ドローンスクール費用は何で決まる?4つのコース別受講料、内訳など

金貨

ドローン操縦技術の獲得やスキルアップのために、スクール受講を検討する人が増えてきています。スクール選びのポイントはいくつもありますが、受講にかかる費用も大切です。

しかし、少し調べてみるとわかるのですが、ドローンスクールの受講料は数千円から数十万円と大変幅があります。スクールによって受講料もまちまちで、「高いスクールと安いスクールは何が違うの?」と疑問に思うこともあるでしょう。

今回の記事では、そんなドローンスクールの受講費用の謎について解説していきます。この記事を読むことで、ドローンスクールの受講にはいくらくらいかかるのか・受講料になぜそんなにも大きな幅があるのかといった疑問が解決します。ぜひ自分に合ったスクール選びの参考にしてください。

ドローンスクールに通うために必要な費用は大体10〜30万円

チェックポイント

ドローンスクールの受講費用は20万円前後、大体10〜30万円くらいが相場です。出張スクールの場合はこれにプラス2〜3万円くらい(出張費用と宿泊・交通費の実費)というイメージでしょう。

ドローンスクール費用

まずはドローンスクールに通うに当たって必要になる費用について、その内訳を見ていきます。後から思わぬ追加費用が発生しないためにも、スクール選びの際には次のような費用についてチェックしておくと良いでしょう。

費用のほとんどはコース受講料:1万円〜30万円前後

ドローン講習にかかる費用の大部分はコース受講料です。ドローンスクールのコース受講料は大きく幅があり、安いものだと1万円前後から受講できるものもあります。一方、より専門的な内容を学ぶなど高度なコースについては数十万円かかるものも珍しくありません。

コース料金になぜこれほど幅が出るのかについては後ほど詳しく説明しますが、基本的なドローン操作と知識を学び、資格取得を目指すコースの場合10〜30万円くらいが相場です。

資格申請費用:1〜2万円程度

資格取得を目指すコースの場合、認定団体に対して資格の申請や登録を行う必要があります。その際、申請費用や登録料がかかることがあります。

資格取得のための申請費用や登録料は管理団体によって異なりますので、取得できる資格ごとに確認が必要です。

スクールの中には資格取得コース受講料にこれらの費用が含まれていることもあります。

出張費用:0〜数万円+実費

基本的にドローンスクールはスクール内でコースを受講するものですが、スクールの中には、出張スクールを実施しているスクールもあります。実際にドローンを飛行させる場所で講習を受けたい場合にはこのようなサービスも検討しても良いかもしれません。

出張スクールという形で受講する場合には、コース料金とは別に出張費用がかかることがあります。これは、講師を派遣してもらうためにかかる費用です。

出張費用は何人くらいの講師を何日間派遣してもらうかによって異なります。例えば講師1人につき1日1万円、といった具合です。中には出張費無料で出張スクール可能、というスクールもあります。

また、出張費用とは別に、講師の派遣にかかる実費は原則受講者の負担となります。具体的には、実施場所までの講師の交通費や、宿泊が必要な場合の宿泊費などです。

ドローンスクールの費用に10万円〜30万円と幅がある理由

かかるお金

ドローンスクールの受講費用にこのように大きな隔たりがある理由は、大きく分けて2つあります。ひとつ目は「学ぶことができる内容が違うから」そしてもうひとつは「取得できる資格が違うから」です。

まずは、この2つの違いについて説明します。

学ぶことができる内容の違い

ドローンスクールで学ぶことができる内容は大変多岐に渡り、その内容によって費用も異なります。

例えば、ドローンを見たことも触れたこともない、全くゼロの状態からドローンのことを学びたい人と、ドローンを所有し、十分な時間フライトをしてきたので、ネクストステップとしてより専門的な活用方法について学びたい人とではコース内容が大きく異なりますよね。

そのため、ドローンスクールでは学びたい内容や目的・目標に合わせて様々なコースが設定されています。例えば、次のようなコースが設定されていることが多いです。

ドローンスクールのコース

それぞれの詳しい内容については後述しますが、コースごとに受講内容や受講期間、講師に求められるスキルも異なります。そのため、コースごとに受講料は大きく異なるのです。

