「DJIというメーカーのドローンをよく見かけるけれど、どこの会社? どんなドローンがあるの?」
「DJIのドローンを買いたいけれど、どれを選べばいいのか迷ってしまう」
そんな疑問や悩みを持っている人も多いでしょう。
DJIは、世界のドローン市場で7割以上のシェアを誇る中国のドローンメーカーです。
空撮用の民生機から農業など産業用の大型ドローン、中には100g以下のトイドローンまで、幅広い機種を製造販売していて、初心者からプロまで、大人から子どもまでが自分に合ったドローンを見つけることができるでしょう。
ドローン本体の製造販売だけでなく、
- ドローン人材の教育にも注力、ドローン資格認定制度「DJI CAMP」を運営
- 操縦や管理をしやすくする専用アプリも各種公開
- DJI製品に特化した「DJI公認ドローン保険」も提供、正規品を新品で購入すれば1年間保険料無料で「DJI無償付帯賠償責任保険」に加入可能
など、さまざまなドローン関連サービスも行っています。
これらをよく知り利用することで、ビジネスでも個人の趣味でもより一層ドローンを活用できるようになるはずです。
そこでこの記事では、DJIとそのドローンについて知っておきたいことをまとめました。
◎DJI社とは
◎DJIのドローンの特徴・得意分野
◎DJIのドローンの安全性・信頼性
◎DJIのドローンで型式認証されているものは?
◎DJIの民間資格「DJI CAMP」
◎【比較表】DJIの主なドローンの種類と特徴
◎DJI製品の保険
◎DJI製品向けのアプリ
◎DJI製品の購入方法
最後まで読めば、DJIについてよく理解できるでしょう。
この記事で、あなたが気に入ったドローンを見つけられるよう願っています。
DJIとは
DJIは、ドローンメーカーの中でももっとも有名な企業です。
そんなDJI社とそのドローンについて、まずは基本的なことから確認しておきましょう。
DJIは世界シェアNO.1のドローンメーカー
DJIは、ドローン市場で圧倒的なシェアを誇る中国のメーカーです。
以下はDRONE INDUSTRY INSIGHTSによる「DRONE MARKET SHARES IN THE USA AFTER CHINA-US DISPUTES」のデータで、ドローンメーカーの世界での台数シェア上位10社を挙げていますが、DJIは実に76.1%を占めています。
つまり、世界のドローンの4分の3以上はDJI製品だというわけです。
出典:DRONE INDUSTRY INSIGHTS
「DRONE MARKET SHARES IN THE USA AFTER CHINA-US DISPUTES」
というのも、DJIは以前から一般向けの民生機に力を入れていて、手頃な価格で高性能なドローンを多種多様に開発してきました。
一方、2017年ごろからは産業用ドローンの新製品も続々と発表、こちらの分野でもシェアを伸ばします。
2019年に農林水産省が発表した「農業用ドローンの普及に向けて(農業用ドローン普及計画)~ ドローン × 農業 のイノベーション ~」では、農業用ドローンとして登録されている機体のメーカー内訳は以下のようになっていました。
【認定機種メーカー内訳】(2018年12月)
出典:農林水産省調べ
全登録機体数 1,437台中、DJI機は576台、およそ40%を占めて日本国内シェア1位です。
つまり、DJIは民生機、産業用ともに高いシェアを誇り、多くの国、人、企業に愛用されているドローンメーカーだと言えるでしょう。
DJI社の概要
では、DJI社とはどのような企業でしょうか?
「DJI」は、2006年にフランク・ワン氏が創業した中国のドローンメーカーです。
中国語では「大疆創新科技有限公司」、英語表記は「Da-Jiang Innovations Science and Technology Co., Ltd.」で、本社は中国・深圳(しんせん)にあります。
日本には、2013年に「DJI JAPAN 株式会社」を設立、進出しました。
ほかにもアメリカ、ドイツ、北京、上海、香港にも拠点を設けています。
【DJI社概要】
社名 |
本社:DJI(大疆創新科技有限公司) |
---|---|
所在地 |
本社:中国・広東省深圳市南山区高新南四道 18 号 創維半導体設計大厦西座 14 層 |
設立年 |
本社:2006年 |
従業員数 |
グローバル:1万2,000人以上 |
事業内容 |
マルチコプター・ドローンの企画、研究、製造、販売及び輸入 |
2022年9月には、44階と40階の2つのタワーからなる新本社「DJI Sky City」をオープン、話題になりました。
【DJI Sky City】
出典:DJI JAPAN公式サイト プレスリリース
「空のクリエイティブ・コミュニティ DJI新本社オープン 2つのタワーからなる画期的なDJI Sky Cityイノベーションハブ Foster + Partnersが設計を担当」
DJIのドローンの特徴・得意分野
DJIのドローンは、前述したように、入手しやすい価格帯の一般向け・個人利用者向けの機種が多彩に揃っています。
また、2017年ごろからは産業用ドローンの新機種も続々と増やし、シェアを拡大してきました。
DJI製品の特徴としては、以下のような点が挙げられます。
- 高スペックなのにリーズナブルな価格で、コストパフォーマンスに優れる
- 一般向け機種は空撮用、産業用は点検・測量用、農業用の機種が多い
- 衝突防止システムに力を入れており、ステレオカメラと赤外線センサーで障害物を検知する「VPS(=Vision-Positioning-Sensor)」というシステムを搭載している
- 多くの機種に「RTH(=Return To Home)」という自動帰還機能が備わっていて、バッテリー残量が少なくなったり、通信が途切れたりといった緊急事態が発生すると、自動的に機体が帰ってくる
- 映像伝送距離が長く、操縦者と機体が遠く離れていても操作できる
- 多くの機種は、購入すると「DJI無償付帯賠償責任保険」に、1年間は保険料無料で加入できる
→保険については、「DJI製品の保険」でくわしく説明しますので、そちらも読んでください。
このように、独自のメリットがさまざまあるため、DJI製品は広く利用されていると考えられます。
DJIのドローンの安全性・信頼性
このように、民生品ドローンの代表格ともいえるDJI製品ですが、一方でその安全性や信頼性に不安を覚える向きもあります。
この点についても、考えてみましょう。
DJI製品が不安視される理由と、DJI側の反論
DJI製品の安全性が不安視される理由は、DJIが中国企業だという点にあるようです。
実際、過去にはアメリカで「DJIが得た情報が中国政府に流れているのではないか」という疑惑がかかったり、あるセキュリティ調査では「DJIのアプリに脆弱性が発見された」と報告されたりといったことがありました。
が、DJIはそれぞれの疑惑に以下のような声明を出して反論しています。
