「一度ドローンに挑戦してみたいけれど、レンタルってできる?」
「ドローンは個人でもレンタルできるもの? どこで、いくらくらいで借りられる?」
そんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
ドローンは、レンタル会社で借りることができます。
最近では、ドローン専門のレンタルサービスもあり、個人でも企業でも、100g以下のトイドローンから大型の産業用ドローンまでさまざまな機種を利用可能です。
レンタルを利用することで、以下のようなメリットがあります。
【ドローンレンタルのメリット】
- 高額な機種を安価で利用できる
- 最新機種を試用できる
- 複数の機種を比較できる
- 自分で保険に加入しなくても保証をつけられる
- 自分でメンテナンスする必要がない
- その他サービスを受けられる
そのため、以下のような人には、いきなり購入するよりまずはレンタルが向いているでしょう。
【ドローンレンタルが向いている人】
- 最新機種を試しに操縦してみたい人
- たまにしか利用しない人
- どの機種が適しているか選べない人
- 自分で保険に加入したくない人
そこでこの記事では、ドローンのレンタルについて知っておきたいことをまとめました。
◎ドローンをレンタルする際の基礎知識
◎ドローンをレンタルするメリット
◎ドローンをレンタルする際の注意点
◎ドローンレンタルが向いている人とは
◎ドローンをレンタルする際の検討ポイント
◎ドローンのレンタルができる主なレンタル会社・レンタルサービス
◎ドローンをレンタルする流れ
最後まで読めば、ドローンのレンタルについてよく理解できることでしょう。
この記事で、あなたがドローンを気軽に利用できるよう願っています。
目次
ドローンをレンタルする際の基礎知識
ドローンは、さまざまなレンタルサービスを利用しいてレンタルすることができます。
どんなドローンが、どこで、いくらくらいで借りられるのか、まずはドローンレンタルの基本的なことからみていきましょう。
ドローンはレンタル会社で借りられる
ドローンは、レンタル会社で借りることが可能です。
ドローン専門のレンタル会社もありますし、家電や生活用品などさまざまなものを貸し出す総合レンタル・リース会社がドローンを扱っているケースもあります。
レンタルしたドローンは、レンタル会社の店頭で受け取れる場合もありますが、配送で届けられるのが一般的です。
そのため、遠方のレンタル会社からでも借りることができますので、「近くにドローンを貸してくれるレンタル会社がない」という場合でも安心してください。
主なレンタル会社については、「ドローンのレンタルができる主なレンタル会社・レンタルサービス」で紹介しますので、レンタル先を探す際にはそちらを参照してください。
ドローンを借りる際に資格や免許は必要ない
また、現在のところ、ドローンを操縦するのに資格や免許は不要です。(2023年7月現在)
そのため、レンタルする際に、資格証などを提示する必要もありません。
法人はもちろん、個人で借りることもできます。
ただ、身分証明書の提示は求められます。
また、ドローンの使用目的によっては、それに関わる資格が必要なケースもありますので注意してください。(それについては、のちほど「ライセンスがないとレンタルできない場合がある」で説明します。)
レンタルできるドローンの種類
ひと口に「ドローン」といっても、さまざまな種類、機種があります。
また、借りる目的も人によって異なるでしょう。
では、レンタルできるのは、どんな種類のドローンでしょうか?
