ドローンに維持費ってかかるの?ドローンの修理・点検・保険費用など

ドローンと女性

ドローンを購入しようと思った時に、維持費が気になる、という声を耳にすることがあります。ドローンは精密機器ですから、機体を買ったらそれでおしまい、というわけにはいきません。

安全に飛行させるためには、定期的な点検やメンテナンスが必要です。また、万一の事故やトラブルに備えて保険に加入する人もいます。

機体の代金など購入費用に比べて、維持費用がどれくらいかかるのかはイメージがしにくいかもしれません。

最低限の維持費用としては、1年間で15,000円くらいです。これは、安価な機体を使用して1年間故障もなく使用した場合の定期点検費用・保険料です。実際には、高価な機体を使用していれば保険料が上がったり、修理が必要となれば修理費用がかかったりします。

今回の記事では、ドローンの購入後に必要となる維持費について解説しています。記事を最後まで読めば、ドローンの維持費としてどんな費用がいくらくらい必要なのかを理解することができます。

ドローンにかかる維持費は大きく4つ!

お金を運ぶドローン

ドローンを管理・維持していくために、購入費用以外にかかる費用としては主に次の4つがあります。費用相場は大体表の通りですが、使用するドローンの機種や点検・修理の内容などによって変動します。詳しくは次の項でも解説します。

ドローンにかかる主な維持費

定期メンテナンス時の点検費用

ドローンは精密機械ですから、安全な飛行を続けるためには、定期的にメンテナンスを受ける必要があります。目安としては、半年〜1年くらいに1度は受けたいところです。

故障・トラブル時の修理費用

万一ドローンが故障したり、墜落や事故などで破損したりした場合には、機体の修理費用がかかります。また、経年劣化による部品の交換が必要になることもあります。

万一に備える保険料

ドローンは空を飛行する機体ですので、万一のトラブルの可能性はゼロにはできません。安心してドローンを楽しむためには、いざというときに備えて保険に加入しておくことがお勧めです。

操縦スキルや資格取得のためのスクール受講料

ドローンの操縦には熟練したスキルが必要です。また、関連制度やドローンの仕組みといった知識も持っておく必要があります。これらのスキルや知識を学ぶためにドローンスクールを受講する場合、スクールの受講料がかかります。

定期メンテナンスの点検費用は機種によって5,000〜3万円程度

ドローン

メンテナンスは(1)日常的に自分で行うメンテナンス(2)プロにチェックしてもらう定期点検の2つがあります。定期メンテナンスにかかる点検費用は5,000円から3万円程度が相場です。

定期点検は購入したドローンショップやドローンのメーカーなどに依頼して行います。

点検を依頼する業者や、ドローンの機種によっても異なるため、注意が必要です。例えばDJI製のドローンをメーカーで点検してもらう場合の点検費用はこちらの表から探すことができます。メーカーの他にも、購入したドローンショップへ依頼する方法などもあります。

定期点検を怠ると故障のリスクも上がります。上空で突然故障した場合、飛行不能になって墜落したり、制御不能になって何かにぶつかったりするリスクもゼロではありません。

信頼できるプロの手で定期点検を受け、適切にメンテナンスを続けることが大切です。

修理費用は機種や内容によって1,000〜数万円が一般的

こわれたドローン

ドローンの修理費用は、簡単な修理であれば1,000円程度で済むこともありますし、修理箇所が広い・高額な部品が破損しているといったケースでは数万円かかることもあります。

ドローンにはモーターやエンジン、プロペラといった飛行に関わる精密部品がたくさんあります。これらの部品は外からの力や経年劣化によってダメージを受けます。また、カメラなど撮影に関わる部分も破損・故障しやすい部分です。これらの部品に問題が生じた場合には、症状に応じて修理・交換が必要となります。

ドローンの修理費用やパーツの交換費用は、実際の修理内容や交換するパーツの種類によって大きく変動します。修理対象となるドローンの機種によっても異なります。

修理費用は点検料金+修理パーツ料金

ちなみに、実際の修理の際には修理費用に加えて、故障箇所を特定するための点検費用が必要になることもあります。点検費用は、前項で紹介した定期点検の費用と同じくらいというがほとんどです。

例えばMavic Proの場合、点検費用は11,000円です。点検の結果コアボードの変更が必要となった場合のパーツ費用は34,560円、GPSモジュールでは5,400円です。

不安な場合には修理前に詳細な見積もりを依頼するなどして、納得して修理を受けるようにしましょう。
また、DJIは、機種・パーツごとに交換修理にかかる費用を公開しています。修理に出す前にはこちらのページから費用を検索することができます。

なお、機体やカメラの修理代金については、後ほど説明するドローン保険に加入していれば費用の多くは補償されます。万一に備えて保険に加入しておけばより安心です。

メーカーの有償保証を利用すれば安く抑えられるかも?