◎DJI Statement On ICE Bulletin
→アメリカ合衆国移民・関税執行局(ICE)のロサンジェルス事務所からの報告書とされる文書で、DJIが中国政府に情報を提供しているのではないかと指摘されたことについて、この主張は間違っている、多くは虚偽である、と反論しています。
→あるセキュリティ調査で、DJIのアプリのひとつに脆弱性が2点見つかった、と報告されたことについて、細かく反論し、自社では「ドローンデータセキュリティに関わる業界標準作成支援も行っております。本基準により、すべてのドローンユーザーにとって保護と信頼性が確保されます」と結んでいます。
さらに、アメリカ国土安全保障省の「Aviation Cyber Initiative Unmanned Aircraft System Information Security Risks Limited Scope Test & Evaluation」という報告書や、ブーズ・アレン・ハミルトン社の調査結果で、政府やプロユーザー向けのDJIドローン「Matrice 600 Pro」「Mavic Pro」「Mavic 2 Enterprise」には、予期せぬデータ送信接続の形跡は特定されなかったそうです。
また、脆弱性に関しても、前述のブーズ・アレン・ハミルトン社の調査結果では、攻撃するにはドローン自体に物理的にアクセスするか、ドローンの操作中に攻撃者が無線の範囲内にいる必要があるため、適切な管理と操作を行えば、脆弱性は最小限に抑えられるとしています。
もしDJI製品の安全性に不安がある人は、上記のリンク先の文書にさらにくわしく解説されていますので、読んでみてください。
機密性の高い業務なら、セキュリティ重視の国産ドローンが安心
とはいえ、機密性の高い事業や業務では、DJI製品ではなくセキュリティ性を重視した国産ドローンを使いたい、と考える向きもあるのが実情です。
実際、政府はデータ漏えいなどに対するセキュリティ対策を強化した国産ドローン「蒼天」の製造開発を、国内メーカー・ACSLに委託しました。
防衛、警備、救難救命、その他機密性の高い国の事業においては、このような国産機が用いられるようになるでしょう。
一般企業なら引き続きDJI機が有力な選択肢になっているのが現状
が、そのような高レベルのセキュリティ対策は必要ないという一般企業であれば、引き続きDJI機は有力な選択肢になるでしょう。
なんといってもDJI製品は、高い機能性に対して価格が手頃で、広く普及しているだけにメンテナンスなども容易だからです。
DJI機を導入するかどうかは、業務の機密性、求められるセキュリティレベルを考慮して慎重に決定してください。
DJIのドローンで型式認証されているものはまだない
さて、DJI製品の購入を検討している人の中には、「DJIのドローンで、型式認証済みのものがあればそれを買いたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
実際のところ、そのような機種はあるのでしょうか?
形式認証済みは国産1機種のみ、DJI機はなし(2023年8月現在)
結論から言えば、残念ながらDJI製品で型式認証を取得したドローンはまだ1機種もありません。
型式認証とは、メーカーが自社のドローンの検査を国などに申請し、強度や構造、性能が国の安全基準に適合すると判断されれば、認証を受けられる制度です。
型式認証を受けた機体は、ドローンで「特定飛行」を行う際にいくつかのメリットがあるため、「せっかくドローンを購入するなら、型式認証済みのものがいい」と希望する人がいるわけです。
(型式認証とそのメリットについては、別記事「ドローンの機体(型式)認証|やり方は?いつから?一覧やDJI機も」参照)
が、2023年8月現在、型式認証を受けているドローンは、国内メーカー「ACSL」の1機種のみです。
6月にソニーグループ株式会社が、プロ向けドローン「Airpeak S1」の型式認証を申請した(参照:国土交通省 報道発表資料「無人航空機の第二種型式認証を受け付けました」)そうなので、数ヶ月後には2件目の認証機が誕生するかもしれません。
DJIでは形式認証専門のチームが、時間をかけて取り組み中
一方、DJIは今のところ、型式認証の申請もしていないようです。
DJI JAPANの代表取締役・呉 韜氏は、ドローン専門メディア「ドローンジャーナル」(運営・インプレス総合研究所)の取材にこう答えています。
「DJIには、型式認証に取り組むチームがありますが、それほど人材は多くありません。また、今は型式認証を取得しても大きなメリットが生じないので、時間をかけて関連機関とコミュニケーションを取り、いくつかの機種を選考して取得することを考えています。ただし、認証の取得には膨大なコストと時間が必要となります。
(中略)
現時点では、国家ライセンスを受験するのも大変だったり、認証機体も数少ないというのを鑑みると、まだまだ意見をすり合わせる期間が必要だと思います」
──ドローンジャーナル 特集記事「日本市場の動向や型式認証の取得に言及、DJI JAPAN代表インタビュー -DJI JAPAN 呉代表に市場や機体開発について独占取材-」(2023年6月13日)より引用
ということは、DJIとしては、この問題には時間をかけて取り組む姿勢なのでしょう。
残念ながら、近々に「DJI機が型式認証を取得!」という朗報を聞くことはなさそうですが、取得自体の可能性はあるようですので、希望している人は随時ニュースをチェックしながら気長に待っていてください。
DJIの民間資格「DJI CAMP」
DJIの事業は、ドローンの製造販売だけではありません。
ドローンに関する人材教育にも力を入れています。
そのひとつが、「DJI CAMP」です。
「DJI CAMP」とは
「DJI CAMP」は、DJI JAPANが2015年に立ち上げたドローン資格認定制度です。
DJI製のドローンについて、正しい知識と操縦方法、飛行モラルを習得しているかを講習と認定試験で確認します。
合格者には「DJI CAMPスペシャリスト」という資格が与えられ、認定証または修了証が発行されます。
他の民間資格とは異なり、
- DJI製品に特化した講習内容・資格である
- 10時間以上の飛行経験が受講要件である
→そのため、講習コースが短期間・安価(6万〜10万円程度)である
というのが特徴です。
DJI CAMPスペシャリストになると、国土交通省への飛行許可申請が簡略化されたり、DJI公認ドローン保険の保険料が割引になったりといったメリットがあるので、DJI製のドローンを頻繁に使おうという人は、取得を検討してみるといいでしょう。
DJI CAMPについてさらにくわしくは、別記事「DJI CAMPとは?資格の概要や特徴、おすすめな人、認定団体など」を参照してください。
ドローンの国家資格ができた今、DJI CAMPの必要性は?