それは主に、以下のようなものです。
- トイドローン
- 空撮用ドローン
- 産業用ドローン
- 水中ドローン
中にはDJIのドローンや、農薬散布用の大型ドローンなどもありますので、それぞれ説明します。
トイドローン
まず、ドローンの中でも「重量100g未満」の「トイドローン」があります。
ドローンは、重量が100g以上あると航空法の規制対象となり、飛ばす場所や飛ばし方によっては国土交通省に許可申請をしなければなりません。
が、トイドローンであれば、その規制がないため、自由に飛ばせる範囲が広がりますので、「レンタルしてちょっと遊んでみたい」という人には適しているでしょう。
カメラが搭載されていれば、空撮もできます。
個人が「出かけた先で、記念に景色を空撮したい」といった場合は、トイドローンをレンタルするのもいいかもしれません。
ちなみに、トイドローンと一般的なドローンとで飛ばすのに許可が必要なケースを以下に比較しましたので、参考にしてください。
【トイドローンを飛ばす際に、許可申請が不要な場合・必要な場合】
トイドローン(100g以下) |
ドローン(100g以上) |
|
---|---|---|
法律上の扱い |
「航空法」は適用されない |
「無人航空機」として「航空法」が適用される |
飛ばす際に許可申請が必要な場所・方法 |
※右記の飛行には許可申請不要 |
|
<小型無人機等飛行禁止法により、許可申請が必要>
<その他の法律・条例により、許可申請が必要>
|
ただ、「高画質で、安定した映像を撮影したい」というのであれば、軽量で風の影響を受けやすいトイドローンは不向きです。
次項で挙げる「空撮用ドローン」を検討してください。
空撮用ドローン
空撮用のドローンもレンタルできます。
高画質な映像を撮影できるように、4Kカメラなどのハイスペックなカメラが搭載されていたり、手ブレを補正する「ジンバル」という機器がついていたりするものです。
個人が利用するのはもちろん、プロの使用に耐えるレベルのドローンもありますので、テレビや広告、プロモーションビデオなどの撮影でレンタルするのもいいでしょう。
また、空撮は映像制作のためだけに限りません。
ドローンで上空から地形や建物を測量する際にも、カメラで空撮しますが、そのための測量用の空撮ができるドローンもレンタルされています。
「測量のためにドローンが必要だけれど、たまにしか使わないので購入するのはコストがかかりすぎる」という場合は、そのようなドローンをレンタルすることで、費用を節約できます。
産業用ドローン
現在ドローンは、さまざまなビジネス分野で活用されていますが、それらに対応したドローンもレンタルがあります。
たとえば農業では、ドローンで上空から田畑に農薬や肥料を撒いたり、種まきをしたりするためのドローンが借りられます。
これについては、別記事「農業用ドローンのレンタルはおすすめ?費用や代行サービスとの比較も」でくわしく説明していますので、借りたい場合はそちらを読んでみてください。
また、インフラ設備やビルなどの点検ができるドローンもレンタルされています。
点検を主業務とする企業なら、ドローンを購入したほうがいいでしょうが、たまにしか使わないのであれば、レンタルしたほうがコストを抑えることができるでしょう。
水中ドローン
空を飛ぶドローンだけでなく、「水中ドローン」にもレンタルがあります。
水中ドローンとは、水の中を移動することができる無人機で、水中ロボットの一種です。
水中撮影や海中の環境・生物の調査、海中のインフラ設備の点検、漁業や釣りなどにも活用されています。
水中ドローンも、現在のところ操縦に特別な免許などは必要ありません。
個人が「海に遊びに行くので、水中撮影をしてみたい」といった場合でも、レンタルして遊ぶことができます。
水中ドローンについては、別記事「水中ドローンとは?種類・価格・必要資格からおすすめ6選まで解説」でくわしく説明していますので、そちらも読んでみてください。
ドローンレンタルの方法
実は、ドローンの「レンタル」といっても、借りる方法はひとつではありません。
以下のようなさまざまな借り方ができ、借りる人の使い方に合った方法を選ぶことも可能です。
- 短期レンタル
- 長期リース
- サブスクリプション
それぞれ説明しておきましょう。
短期レンタル
まず、多くのレンタル会社で取り扱っているのは、「短期レンタル」のサービスです。