取得できる資格の違い

ドローンスクールに通う目的のひとつとして、関連資格の取得がありますが、どの資格を取得したいかによっても費用が変わります。

実はドローンに関する公的な資格は現在存在せず、ドローンの資格は全て民間資格です。主な資格としては例えば次のようなものがあります。

ドローンの資格

これらの資格はそれぞれに管理団体が異なるため、資格取得に必要なカリキュラムや技術内容、あるいは申請費用などもすべて管理団体によって違ってくるのです。

資格について詳しくは後ほど紹介します。

「価格が安いから」だけを理由にスクールを決めるのは危険

ここでひとつ押さえておきたいのは、「費用面だけを見てドローンスクールを選ぶのはやめた方が良い」ということです。何事も安いにこしたことはないのですが、安いスクールには安い理由がある、ということもあります。

例えば受講生に対して講師が少なく十分にサポートを受けられない、シミュレーター講習の時間が長く実際にドローンに触れる時間が短いなど不満の声が聞かれるスクールも存在しています。
他より安いからという理由であまり質の良くないスクールを選んでしまうと、後になって後悔することになる可能性もあります。

安いドローンスクールについてはこちらの記事でも詳しく紹介していますのでぜひ合わせてご覧ください。

もちろん、費用が安いスクールの中にも良いスクールは存在しています。大切なのは、費用「だけ」で選ぶのではなく、しっかりと内容やスクールの雰囲気を見て選ぶということです。

ドローンスクールで受講できるコースの種類

ドローンを調べる人

ドローンスクールの受講料は、学ぶことのできる内容によって異なります。そのため、スクールに通いたい目的を明確化し、自分の学びたい内容に最も適したコースを選択することがとても重要です。

学ぶことのできる内容はスクールによって異なりますが、一般的には次のようなコースが設定されていることが多いようです。

ドローンスクールのコース

資格取得を目指すコース:20万円前後

おすすめな人:初めてドローンの資格取得を目指す人

ドローンスクールに通う目的として特に多い「資格の取得」を目指すコースは、大体20万円くらいが相場といえそうです。ただし、取得を目指す資格によっても費用は異なります。主な資格の種類と費用については次の項で詳しく紹介します。

目指す資格によって受講料は異なる

ドローンの資格は全て民間資格であり、認定団体によってカリキュラムや費用が異なります。ほとんどのスクールでは操縦経験ゼロの状態からでも資格取得を目指すことができるカリキュラムになっています。

自分の目的や学びたい内容、あるいは使用したい機体によって選ぶと良いでしょう。

国土交通省認定資格がおすすめ

また、国土交通省認定資格を取得していれば、ドローンの飛行に関する各種申請時に手続きが簡略化されるといったメリットがあります。国からのお墨付きということで信頼性も高いため、資格取得の際には国土交通省認定資格を選ぶことをおすすめします。

専門業務に関わる操縦を学ぶプロフェッショナルコース:10万円前後〜

おすすめな人:専門的な業務に関連するドローン操縦技術や知識を学びたい人

外壁調査や特殊な空撮、農業利用など専門的な業務に関するドローン操作を学ぶコースもあります。

このようなプロフェッショナルなコースの場合、学ぶ技術内容によって受講料は大きく異なります。大体10万円くらいから受講可能ですが、専門性が高くなるに従い必要な日数も費用も大きくなります。

プロフェッショナルコースは資格取得後に通うことが一般的

基本的なドローン操縦はできる前提でのカリキュラムとなっていることが多く、先に紹介した「資格取得コース」を修了した人やすでに資格を取得している人が受講するケースが多いです。

中には全くの初心者からでも通えるものもありますが、その場合は30万円前後が相場です。

プロフェッショナルコースでは講師のプロフィールや実習場所のチェックも大切

このような専門的な内容にはドローンに関する知識だけでなく、農業や建築業といった業務分野に対する知識も関わってきます。そのため、これらのコースでは教えてくれる講師の質が特に重要となります。