これまでDJI CAMPをはじめとするドローンの民間資格は、取得することでドローンの知識や技術が身についたり、それを第三者に対して証明したりするのに役立ってきました。
が、2022年にドローンの国家資格(=無人航空機操縦者技能証明)ができたことで、民間資格を取得する意味が薄れてきたとも言えます。
では、今でもDJI CAMPを取得する意味、必要性はあるでしょうか?
その答えは、「メリットはある」です。
前項でも一部触れましたが、DJI CAMPを取得すると以下のような特典があり、これは国家資格にはないものです。
- DJI製のドローンに特化したカリキュラムを学べる
→DJI機にくわしくなれるので、DJI機をメインに利用する人には役立つ - DJI公認ドローン保険の保険料が10%割引される
→DJI機利用者向けのドローン保険に割安で加入できる
つまり、DJI機を愛用している人であれば、取得するメリットはあるかもしれません。
DJI CAMPの受講費用は講習団体によって異なりますが、おおむね6万〜10万円程度ですので、費用対効果を考えて検討してみてください。
【比較表】DJIの主なドローンの種類と特徴
ここまでDJI社とDJI製ドローンについて、基本的な知識を説明しました。
ではいよいよ、DJIが製造販売しているドローンにはどんなものがあるのか、代表的な機種について紹介していきましょう。
DJIドローンには、主に以下のような機種があります。
種類 |
機種 |
特徴 |
価格帯 |
---|---|---|---|
カメラドローン |
Mavic シリーズ |
高画質の映像を撮影することができる高い機能性と、折りたたんで持ち運べる携帯性を兼ね備えたDJIの主力ドローンのひとつ |
17万9,300円〜 |
Airシリーズ |
「Mavic Air」シリーズから派生したシリーズで、Mavicに比べてさらに軽量コンパクトながら、高画質撮影が可能でプロの空撮にも耐える空撮ドローン |
11万9,900円〜 |
|
Miniシリーズ |
DJIの空撮用ドローンの中で、もっともコンパクトで価格もリーズナブルながら、ジンバルやバリエーション豊かな空撮機能が備わっている、初心者向けドローン |
5万3,900円〜 |
|
Inspire シリーズ |
4Kを超える解像度のカメラ、360°回転式ジンバルなど、DJIの空撮用ドローンの中ではもっとも高いスペックで、プロの映像制作現場でも広く活用されるドローン |
39万6,110円〜 |
|
FPV シリーズ |
FPVフライトに特化した機種で、FOV (=視野角)150°、専用ゴーグル付属、3段階のフライトモードなど、初心者からベテランまで没入感を得られるドローン |
11万8,800円〜 |
|
Phantom シリーズ |
レッグ(脚)がついた流線型の白い形状、折りたためない機体がDJIの他の機種とは大きく異なる特徴的なドローン |
20万7,680円〜 |
|
業務用ドローン |
Matriceシリーズ |
点検、測量などの業務に幅広く利用するため、各種センサーや赤外線カメラなど多様なオプション機材を搭載できるようペイロード(=積載量)が大きく、またさまざまな環境での使用に耐えられるよう防水・防塵、耐熱性能が備わっている高スペックなドローン |
約90万円〜 |
農業用ドローン |
AGRASシリーズ |
業務用の中でも農業用に特化し、農薬や肥料などを上空から散布できるよう、タンクやノズルなどが搭載されていて、自動航行で散布作業ができるドローン |
約120万円〜 |
トイドローン |
Telloシリーズ |
DJI唯一のトイドローン(機体重量100g未満)のシリーズで、子どもや初心者でも空撮、FPV、アクロバット飛行などドローンの楽しみを満喫できる機種 |
1万2,980円〜 |
※価格は2023年8月現在公式オンラインストアで購入可能な機種のもの
それぞれ説明します。
カメラドローン(空撮用)
DJI製品として、もっともポピュラーなのはカメラドローンでしょう。
気軽に空撮を楽しめるMiniシリーズからプロ用のInspreシリーズまで、さまざまな用途に対応しています。
Mavic シリーズ
高画質の映像を撮影することが可能ながら、折りたたんで持ち運べる軽量コンパクトなボディが特徴的なのが「Mavicシリーズ」です。
携帯性と高機能を兼ね備えた機種として、DJIの主力ドローンのひとつとなっていて、現在は「Mavic 3」「Mavic 3 Classic」「Mavic 3 Pro」があります。
ここではシリーズ最新機種、2023年5月に発売された「Mavic 3 Pro」を紹介しておきましょう。
Mavic 3 Pro:26万1,800円 |
|||
出典:DJI公式サイト |
|||
Mavicシリーズの新製品で、Hasselbladカメラと2種類の望遠カメラを搭載した3眼カメラドローン。 焦点距離の異なる3つのレンズは、操縦者の手元のディスプレイで簡単に切り替えることができるため、多彩な撮影シーンに対応できます。 【向いているケース】
|
|||
離陸重量 |
958 g |
イメージセンサー |
Hasselbladカメラ:4/3型CMOS、有効画素数:20 MP |
サイズ |
折りたたみ時(プロペラなし):231.1×98×95.4 mm(長さ×幅×高さ) |
||
動画解像度 |
Hasselbladカメラ |
||
水平方向の最大飛行速度 |
21 m/s |
||
最大飛行時間 |
43分 |
||
最大航続距離 |
28 km |
||
内部ストレージ |
8 GB |
最大伝送距離(障害物、電波干渉のない場合) |
FCC:15 km |
バッテリー容量 |
5000 mAh |
Air シリーズ
以前は、Mavicをよりコンパクトにした「Mavic Air」というシリーズがありましたが、それらが生産終了となり、現在は「Airシリーズ」として製造販売されています。