ドローンの多くは購入時に保証がついていますが、メーカーの中にはさらに充実した保証を有料で提供しているメーカーもあります。例えばDJI社の提供する「DJI Care Refresh」を購入しておくと、万一の水濡れや故障の際に少額の負担で新品交換できたり、紛失保証を受けられたりといったサポートを受けることができます。

DJI Care Refreshには1年版と2年版があり、対応機種も異なります。販売価格は機種によって異なり、1年版の最も安いものは6,160円、最も高価なもので43,791円、2年版では9,680〜38,500円です。

紛失時などには交換費用を支払うことで新品に交換してもらうことができます。交換費用は交換回数や機種によって異なりますが、数千円から最大で43,000円です。自分で新品を購入するよりも大幅に費用を削減できます。

万一のトラブルに備える保険料には機体保険と賠償保険がある

故障したドローン

ドローンの万一に備える保険には、機体保険と賠償保険の2種類があります。

ドローンは飛行する機体ですから、予期せぬ事故やトラブルのリスクはついて回ります。突然鳥がぶつかってきたり、電波障害で一時制御不能になったりといった、操縦者が気をつけていても回避が難しいトラブルもあります。万一のトラブルに備えて、ドローン保険に加入しておくことがお勧めです。

機体保険の保険料は機種や内容により3,000〜15万円前後

機体保険はドローンの機体自体のトラブルに備える保険で、保険料は安いものでは3,000円くらいから加入できます。高額な機種を使用している・手厚い保証を希望するといった場合にはそれに応じて保険料も上がっていきます。

東京海上日動ドローン保険ライトプランの補償内容

例えば東京海上日動の提供するドローン機体保険では、ライトプランが最も安いプランです。ライトプランの保険料は機種の価格に応じて3,700円〜5万円程度で設定されています。ライトプランで受けることのできる補償には次のようなものがあります。

個体保険の主な補償内容

東京海上日動ドローン保険スタンダードプランの補償内容

チームで運用している・業務で利用しているなどの場合には、スタンダードプランがおすすめということです。スタンダードプランの保険料は4,680〜66,380円ということです。スタンダードプランでは、ライトプランの補償に加えて代替品のレンタル費用、代位求償権放棄特約が加わります。

東京海上日動ドローン保険海外プランの補償内容

海外でもドローンを活用する人向けに、東京海上日動では海外での損害に対しても補償が適用される海外プランも用意されています。海外プランの保険料は11,700〜165,940円です。

海外プランの補償内容は、スタンダードプランの補償内容に国外危険担保を加えたものです。ただし、国外での補償は一時持ち出しの場合に限ります。

特に初心者のうちは操作ミスや知識不足によるトラブルも少なくありません。万一の際に備えて機体保険に加入していればより安心してドローンを楽しむことができるでしょう。

賠償保険の保険料は内容により7,000〜2万円前後

賠償保険は、ドローン操作中に誤って他の人に損害を与えてしまうケースに備える保険で、7,000円くらいから加入することができます。

賠償保険の保険料は補償内容で決まり、ドローンの機種は関係ないことがほとんどです。例えば東京海上日動のドローン保険では支払い限度額1億円のライトプランでは7,350円、海外プランの支払い限度額10億円のプランが最も高額で17,050円です。

賠償保険で補償される内容としては、例えば主に次のようなものがあります。

賠償保険の主な補償内容

他の人に怪我をさせてしまった・他の人のものを壊してしまったといった内容に加えて、うっかり他人のプライパシーを撮影してしまった場合の賠償についても補償される点が特徴的といえます。

すでに書いた通り、ドローンを操縦している上でどうしても避けるのが困難なトラブルは存在しています。万一他人に損害を与えてしまった場合には、大変高額な賠償費用が発生する可能性もあります。自分と他の人の安心のために、賠償保険はぜひ加入しておきたいところです。

DJIドローンは購入後1年間無料で賠償保険に加入できる

ちなみに、DJI製のドローンの中には購入後1年間は無料で賠償保険に加入することができるものがあります。無料付帯の賠償保険は機種や利用目的により加入できるプランが異なります。それぞれのプランで補償される内容と上限額は次の通りです。

無償付帯賠償保険の補償内容

(「DJI公認ドローン保険 無償付帯賠償保険」の内容をもとに独自に作成)