いわゆる一般的な「レンタル」と言われる形態で、レンタル会社が持っているドローンの中から借りたいものを選んで、「3日間」「1週間」など日数を定めて貸し出しを受けます。
レンタル料は、日数に応じて決められていて、日数が長くなるほど費用がかかるのが一般的です。
「短期間だけ借りたい」「試しに使ってみたい」「定期的に使うが、頻度が少ないので購入するのは割高になる」といった場合には、短期間のレンタルが適しているでしょう。
ただ、レンタル会社の手持ちの機体の中から選ぶので、たとえば「DJIの◯◯という機種が借りたい」と希望していても、その機種がレンタル会社になかったり、他の人に貸し出し中でスケジュールが合わなかったりといったことも起こりえます。
その場合は、やむを得ず別の機種を借りたり、他のレンタル会社を探したりする必要が生じるでしょう。
長期リース
一方、年単位で長期にわたって貸し出す「リース」を行っているレンタル会社もあります。
リースの場合、レンタルとは異なりこちらが希望する機種をレンタル・リース会社が新品で購入し、貸し出してくれます。
そのため、レンタルには出ていないような機種も、リースなら借りられる可能性があります。
どんな機種でもというわけではありませんが、先方が購入可能なドローンであれば、リースを受けられますのでまずは相談してみましょう。
ただ、基本的にリースは3年、5年といった長期間の契約を結ぶ必要があり、途中解約ができない場合も多くあります。
また、メンテナンスや修理が必要なときは、その手配や費用は借り手であるこちらで負担しなければなりません。
(ただし、レンタル・リース会社側でサポートサービスを提供してくれるケースもあります。)
ですから、「長期間にわたってドローンを利用する」「借りたいドローンの機種が決まっている」といったケースに限って、リースを検討するといいでしょう。
サブスクリプション
最近は、月額定額を支払うとサービスが使い放題になる、いわゆる「サブスクリプション」方式がさまざまな分野で普及していますが、ドローンのレンタルにもサブスクリプションがあります。
この場合、レンタルした機種を、期間内はずっと手元においておけるので、何度でも利用可能です。
また、途中で別の機種に借り換えることもできます。
(が、その際に別途借り換え費用が発生するレンタル会社もありますので、注意してください。)
この借り方が適しているのは、まず「一定期間内に、何回かドローンを使う予定がある」ケースです。
たとえば、「毎月、5回ずつドローンを使う必要がある」といった場合、短期レンタルで毎回借りて返却するのは面倒でしょう。
それに、「1泊2日(あるいは2泊3日)レンタル」の料金が借りた回数分かかってしまうので、意外に費用もかさみます。
一方サブスクなら、借りたドローンはずっと手元にあるので、借りたり返したりする手間がありません。
費用も、月額定額のほうが短期レンタルより安くなるケースも多いでしょう。
さらに、長期リースと比較したメリットとして、「途中解約ができる」「途中で機種の変更もできる(長期リースはレンタル会社がこちらの希望機種を購入してくれているため、機種変更ができない)」という点も挙げられます。
そのため、「複数の機種を試してみて、気に入ったものを選びたい」といった場合にも、適したサービスだと言えそうです。
今後はこんな借り方もできるようになるかも?
「シェアリングサービス」
さらに、まだ実証実験の段階ですが、ドローンのシェアリングサービスの試みも始まっています。
「シェアリングサービス」とは、モノを複数人で共有・利用するサービス形態です。
たとえばカーシェアだと、拠点となるステーションに置かれているレンタカーを、必要な人が必要な時間だけ利用することができます。
利用料金は、月額利用料や1時間あたりの利用料を、利用時間に応じて支払う仕組みです。
これと同様のレンタルサービスをドローンでも行おうとしているのが、ENEOSホールディングス株式会社、株式会社センシンロボティクス、ツネイシCバリューズ株式会社のプロジェクトです。
2022年に、広島県のサービスステーションを拠点として、ドローンのシェアリングサービスの実証実験を行いました。
実用化はまだこれからですが、ドローンが必要なときに、時間単位でレンタルすることができるようになる日も遠くないかもしれません。
ドローンレンタルの費用相場:1泊2日・1ヶ月あたり
このように、さまざまなレンタル方法があるドローンですが、気になるのはその費用ですよね。
ドローンをレンタルする際の費用相場はどの程度でしょうか?