その名の通り、Mavicに比べてさらに軽量、それでいて高画質撮影、全方向障害物検知など充実の機能で、プロの空撮にも耐えるスペックです。
「Air 3」「Air 2S」などがありますが、ここではより軽量な「Air 2S」を紹介します。
Air 2S:9万5,920円 |
|||
出典:DJI公式サイト |
|||
Airシリーズでもよりコンパクトな600g以下の軽量ボディながら、5.4K動画を撮影できるのが特徴。 映像伝送は1080p、なめらかでクリアな映像を最大12 km(日本:8 km)まで伝送します。 「マスターショット機能」では、最先端のAI技術により撮影シーンに適した飛行ルートを自動計算、プロレベルの映像撮影が可能です。 【向いているケース】
|
|||
離陸重量 |
595 g |
センサー |
1インチCMOS |
サイズ |
折りたたみ時(プロペラなし):180×97×77 mm(長さ×幅×高さ) |
||
静止画サイズ |
20 MP |
||
動画解像度 |
5.4K:5472×3078 @ 24〜30 fps |
||
水平方向の最大飛行速度 |
19 m/s(Sモード) |
||
最大飛行時間 |
31分 |
||
最大航続距離 |
18.5 km |
最大伝送距離(障害物、電波干渉のない場合) |
12 km (FCC)、8 km (CE) |
内部ストレージ |
8 GB |
||
バッテリー容量 |
3750 mAh / 3500 mAh |
Mini シリーズ
DJIの空撮用ドローンの中でも、もっともコンパクトで価格もリーズナブルなのが「Miniシリーズ」です。
重さはシリーズの機種いずれも249g未満、プロペラを折りたたむと手のひらサイズになり、バッグやポケットにすっぽり収まります。
それでいてジンバルや、バリエーション豊かな空撮を楽しめる機能は備わっているので、初心者にも手に取りやすい機種だと言えるでしょう。
シリーズには「DJI Mini 2」「DJI Mini 2 SE」「DJI Mini 3」「DJI Mini 3 Pro」などの機種がありますが、ここではもっとも軽量ながら4K撮影ができる「DJI Mini 2」を紹介します。
DJI Mini 2:5万9,400円 |
|||
出典:DJI公式サイト |
|||
Miniシリーズでももっとも軽い199 gの機体にもかかわらず、4K動画まで撮影可能です。 前モデルの「Mavic Mini」の長所は受け継ぎつつ、機能面は大きく改良されています。 映像伝送システムはアップグレード、最大6 kmのHD動画伝送が可能になりました。 風圧抵抗も向上し、風速29〜38 km/hの風にも耐えられるので、撮影可能なシーンがぐんと広がります。 3軸モーター搭載ジンバルで、激しく飛び回ってもなめらかな画質が撮影できるのも長所のひとつです。 【向いているケース】
|
|||
離陸重量 |
199 g |
センサー |
1/2.3インチCMOS |
サイズ |
折りたたんだ状態:138×81×57 mm (L×W×H) |
||
静止画サイズ |
4:3:4000×3000 |
||
動画解像度 |
4K: 3840×2160 @ 24/25/30fps |
||
最大速度(無風) |
16 m/s(Sモード) |
||
最大飛行時間 |
18分(無風・4.6 m/sの速度で飛行時) |
||
最大航続距離 |
8.9 km |
最大伝送距離(障害物、電波干渉のない場合) |
10 km(FCC)、6 km(CE)、6 km(SRRC)、6 km(MIC(日本)) |
バッテリー容量 |
1065 mAh |
Inspire シリーズ
DJIの空撮用ドローンの中でも、メーカーの顔ともいえるのが「Inspire シリーズ」です。
民生機の中ではもっとも高いスペックを備え、プロの映像制作現場でも広く活用されています。
4Kを超える解像度のカメラでプロユースに耐える美しい映像を実現し、360°回転式ジンバルは全方向を自在に撮影できます。
初代の「Inspire 1」はすでに生産が終了し、現在は「Inspire 2」「Inspire 3」の2機種がありますが、中でも2023年5月末に発売されたばかりの最新機種「Inspire 3」について紹介しておきましょう。
Inspire 3:176万9,900円〜 |
|||
出典:DJI公式サイト |
|||
Inspireシリーズ最新にして最高スペックの「Inspire 3」は、8Kカメラでシネマレベルの映像を撮影できるプロ向けカメラドローンです。 360°パンやカメラを上向き80°まで向けた撮影が可能で、これまでのドローンでは実現できなかった映像を撮ることができます。 また、複雑なカメラワークを何度でも正確に繰り返して自動撮影できる「Waypoint Pro機能」、ジンバルカメラが特定の被写体にフォーカスして撮影し続ける「Spotlight Pro機能」なども備わっていて、イメージ通りの映像を作り出すことができるでしょう。 【向いているケース】
|
|||
機体重量 |
約3995 g(ジンバルカメラ、バッテリー×2、レンズ、PROSSD、プロペラを含む) |
センサー |
35mm フルサイズCMOS |
最大解像度 |
写真:8192×5456 |
||
サイズ |
・対角寸法: ・トラベルモード時のサイズ: |
機械的可動範囲 |
チルト: |
最大伝送距離(障害物、電波干渉のない場合) |
シングル制御モード: デュアル制御モード: |
||
水平方向の 最大飛行速度 |
94 km/h |
||
最大飛行時間 |
約28分(ランディングギアが下がった状態) |
||
RTK ポジショニング精度(RTK FIX) |
1 cm + 1 ppm(水平) |
||
バッテリー容量 |
4280 mAh |
||
FPVカメラ |
FOV:161° |
