した飛行ルートを計画・飛行する。
いかがでしたでしょうか。ドローン空撮のテクニックの種類や、その活用方法が分かったかと思います。
ぜひこの記事のテクニックを生かし、素敵な空撮映像作りにお役立てください。