具体的な料金は、借りる機種とレンタル会社によって異なりますが、おおむね以下を目安に考えればいいでしょう。
ドローンの種類 |
レンタル料の目安 |
サブスク料金の目安 |
---|---|---|
トイドローン |
1泊2日 2,000〜3,500円程度 |
Ryze Tech Tello:7,480円/月 |
一般向けドローン |
1泊2日 4,500〜2万5,000円程度 |
DJI Mavic 2 Pro:3万3,000円/月 |
産業用ドローン |
|
Matrice300RTK + Zenmuse H20T(カメラ):15万円〜/月 |
水中ドローン |
1泊2日 1万5,000〜20万円程度 |
※サブスクサービスは見当たりませんでした。 |
※レンタル料の目安は、「ドローンのレンタルができる主なレンタル会社・レンタルサービス」に掲載の費用を元に算出
大型でハイスペックな産業用ドローンの中には、レンタル料が10数万円のものもありますが、一般的な空撮や趣味程度の使い方であれば、数千円から借りることができるはずです。
ただ、ドローンをレンタルする際には、機体のレンタル料だけでなく、機体にかける保険料、配送料、オプションの機器を借りるならその費用、また国土交通省などに許可申請が必要な場合、その申請もレンタル会社に代行してもらうのであれば申請代行費用なども発生します。
「レンタル料は1万円だと思っていたのに、諸費用がかかって2万円近くなってしまった」といったことがないよう、どのような費用がいくらかかるのか、事前にレンタル会社によく確認し、納得した上でレンタルするようにしてください。
ドローンをレンタルするメリット
さて、ここまででドローンのレンタルについてはよくわかったでしょう。
が、そもそもドローンが必要になったときに、購入するかレンタルするか迷う人も多いはずです。
購入するのと比べて、レンタルのメリットとは何でしょうか?
それは主に、以下の6点です。
- 高額な機種を安価で利用できる
- 最新機種を試用できる
- 複数の機種を比較できる
- 自分で保険に加入しなくても保証をつけられる
- 自分でメンテナンスする必要がない
- その他サービスを受けられる
それぞれ説明します。
高額な機種を安価で利用できる
レンタルの第一のメリットはコストです。
高額な機種であっても、短期間のレンタルなら低コストで利用することができます。
一説には、ドローン1機を1泊2日でレンタルする費用は、同じ機体を購入する費用のおよそ10分の1程度とも言われます。
つまり、20万円のドローンであれば、2万円程度からレンタルが可能だというわけです。
大型の農業用ドローンなどは、購入するとなると200万〜300万円程度が相場ですし、さらに保険料や点検費用などの維持費が毎年20万円程度かかります。
それが、レンタルであれば1回3万〜4万円程度で借りられるのですから、年に数回しか使わないのであれば、レンタルのほうがお得でしょう。
また、レンタル会社によっては操縦者もあわせて派遣してくれるところがあります。
それを利用すれば、借り手側がドローンスクールに通って操縦を学ぶ必要もなくなりますので、そのレッスン費用などが節約できるのもメリットです。
最新機種を試用できる
ドローンの研究開発は先端技術の領域で、日進月歩、次々と新しい技術が生まれています。
そのため、せっかく購入した機種がすぐにハイスペックな新機種に追い越されてしまう、ということもままあり、「新機種が出たので購入したいけれど、高価だし、今持っている機種はまだ使えるし……」と迷っている人も多いでしょう。
そんな場合は、レンタルを活用してみましょう。
最新機種が出たら、試しにレンタルで使ってみるのです。
その上で、費用対効果が高いとなれば購入すればいいですし、そうでなければ購入は控えて、必要なときだけレンタルする、という使い方もできます。
これならば、いきなり新機種を購入して「失敗した!」と後悔するリスクも避けられるはずです。
複数の機種を比較できる
また、「ドローンを購入したいけれど、いくつか候補があって迷っている」という場合にも、レンタルが役立ちます。
候補の機種を短期間ずつ借りてみて、実際に使って比較することができるのです。