FPV シリーズ
「FPV」とは「First Person View(ファースト・パーソン・ビュー)=一人称視点」の略です。
ドローンでFPVといえば、「地上にいる操縦者が、まるでドローンに乗っているかのような感覚で操縦できる機能」のことで、専用ゴーグルやモニターで飛行中のドローン目線の映像を見ながら操縦することができます。
DJIのドローンにも、この機能に対応しているものがありますが、中でも特にこの機能に特化した「FPVシリーズ」という製品群が出ています。
シリーズに含まれるのは、2023年8月現在は専用ゴーグル2種とドローン1種で、ドローンはその名もズバリ「DJI FPV」という機種です。
DJI FPV:11万8,800円〜 |
|||
出典:DJI公式サイト |
|||
「DJI FPV」は、FPVの最大の特徴である「飛行中の没入感」を高いレベルで追及しています。 FOV (=視野角)が150°と超広角なので、迫力ある映像を捉えることができます。 フライトモードは簡単操作から自由度の高いマニュアル操作まで3段階に切り替え可能で、初心者でもベテランでもスキルに合わせて楽しむことができるのも強みです。 最初からすべて組み立てられた状態で、ゴーグルも付属していますので、購入後すぐに飛ばして楽しんでください。 【向いているケース】
|
|||
機体重量 |
約795 g |
ジンバル |
機械的可動範囲 |
サイズ |
255×312×127 mm(プロペラあり) |
||
最大飛行速度 |
140 km/h、Mモード:39 m/s (中国本土では27 m/s) |
||
最大飛行速度 |
140 km/h、Mモード:39 m/s (中国本土では27 m/s) |
付属ゴーグル 「DJI FPV Goggles V2」 |
重量:約420 g(ヘッドバンドとアンテナ含む) |
最大飛行時間 |
20分(無風で40 km/hの速度で飛行時に測定) |
||
バッテリー容量 |
2000 mAh |
||
センサー |
1/2.3インチCMOS有効画素数:12MP |
||
レンズ |
FOV: 150° |
||
最大解像度 |
静止画:3840×2160 |
Phantom シリーズ
DJIのドローンの中でも、白い流線型の機体が特徴的なのが「phantomシリーズ」です。
特徴としては、レッグ(脚)がついていて着陸時に機体が汚損するリスクが低いこと、白い機体で視認性が高いこと、動きが滑らかなことが挙げられるでしょう。
一方で、折りたためないので携帯性は低いと言えます。
実はphantomシリーズは、残念ながらすでに生産中止になっています。
そのため、2023年8月現在、公式オンラインストアで購入できるのは以下の「Phantom 4 Pro V2.0」だけです。
Phantom 4 Pro V2.0:20万7,680円〜 |
|||
出典:DJI公式サイト |
|||
4K/60fpsの動画と20MPの写真を撮影できる1インチCMOSセンサーを搭載、プロユースにも耐える空撮ドローンです。 飛行モードも多彩で、動く被写体を自動的に追いかける「アクティブトラック」、環境に応じて最適ルートを自動計算する「RTH」、カメラ画面に指で飛行経路を描くだけでその通りに飛ぶ「ドローモード」などの機能を駆使すれば、さまざまな映像表現ができるでしょう。 【向いているケース】
|
|||
重量 |
1375 g(バッテリーとプロペラを含む) |
解像度 |
<静止画サイズ> <動画> H.264 |
サイズ |
対角寸法:350 mm(プロペラを含まず) |
||
最大飛行速度 |
Sモード:72 km/h |
||
最大飛行時間 |
約30分 |
||
ビジョンシステム |
FOV |
||
バッテリー容量 |
6000 mAh |
||
センサー |
1インチ CMOS |
||
レンズ |
視野角:84°、8.8 mm/24 mm (35 mm判換算) 、f/2.8~f/11 オートフォーカス (1 m~∞) |
||
最大伝送距離(障害物、電波干渉のない場合) |
2.400~2.483GHz、5.725〜5.850 GHz (障害物、干渉がない場合。日本国内では、2.400~2.483 GHzのみ使用可能) |
||
業務用ドローン・Matriceシリーズ
ドローンは個人の趣味目的や空撮目的で利用されるだけでなく、建物やインフラの点検、空からの測量、災害救助などさまざまな業務でも活用が広まっています。
DJIでも、それらの業務に対応できるドローンを製造していて、「Mavic 3 Enterpriseシリーズ」や「Mavic 3M」、「Phantom 4 RTK」などが含まれますが、中でも代表的なのが「Matriceシリーズ」でしょう。
このシリーズは、業務用なだけにハイスペックで、そのぶん価格も高額です。
特徴としては、
- ペイロード(=積載量)が大きく、各種センサーや赤外線カメラなど多様なオプション機材を搭載できる
- 業務においてさまざまな環境での使用に耐えるよう、防水・防塵、耐熱性能が備わっている
という点が挙げられます。
2023年5月には、最新機種「Matrice 350 RTK」が発表されたばかりですので、ここではそれを紹介しておきましょう。
Matrice 350 RTK:本体参考価格 約100万円〜(要問い合わせ) |
|||
出典:DJI公式サイト |
|||
Matriceシリーズの最新機種で、飛行性能、映像伝送システム、積載性能(=ペイロード)、機能の拡張性、保護等級(=防水・防塵性能の規格)などは前のモデルから進化しています。 最大飛行時間55分、最大積載量2.7kg、最大20km先から伝送可能、−20℃〜+50℃の極寒極暑でも耐えられるので、過酷な環境でも安全に利用することができます。 高精度のマッピングや自動点検機能も備えていて、測量や点検業務などに幅広く活躍するでしょう。 【向いているケース】