プロフェッショナルなコースを受講する際には特に、費用面だけでなく講師の質や実習場所の環境などをしっかりとチェックして選ぶことをおすすめします。

基本的な操作のみを学ぶ入門コース:5,000〜1万円前後

おすすめな人:ドローンに初めて触れる人・ブランクのある人

全くドローンに触れたことがない状態から、基本的な操作方法について学ぶことができるコースの場合、数千円から1万円程度で受講できるものがあります。

これらのコースは「入門コース」と言えるごく基本的なコースで、時間も短いものでは30分程度、長くても1時間単位で行われているものが多いです。入門コースでは「ドローン操縦を体験してみる」ということを目的としたコースが多く、操作方法については上昇・下降や前進・後退といったごく基本的なものが中心となります。

ドローン指導者を目指すインストラクターコース:数万円〜数十万円

おすすめな人:すでに高い操縦技術を有しており、インストラクターを目指す人

ドローンスクールにおける講師を目指すインストラクターコースを受講できるスクールもあります。インストラクター資格はそれぞれの資格の管理団体によって認定されているものがほとんどで、要件や受講内容は団体によって大きく異なります。そのため、数万円で受講できるものから数十万円かそれ以上かかるものまであります。

ドローンインストラクターになるためには、大変高い操縦技術と専門的な知識、トラブルに対する判断力など高い専門性が必要となります。コースに通えば簡単になれるというものではないということも認識しておく必要があるでしょう。

目指す資格によっても受講料が異なる

資格

資格取得を目指すコースの場合、どの資格を目指すのかによっても費用相場が異なります。数あるドローン資格の中でも国土交通省に認定されている資格が特に信頼性も高く実用性もあるため、資格選びの際にはその中から選ぶと良いでしょう。

ここでは、国土交通省認定資格の中から、取得できるスクールも多い4つの資格について費用相場を紹介します。ここで紹介する資格は全てドローンの基本的な操縦と基礎的な知識を証明する資格です。

ドローンの資格

同じ資格を目指すスクールでは受講費用にあまり差はなく、全国的にほぼ同じ価格で受講することができることがほとんどです。

ただし、管理団体によってはスクールごとに全くの自由価格設定を認めていることもあり、スクールによって価格に差があることもあります。

JUIDA「無人航空機操縦技能証明」:15〜25万円前後

無人航空機操縦技能証明

「無人航空機操縦技能」を取得するための受講料相場は15〜25万円と幅があります。スクールごとに特色がありますので、価格も含め複数のスクールを比較検討すると良いでしょう。

この資格は一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)が認定する資格で、多くの人が取得している実績ある資格です。

「無人航空機操縦技能」は、取得している人が「無人航空機を安全に飛行させるための知識と操縦技能を有する者」であることを証明するものとしています。

上級資格として、「無人航空機安全運行管理者」があります。これは「無人航空機の運航に関わる十分な安全と法律の知識を有し、飛行業務の安全を管理する者」であることを証明するものとされています。

「安全運行管理者」は「操縦技能」の内容に加え安全運行管理に関する基本知識とリスクマネジメントを習得することで取得することができます。また、「操縦技能」と「安全運行管理者」の同時取得を目指すコースのあるスクールもあります。費用は30万円くらいです。

DPCA「DRONEフライトオペレーター」:5万円・9万円

DRONEフライトオペレーター

「DRONEフライトオペレーター」の取得には「BASICコース(5,5000円)」と「ADVANCEDコース(9,9000円)」の2種類のコースがあります。

DRONEフライトオペレーターは一般社団法人ドローン撮影クリエーターズ協会(DPCA)が認定する資格です。

ADVANCEDコースではBASICコースで行う基本的な操縦などのカリキュラムに加え、日中目視外飛行と夜間飛行についての内容を学びます。

いずれのコースの場合も学科講習はeラーニングを使用して行われるため、講習費用が比較的安価であることが特徴です。

DPA「ドローン操縦士回転翼3級」:20万円前後

DPA「ドローン操縦士回転翼3級」

「ドローン操縦士回転翼3級」の取得に関わる費用は20万円前後です。この資格を取得するためのコースは全国的に受講料が揃えられており、どこで受講しても費用に大きな差はありません。