各ドローンのスペック表を見ると、さまざまな項目が記載されています。
最高速度、最大飛行時間、通信距離、カメラの画素数、レンズ性能といった基本的なことだけでなく、各種センサーの機能、ホバリングの精度、ジンバルの性能など、素人では判断しにくい項目も多く、これだけを見てどれがいいかを決めるのはなかなか難しいでしょう。
それよりも、「実際に使ってみて、自分が使いやすいものを選びたい」という人も多いはずです。
そんなときには、気になる機種をまずレンタルしてみるといいでしょう。
コントローラーの操作のしやすさや、実際のドローンの機動性など、動かしてみてはじめて実感できることも多いはずです。
その上で、自分がもっとも使いやすく、用途に適していると思えた機種を購入してください。
自分で保険に加入しなくても補償をつけられる
また、レンタル会社の多くは貸し出すドローンに保険をかけています。
その場合、もし借り手が何か事故を起こしても、補償が受けられるので安心です。
ドローンは空を飛ぶものですので、落下したり、人やモノにぶつかったりといった事故の危険性はつねにつきまといます。
また、コントロールを失って、機体自体がどこにいったかわからなくなってしまう、いわゆる「ロスト」もあり得るリスクのひとつです。
そのため、ドローンを持っている人は、保険会社が出している「ドローン保険」に入っておくといいのですが、それには保険料がかかりますし、ドローン保険は現在のところ加入義務はないので、「入らなくてもいいか」と考える人もいるでしょう。
その点、レンタル会社があらかじめ保険をかけているドローンを借りて飛ばせば、自分で保険に加入する必要はありません。
もし事故があっても、借り手側の負担は小さく抑えることができますので、安心してドローンを飛ばせるでしょう。
ただ、レンタル会社によって、保険料があらかじめレンタル料に含まれているケースもあれば、オプションで保険をつけて保険料を支払うケースもあるので要注意です。
事前に確認した上で、必要な保険が備わっているレンタルサービスを利用するといいでしょう。
自分でメンテナンスする必要がない
さらに、レンタルの利点として、点検やメンテナンスはレンタル会社が行うので、借り手側はその点を心配しなくていい、ということも挙げられます。
ドローンは、コントローラーから電波を受けてコンピューター制御で飛行する精密機器です。
もしどこかに不具合があれば、墜落や衝突などの事故を引き起こす恐れがあるため、所有者・操縦者は定期的に点検、メンテナンスをしなければなりません。
ただ、素人では行き届かない部分もありますし、メーカーなどにメンテナンスを依頼するとその費用もかかります。
その点レンタルなら、点検もメンテナンスもレンタル会社側が定期的に行ってくれるので安心です。
ただ、リースに限っては、メンテナンスや修理は借り手側の責任で行う必要がありますので、注意してください。
その他サービスを受けられる
ドローンレンタルには、機体の貸し出し以外にも以下のようなサービスを行っているところがあります。
- バッテリーやカメラなど、オプション機材のみのレンタル
→ドローンを持っている人が、周辺機器のみ借りることができる - パイロットの派遣
→機体だけでなく、操縦経験豊富なパイロットも派遣してくれるので、借りる側が操縦に慣れていなくても利用できる - 国土交通省への飛行許可申請の代行
→人口集中地区での飛行や夜間の飛行など、事前に国土交通省に飛行許可申請をしなければならない「特定飛行」を行う際に、申請手続きを代わりに行ってもらえる - 空撮や点検、測量などの業務自体の請負
→業務でドローンを利用する際に、業務自体を請け負って代行してくれる
これらもあわせて利用すれば、「ドローンの操縦に慣れていない」という人でも、高度な撮影に挑戦できたり、仕事でドローンを活用できたりするようになるはずです。
ドローンをレンタルする際の注意点
ドローンのレンタルには、さまざまなメリットがあることがわかりました。
が、反面、注意しなければいけないこともいくつかあります。
ここでは、注意点3つについて説明しておきましょう。
- ドローンの飛行には許可申請が必要な場合が多い
- 操作に慣れるための時間も含めてレンタル期間を決める