|
|||
重量 |
シングル下方ジンバル搭載時 |
ビジョンシステム |
障害物検知範囲: |
サイズ |
展開時、プロペラなし: |
FPVカメラ |
解像度:1080p |
最大伝送距離 |
障害物、電波干渉のない場合 |
||
最大水平速度 |
23 m/s |
動作環境温度 |
-20℃〜50℃ |
最大飛行時間 |
55分 |
バッテリー容量 |
5880 mAh |
農業用ドローン・AGRASシリーズ
DJIでは、業務用ドローンの中でも農業用途の機種は「AGRASシリーズ」として区別しています。
Matriceシリーズと異なり、農薬や肥料などを上空から散布できるよう、タンクやノズルなどが搭載されているのが特徴です。
また、スマート農業を実践するにあたって、最適なルートで薬剤散布ができる自動航行機能が備わっているのはもちろん、マッピングによって作成した3Dデジタル農園を、スマートフォンで管理することもできます。
2023年8月現在は、「AGRAS T10 日本版」「AGRAS T30 日本版」の2機種が製造販売されていますので、上位モデルの「T30」のほうを紹介しておきましょう。
AGRAS T30 日本版:参考価格 約170万円〜(要問い合わせ) |
|||
出典:DJI公式サイト |
|||
現行のAGRASシリーズでは上位機種で、容量30 ℓ の大型のタンクト16個のノズルを備え、1時間あたり16haの散布が実現しました。 ほこりや日光に干渉されることなく、どんな環境・気象条件でも周囲を認識できる「360度検知球形レーダーシステム」によって、自動障害物回避や適応飛行も可能。 機体正面と背面にデュアルFPVカメラを搭載、方向転換せずに飛行状況を確認できます。 農薬や肥料の漏れを防ぐ密閉構造、持ち運びに便利な折りたたみ式など、スマート農業に役立つ設計もなされていて、農業従事者の注目を集めている機種です。 【向いているケース】
|
|||
総重量 |
26.4 kg(バッテリー含まず) |
FPVカメラ |
視野角 (FOV):水平129°、垂直82° |
標準離陸重量 |
66.5 kg(海抜ゼロ地点) |
作業タンク |
作業タンク量:完全積載で30 L |
サイズ |
2,858×2,685×790 mm(アームとプロペラを伸ばした状態) |
ノズル |
ノズルモデル: |
最大動作速度 |
7 m/s |
バッテリー容量 |
29,000 mAh |
1時間あたりの作業効率 |
最大16ha |
バッテリー駆動時間 |
2時間 |
トイドローン・Telloシリーズ
ラインナップ豊富なDJI製品の中には、重量100g未満のトイドローンもあります。
「Telloシリーズ」です。
簡単な操作で子どもでも飛ばせる機体ながら、カメラ搭載で空撮ができるのはもちろん、FPV対応、ワンタッチ離着陸、宙返りなどのアクロバット飛行もできます。
遊びながらプログラミングも学べる「Tello EDU」もありますが、ここでは基本の「Tello」を紹介します。
Tello:1万2,980円〜 |
|||
出典:DJI公式サイト |
|||
DJI最小、80gのトイドローンです。 5MPの写真やHD720p30の動画が撮影できるほか、スマートフォンやVRヘッドセットでFPVを楽しんだり、画面をスワイプするだけで宙返りさせたり、子どもや初心者でも気軽にドローンのおもしろさを味わうことができます。 最大飛行時間も13分と、トイドローンとしては長めなので、操縦の練習に利用するのもいいでしょう。 【向いているケース】
|
|||
総重量 |
26.4 kg(バッテリー含まず) |
FPVカメラ |
視野角 (FOV):水平129°、垂直82° |
標準離陸重量 |
66.5 kg(海抜ゼロ地点) |
作業タンク |
作業タンク量:完全積載で30 L |
サイズ |
2,858×2,685×790 mm(アームとプロペラを伸ばした状態) |
ノズル |
ノズルモデル: |
最大動作速度 |
7 m/s |
バッテリー容量 |
29,000 mAh |
1時間あたりの作業効率 |
最大16ha |
バッテリー駆動時間 |
2時間 |
DJI製品の保険
さて、DJI製品を購入するにあたって、気になるのが保険です。
DJIのドローンには、一般的なドローン保険をかけることもできますが、DJI機に特化した保険として、以下のような3種類の「DJI公認ドローン保険」があります。
- DJI無償付帯賠償責任保険
- DJI賠償責任保険
- DJI機体保険
上のふたつはドローンによって事故やトラブルを起こしてしまった際の賠償費用などを補償してくれる保険です。
それに対して3つめは、ドローンの機体自体が破損したりした場合の修理費用や買い直し費用の補償です。
いずれもエアロエントリー株式会社が窓口となって、三井住友海上火災保険株式会社が補償する保険です。
それぞれ簡単に説明しましょう。
賠償責任保険:「DJI無償付帯賠償責任保険」「DJI賠償責任保険」
「賠償責任保険」とは、ドローンを利用したことで、人やモノに何らかの被害を及ぼしてしまった際に、その損害賠償を補償してくれる保険です。
主に以下の3種の賠償が受けられます。
- 対人賠償:ドローンが人にぶつかって、ケガなどを負わせてしまった場合の補償
- 対物賠償:ドローンが建物や車などのモノにぶっつかって、損傷させてしまった場合の補償
- 人格権侵害:ドローンでの空撮によって、第三者のプライバシーや肖像権などを侵害してしまった場合の補償
DJIの保険では、この賠償責任保険は2タイプあります。
ひとつはDJIのドローンを購入すると1年間保険料無料で加入することができる「DJI無償付帯賠償責任保険」、もうひとつは保険料を支払ってかける「DJI賠償責任保険」です。
くわしい補償内容を以下にまとめましたので、見てください。
無償付帯賠償責任保険 |