さらに詳しい情報・最新の情報については公式サイトからご確認ください。

注意しておきたいのが、この保険は無料付帯ではありますが、自動付帯ではないという点です。保険に加入するためには購入後に自分で登録手続きを行う必要があります。1年間は無料で受けられる保険ですので、DJI製品を購入時には忘れず登録するようにしましょう。

スクール受講料は1〜40万円程度が相場、ただし内容やスクールによって大きく異なる

ドローンと男性

ドローンスクールの受講料は、スクールや受ける講習の内容により大きく異なります。

ドローン飛行に関わる基礎知識や操縦技術を学ぶ・資格取得を目指すコースは10〜40万円が相場

一般的な相場としては10〜40万円程度のコースが多いようです。

ドローンスクールでは、ドローンを安全に飛行させるために必要な知識や操縦技術を学びます。資格取得に向けたコースもあります。また、ドローンを使用して業務を行う人に向けたプロフェッショナルなコースもあります。このような特殊な技術を学ぶコースの場合は、受講料は高くなる傾向があります。

短時間でごく基本的な操作のみを学ぶレッスンは1万円前後

初心者や操縦ブランクのある人を対象として、30分程度で最低限の操作方法を学ぶ簡単なレッスンを行っているスクールもあります。このようなレッスンは1万円前後と安価なものもありますが、ごく基本的な内容しか学ぶことができないことは認識しておく必要があります。

ドローンは、ドローンスクールの受講歴や資格がなければ操縦できないというわけではありません。自己流で操縦を楽しんでいる人もたくさんいます。しかし、確かな技術と知識を身につけて、より安心して自由にドローンを楽しみたいと思うのであれば、スクールに通うことが助けになることもあります。

自分の目指すドローンライフや実現したい内容をよく考え、必要性を感じた場合には検討してみると良いでしょう。

修理や保証などアフターフォローがしっかりしているメーカーを選ぶと安心

壊れたドローン

ドローンの維持管理には様々な要素がありますが、購入した機種やメーカーによってどの程度のアフターケアを受けられるかが異なります。日本国内にサービスセンターがあるかどうかも重要になってきます。

ドローンの購入ルートは多様化しており、海外のマイナーなドローンでも購入することができるようになってきています。しかし、このようなドローンを購入する際には、アフターケアも含めて慎重に検討する必要があります。

メジャーなメーカーの製品であれば、ここまでご紹介したように補償や無料付帯の保険を受けられたり、修理窓口にリーチしやすかったりするため、より安心です。一方でマイナーな海外メーカーの中には、日本国内では公式のアフターケアを受けられないメーカーもあります。

特にドローンを始めてしばらくはトラブルも少なくありません。最初のドローンには、有名メーカー品を正規ルートで購入し、充実したサポートを受けることをお勧めします。

まとめ

ドローンと男性

ドローンを安全にそして安心して活用するために必要な維持費について紹介しました。ここで紹介した維持費はあくまで一例あるいは相場であり、実際にかかる費用は機種や内容、個別のケースによって異なります。

ドローンを購入する際には販売店スタッフやすでにドローンを始めている人に話を聞くなどしてしっかりと最新の情報を手に入れることをお勧めします。

最後に、この記事の内容をもう一度まとめます。

◎ドローンにかかる維持費は大きく4つ!
(1)定期メンテナンス時の点検費用
(2)故障・トラブル時の修理費用
(3)万一に備える保険料
(4)操縦スキルや資格取得のためのスクール受講料

◎定期メンテナンスの点検費用は機種によって5,000〜3万円程度

◎修理費用は機種や内容によって1,000〜数万円が一般的
(1)修理費用は点検料金+修理パーツ料金
(2)メーカーの有償保証を利用すれば安く抑えられるかも?

◎万一のトラブルに備える保険料には機体保険と賠償保険がある
(1)機体保険の保険料は機種や内容により3,000〜20万円前後
(2)賠償保険の保険料は機種や内容により7,000〜2万円前後
(3)DJIドローンは購入後1年間無料で賠償保険に加入できる

◎スクール受講料は1〜40万円程度が相場、ただし内容やスクールによって大きく異なる

◎修理や保証などアフターフォローは国内メーカーが安心

無人で空を飛び撮影をするドローンは大変魅力的で、上手に活用すれば大変便利なデバイスです。ですが同時に、誰でも簡単に空にアクセスできるという点においては、安全性に関する課題が常につきまといます。

一時的な維持費用を惜しんで事故やトラブルを起こしてしまったら、結果的に維持費用よりもずっと高額の出費となるだけでなく、取り返しのつかない結果が待っているかもしれません。

自分と周囲の人の安心と安全を守るため、しっかりとした維持管理のもと楽しむことが大切です。