- ライセンスがないとレンタルできない場合がある
ドローンの飛行には許可申請が必要な場合が多い
まず第一に知っておくべきなのは、ドローンを好き勝手に飛ばすことはできない、ということです。
「トイドローン」でも触れましたが、ドローンに対しては航空法をはじめ、小型無人機等飛行禁止法、民法、各自治体の条例などによってさまざまな規制が設けられています。
飛ばす場所、飛ばす方法によってはあらかじめ国などに許可申請をしなければなりません。
特に注意が必要なのは、「重量100g以上のドローン」で「航空法が定める『特定飛行』」をする場合です。
以下に該当する飛行をするのであれば、事前に国土交通省に許可申請が必要です。
【航空法が定める「特定飛行」】
<飛行空域>
- 150m以上の高さの上空
- 空港周辺の空域
- 人工集中地区(DID地区)の上空
- 緊急用務空域
※「緊急用務空域」とは、災害などが発生した際に、人命救助、捜索、消火などのためにヘリコプターなどが飛行するのを妨げないよう、ドローンの飛行が原則禁止される空域です。
災害に応じて国土交通大臣が指定します。
出典:国土交通省「無人航空機の飛行許可・承認手続」
<飛行方法>
- 夜間飛行
- 目視外飛行
- 人または物件から30m未満での飛行
- 催し場所上空での飛行
- 危険物の輸送
- 物件投下
出典:国土交通省「無人航空機の飛行許可・承認手続」
ただ、これは100g未満のドローンには適用されないため、トイドローンであれば上記の飛行にも許可申請は不要です。
一方、重量に関係なく、すべてのドローンが飛行許可申請しなければならないのは、「小型無人機等飛行禁止法」で定める以下のエリアでの飛行です。
出典:警察庁「小型無人機等飛行禁止法関係」
さらに、都道府県や市区町村でドローンを規制している場合や、私有地の上空を飛ばしたい場合などは、その土地の管理者や所有者の許可も取らなければなりません。
こうして考えると、ドローンを自由に飛ばせる場所は非常に限られていることがわかるでしょう。
これらの許可申請が必要なケースについては、別記事「【チャート付】ドローンの飛行申請が必要な全パターンとその申請方法」でくわしく説明していますので、レンタルする前にぜひ読んでおいてください。
ただ、前述したように、レンタル会社側で許可申請を代行してくれるケースもあります。
「自分で申請するのが不安」という人は、申請代行サービスがあるレンタル会社を利用するといいでしょう。
レンタル期間には余裕をもたせる
また、レンタル期間は必要な日数ギリギリではなく、余裕をもって設定しましょう。
- 操作に慣れるための時間も含める
- 悪天候で飛ばせないリスクを考える
この2点が必要です。
操作に慣れるための時間も含める
ドローンをレンタルする場合、多くの人は「その機種を操縦するのははじめて」あるいは「たまにレンタルしたときにしか操縦したことがない」のではないでしょうか。
そうなると、すぐに自由自在に操縦するのは難しく、コントローラーの操作や、そのドローン独特の動き方などに慣れるために、ある程度練習が必要になるはずです。
そこで、レンタルする際には、実際に使用する最短期間で借りるのではなく、操作に慣れるための時間も含めた余裕ある期間で借りるようにしましょう。
ギリギリの日数しか借りていないのに、「実際に使ってみたら、なかなかうまく操縦できず、慣れるまでに半日かかってしまった」となると、作業が終わらない恐れがあります。
悪天候で飛ばせないリスクを考える
また、天候の問題もあります。
一般的なドローンは、風が強かったり雨が降ったりすると、飛ばすことができません。
ギリギリの日程で借りてしまうと、悪天候で飛ばせなかった場合に、そのまま返却することになる恐れもあります。
「だったらレンタルを延長すればいい」と思うかもしれませんが、そのドローンに次のレンタルの予定が入ってしまっていれば、予定通りに返却しなければなりません。
せっかくドローンを借りたのに、結局作業が終わらなかった、という残念な結果になりかねないのです。
そのリスクも含めて、1〜数日の余裕をもってレンタルすれば安心でしょう。
農薬散布用ドローンは、
ライセンスがないとレンタルできない場合があるので要注意!