DJI賠償責任保険 |
||
---|---|---|---|
DJI無償付帯賠償責任保険 |
Tello無償付帯賠償責任保険 |
||
対 |
以下の機種の国内正規品で、新品で購入したもの
※海外版、中古品、新古品、譲渡されたものなどは対象外 |
※国内正規品のみ、海外流通品は不可 |
以下の機種の国内正規流通品
|
補 |
|
|
|
支 |
1事故につき 対人(身体障害)1億円/対物(財物損壊)5,000万円まで |
1事故につき1,000万円まで(対人・対物合算)+自転車搭乗中死亡・後遺障害保険金100万円 |
プランにより、 |
補 |
登録手続日の翌日午前0時から1年間 |
加入者が指定する日の午前0時〜その1年後の応当日の前日の午後12時 |
|
備 |
─── |
「DJI CAMPスペシャリスト」以上の技能資格保有者もしくはJULC講習認定資格保有者(又は保有者を雇用する事業者)は約10%割引 |
まず、DJI機の国内正規品を新品で購入した場合は、「無償付帯賠償責任保険」に加入しましょう。
前述したように、保険料が無料で1年間補償を受けられます。
加入方法は、以下のページから登録するだけです。
その上で、さらに手厚い補償を得たい場合、または無償保険の期間1年間が過ぎたあとには、「DJI賠償責任保険」など、保険料のかかる一般の賠償責任保険への加入を検討するといいでしょう。
ただ、海外版のDJI機や中古品などを購入した場合は、上記の保険には入れません。
その場合は、それでも加入できる他社のドローン保険もあります。
ドローン保険について、さらにくわしくは別記事「ドローン保険は義務?主な保険13種を比較!おすすめの選び方も紹介」で説明していますので、そちらも読んでみてください。
機体保険:「DJI機体保険」
一方、「機体保険」はドローンの機体自体にかける保険で、操作ミスによって機体を破損してしまった場合の修理費用や、水没して全損してしまった場合の買い直し費用などが保険金として受け取れるものです。
「DJI機体保険」には、賠償責任保険とは違って無償保険はありません。
1年めから保険料がかかります。
その概要は以下です。
DJI機体保険 |
|
---|---|
対象製品 |
以下の機種の国内正規流通品
※Phantom 1, Phantom 2シリーズは対象外 |
補償内容 |
|
支払い限度額 |
損害保険金=損害の額 ×(保険金額 ÷ 保険価額) |
補償期間 |
加入者が指定する日の午前0時〜その1年後の応当日の前日の午後12時 |
備考 |
「DJI CAMPスペシャリスト」以上の技能資格保有者もしくはJULC講習認定資格保有者(又は保有者を雇用する事業者)は約10%割引 |
ただ、DJI機を購入したからといって、DJIの保険に加入しなければならないわけではありません。
他にもドローンの機体保険を販売している保険会社はありますので、保険料や補償内容などを比較した上で自分に合ったものを選びましょう。
特に、価格が安い機体の場合は、もし破損した場合に新品を購入するよりも、保険料のほうが高くついてしまう、というケースもありますので、その場合は機体保険に加入しなくてもいいでしょう。
故障した場合の修理の補償も受けられる
ドローンの保険に関して気になることのひとつが、「故障してしまった場合、修理費用も補償される?」ということですよね。
「DJI機体保険」に加入していれば、修理費用の補償も受けられます。
機体を修理に出したら、修理明細の確認ができる見積書をもらって、ほけんの窓口である「エアロエントリー」に提出しましょう。
その内容を精査した上で、保険会社から保険金請求の書類が届きますので、必要事項を記入して返送すれば、保険金が振り込まれます。
ただし、以下の理由でドローンに修理が必要になった場合は、保険金は出ませんので注意してください。
- ローターまたはブレードに単独に生じた損害、バッテリー単独に生じた損害
- バッテリー不足によって生じた損害
- 法律に違反して利用した際に生じた損害
- 保険をかけている人の故意や重大な過失によって生じた損害
- 風、雨、雪、ひょう、砂じんなどの吹込み、または雨漏りによって生じた損害
- 地震、噴火、またはこれらによる津波によって生じた損害
- 保険の対象(=ドローン)の自然の消耗、劣化、または性質によるむれ、かび、変色、変質、さび、腐敗、腐食、浸食、ひび割れ、剥がれ、肌落ち、発酵、もしくは自然発熱などの損害や、ねずみ食い、虫食いなどによって生じた損害
- 温度、湿度の変化や空気の乾燥、酸素の欠如によって生じた損害
- サイバー攻撃の結果生じた損害(ただし、火災または破裂・爆発によって生じた損害を除く) など
DJI製品向けのアプリ
DJI製品を購入したら、実際に使用する前に専用アプリをインストールする必要があります。
ただ、製品によって対応アプリは異なりますので、間違えずにダウンロードしましょう。
製品ごとの対応アプリは以下の通りです。
アプリ |
対応機種 |
ダウンロード |
---|---|---|
DJI Fly |
DJI Mini シリーズ:DJI Mini 3、DJI Mini 3 Pro、DJI Mini SE、DJI Mini 2、Mavic Mini |
|
DJI Mimo |
Osmo Action シリーズ |
|
DJI GO 4 |
Mavic 2 Pro、Mavic 2 Zoom |
|
DJI GO |
Phantom 3 シリーズ |
|
DJI Ronin |
DJI RS 3 Mini |
|
DJI Pilot |
Matrice 200 Series、Matrice 200 V2 Series |
DJI製品のおすすめ購入方法
ここまで、DJI製品の特徴や知っておくべきことについて、ひと通り説明しました。
その上で、「DJI製品が欲しい」という人も多いでしょう。
では、DJI製品はどこで購入できるのでしょうか?