この資格は一般社団法人ドローン操縦士協会(DPA)が認定するもので、「回転翼航空機の飛行に必要な基礎知識と操縦する基本技術」を認定するものとされています。「3級」とありますが、現在のところ「2級」や「1級」があるわけではありません。

資格の有効期限は2年間で、2年ごとに更新申請を行う必要があります。

DJI「DJI CAMPスペシャリスト」:5〜10万円程度(経験者限定)

DPA「ドローン操縦士回転翼3級

「DJI CAMPスペシャリスト」を取得するための講習は5〜10万円程度で受講できます。他の資格に比べて安価に感じるかもしれませんが、受講資格として10時間以上のフライト経験が必要である点に注意が必要です。

つまり、全くの初心者から受講することはできません。未経験からDJI CAMPを取得したいと考えた場合、他のスクールで初級コースを受講しておくなど準備が必要となります。

この資格はUTCが管理していますが、これは国内シェアNo.1ドローンメーカーであるDJIが設立した団体です。そのため、DJI CAMPスペシャリストを取得するとDJI商品の割引が受けられるなどのメリットもあります。

有効期限は2年間で、更新の際にはオンラインテストを受験して合格する必要があります。

ドローンスクール受講料には「人材開発支援助成金」を活用できるかも

一定の条件を満たす場合、助成金を活用してドローンスクール受講料を抑えることができるかもしれません。
ドローンスクール受講料に利用できる助成金として、「人材開発支援助成金」があります。これは厚生労働省が実施する助成金で、人材育成を目的とした活動に利用できるものです。

雇用保険加入事業者で、従業員のスキルアップのためのドローンスクール受講であれば、最大で受講費用の45%と受講中の賃金の一部の助成を受けられる可能性があります。

ドローンの操縦方法と知識を身につけるために有効なドローンスクールですが、その費用はコースや内容、スクールによって様々です。数千円から数十万円と大きな幅のある受講費用について、費用が異なる理由やそれぞれの費用相場などについて紹介しました。

最後にもう一度、この記事の内容をまとめます。

◎ドローンスクールに通うために必要な費用内訳

(1)コース受講料:1万円〜30万円前後
(2)資格申請費用:1〜2万円程度
(3)出張費用:0〜数万円+実費
(4)費用内訳・追加料金がないかは契約前にチェック

◎ドローンスクールの費用に1万円〜数十万円と幅がある理由

(1)学ぶことができる内容の違い
(2)取得できる資格の違い
(3)「価格が安いから」だけを理由にスクールを決めるのは危険

◎ドローンスクールで受講できるコースの種類
(1)基本的な操作のみを学ぶ初級コース:5,000〜1万円前後
(2)資格取得を目指すコース:20万円前後
(3)専門業務に関わる操縦を学ぶプロフェッショナルコース:10万円前後〜
(4)ドローン指導者を目指すインストラクターコース:数万円〜数十万円

◎目指す資格によっても受講料が異なる

(1)JUIDA「無人航空機操縦技能証明証」:15〜25万円前後
(2)DPCA「DRONEフライトオペレーター」:5万円・9万円
(3)DPA「ドローン操縦士回転翼3級」:20万円前後
(4)DJI「DJI CAMPスペシャリスト」:6万円前後(経験者限定)

◎ドローンスクール受講料には「人材開発支援助成金」を活用できるかも

ドローンの操縦には繊細な技術と知識が必要です。また、機体を保有するのであればメンテナンスやトラブルへの対処もできるようにならなければいけません。ドローンを自由にかつ安全に活用するためには、ドローンスクールに通ってきちんと学んでおくことは大変有効です。

そのためには、良いスクールに出会い、本当に役に立つ学びを得ることも大切です。自分に合ったスクール選びのために、今回の記事が役に立てば嬉しいです。