主な入手方法は以下です。
◎実店舗で購入する
- 正規代理店で購入する
- 家電量販店、専門店などで購入する
◎ネットで購入する
- 公式オンラインショップ「DJIストア」から購入する
- AmazonなどECモールで購入する
- 専門店のオンラインショップで購入する
中でもドローンナビゲーター編集部がおすすめする買い方は、「正規代理店の実店舗で購入する」ことですので、そこから説明していきましょう。
実店舗で購入する
DJI製品を購入できる場所としてまず挙げられるのが、ドローンを販売している店舗です。
DJIの正規代理店がその代表ですが、他にも家電量販店、ドローンやラジコンの専門店でも販売されています。
「実機を手にとってみたい」「店員さんにいろいろ質問しながら選びたい」という人には、このような実店舗での購入が向いているでしょう。
正規代理店で購入する
前述したように、ドローンナビゲーター編集部がもっともおすすめしたい購入方法は、DJIの正規代理店に出向くことです。
正規代理店は、信頼度も高く品揃えも豊富です。
DJI製品に精通したスタッフが常駐しているので、わからないことを質問したり、アドバイスを受けたりしながらドローンを選ぶことができます。
実際にドローンの機体に触れることができるのも、実店舗の利点と言えます。
中には、店舗内で実際にドローンを操縦させてくれるところもあり、納得いくまで実機を比較することができるでしょう。
DJIの場合、正規販売代理店はたとえば以下です。
- DJI認定ストア 東京虎ノ門(株式会社セキド)
- DJI認定ストア 福岡博多(株式会社レイメイセキド)
- アマゾンジャパン合同会社
- エディオン(株式会社エディオン)
- ケーズデンキ(株式会社ケーズホールディングス)
- ビックカメラ(株式会社ビックカメラ)
- ヨドバシカメラ(株式会社ヨドバシカメラ)
- ヤマダデンキ(株式会社ヤマダホールディングス)
その他の店舗も、DJI公式サイト「取扱い店舗を探す」ページから検索できますので、最寄りの代理店を探してみてください。
正規代理店のメリットをまとめると、
◎DJI製品にくわしいスタッフに、直接わからないことを質問したり、アドバイスを受けながら選べる
◎DJI製品に実際に触れることができる
◎アフターサービスが充実している
といった点が挙げられます。
家電量販店、専門店などで購入する
ほかにも、上記に挙がっていない家電量販店やドローン・ラジコン専門店などでも、DJI製品を扱っているところはあります。
特に、秋葉原のような電気街であれば、ドローンを置いているお店も多数でしょう。
欲しい機種がなかなか見つからない、といった場合でも、何店舗か回れば出会えるかもしれません。
量販店、専門店のメリットは、
◎DJI製品だけでなく、他社製品も実際に手にとって比較して選ぶことができる
という点です。
ネットで購入する
ただ、「近くにドローンを売っているお店がない」「実店舗に出向く時間がない」といった人も多いでしょう。
その場合は、手軽な方法として、ネット通販で購入することもできます。
DJIの公式オンラインショップもありますし、Amazonや楽天などのECモール、ドローンやラジコンを扱う専門店のオンラインショップもあります。
公式オンラインショップ「DJIストア」から購入する
DJI製品をネットで購入するにあたって、もっとも信頼性が高いのは公式オンラインショップ「DJIストア」でしょう。
出典:公式オンラインショップ「DJIストア」
公式ショップのメリットとしては、
◎確実に正規品である
◎メンテナンスなどのアフターサービスが充実している
◎製品受け取り後15日以内に不具合が生じた場合は、新品に交換してもらえる
といった点が挙げられます。
価格はAmazonなどのほうが安い場合がありますが、「正規品を安心に利用したい」という人などには公式ショップは信頼できる購入先と言えるでしょう。
AmazonなどECモールで購入する
日頃からAmazonや楽天市場などのECモールを利用している人であれば、そこで購入するのもいいでしょう。
DJIは、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングにオフィシャルストアページを開設していますので、安心して購入できます。
ECモールのメリットは、
◎ネットショッピングでポイントを貯めている場合、ポイントを貯めたり利用したりできる
◎オフィシャルストアなら、公式ショップ同様の信頼度がある
◎ECモール独自のセールやキャンペーンで、正規価格より安く購入できる場合がある
といったことが挙げられるでしょう。
専門店のオンラインショップで購入する
ドローン専門店やラジコン専門店などのオンラインショップでも、DJIドローンを扱っているところがあります。
たとえば以下のようなショップです。
時期によってはそのショップ独自のセールを行っていて、欲しい機種が格安で入手できる場合もありますので、各ショップを比較してみるのもいいでしょう。
専門店のオンラインショップのメリットは、
◎会員になると、限定セールなどでより安く購入できる場合がある
◎会員になると、専門スタッフのサポートが受けられたり、メルマガで最新情報が得られたりする
などです。
ドローンの販売店や探し方については、別記事「ドローン販売店9種類の各特徴、ケース別おすすめ、探し方や注意点も」でくわしく解説していますので、購入前にはぜひ読んでみてください。
まとめ
いかがでしたか?
DJIのドローンについて、よくわかったことでしょう。
では最後に、記事のポイントをまとめましょう。
◎DJI社とは、世界のドローン市場で7割以上のシェアを誇る中国のドローンメーカー
◎DJIのドローンで型式認証されているものはまだない
◎DJIの民間資格「DJI CAMP」は、DJI JAPANが2015年に立ち上げたドローン資格認定制度で、
- DJI製品に特化した講習内容・資格である
- 10時間以上の飛行経験が受講要件である
→そのため、講習コースが短期間・安価(6万〜10万円程度)
◎DJI製品に特化した「DJI公認ドローン保険」がある
- 「DJI無償付帯賠償責任保険」:DJIのドローンを購入すると1年間保険料無料で加入できる
- 「DJI賠償責任保険」:ドローンによる事故やトラブルでの損害を賠償する有償保険
- 「DJI機体保険」:ドローンの機体自体の破損などを補償する有償保険
◎DJI製品の購入方法は、
- 実店舗で購入する:正規代理店/家電量販店、専門店など
- ネットで購入する:公式オンラインショップ「DJIストア」/AmazonなどECモール/専門店のオンラインショップ
以上を踏まえて、あなたが自分に適したDJIドローンに出会えるよう願っています。