農業に従事していて、「農薬散布や肥料散布にドローンを使いたいのでレンタルしたい」という人も多いと思います。
その場合、レンタル会社によっては特定の民間ライセンスがないとレンタルできない場合があるので注意してください。
例えば、以下のようなケースです。
◎「SkyLink Japan」の農薬散布用ドローン「AC101」レンタルサービス
NTT e-Drone Technology製の国産農薬散布用ドローン「AC101」のレンタルサービスです。
借りられるのは、講習管理団体「E.R.T.S.(e-Drone Robot Training School)」が発行する「ERTS産業用無人航空機操縦技能認定証(AC101)」を持っている人、またはその資格を持っている人が所属している会社に限られます。
DJI「AGRAS MG-1」「AGRAS T20」のレンタルサービスです。
いずれもレンタルできるのは、それぞれの機体専用の技能講習を受けて認定証を取得した人に限られます。
農業用ドローンをレンタルする際には、あらかじめレンタル会社に資格の要不要を確認しましょう。
ドローンレンタルが向いている人とは
このように、ドローンのレンタルにはメリットもあれば注意点もあります。
それらを踏まえて、ドローンをレンタルしたほうがいい人、ドローンレンタルに向いている人とはどんな人でしょうか?
それは、たとえば以下の4タイプです。
- 最新機種を試しに操縦してみたい人
- たまにしか利用しない人
- どの機種が適しているか選べない人
- 自分で保険に加入したくない人
最新機種を試しに操縦してみたい人
まず、「最新のドローンに興味があって、操縦してみたいけれど、購入するほどではない」という人は、レンタルを利用してみるといいでしょう。
ドローン本体はもちろん、カメラやFPVゴーグルなどの周辺機器を個別にレンタルしているレンタル会社も多くあります。
「もっといいカメラで空撮を試してみたい」といった場合も、一度レンタルすれば各機器の性能を確かめることができるはずです。
たまにしか利用しない人
また、目的が遊びにしろビジネスにしろ、ドローンを利用する頻度が低い人は、コスト面を考えると購入するよりレンタルのほうがいいでしょう。
前述したように、ドローンのレンタル費用は、ざっくり目安で購入代金の10分の1程度(トイドローンなど価格が安い場合は数分の1程度)と考えられます。
それを考えると、数回しか使わないのであればレンタルがお得です。
ただ、具体的なレンタル費用は機種ごとに異なります。
自分が利用したいドローンのレンタル費用をレンタル会社のホームページなどで確認し、購入価格と使用頻度を考慮した上で、実際にはレンタルと購入とどちらが得か比較するといいでしょう。
たとえば、購入価格20万円、レンタル1泊2日で2万円の機種の場合 ───
- 5回利用予定なら、レンタル(2万円 × 5回=10万円)のほうが低コスト
- 15回利用予定なら、レンタル(2万円 × 15回=30万円)より購入した方が低コスト
どの機種が適しているか選べない人
「複数の機種を比較できる」でも触れましたが、「ドローンを利用したいけれど、スペックを見ただけではどの機種が適しているのか判断できない」という人も、レンタルして実際の機種を比較してみるといいでしょう。
ドローンのスペック表には、たとえば以下のような項目について細かく書かれています。
<DJIの空撮用ドローン「DJI Mavic 3」シリーズの場合>
参照:DJI公式サイト「一般向けドローンの比較」
- 本体:重量、サイズ、最大上昇速度、最大下降速度、水平方向の最大飛行速度、運用限界高度、最大飛行時間、最大ホバリング時間、最大飛行距離、最大風圧抵抗、最大傾斜角度、動作環境温度、内部ストレージ など
- カメラ:イメージセンサー、レンズ、ISO感度、シャッター速度、最大静止画サイズ、静止画モード、写真フォーマット、動画解像度、動画フォーマット、最大動画ビットレート、デジタルズーム など
- ジンバル:機械的可動範囲、操作可能範囲 など
- 検知:検知タイプ、測定範囲、検知範囲、有効検知速度、FOV
- 映像伝送:映像伝送システム、ライブビュー品質、動作周波数、伝送電力(EIRP)、最大伝送距離、最大ダウンロード速度、最低遅延、アンテナ
- バッテリー:容量、重量、公称電圧、最大充電電圧、電力量、充電温度範囲、充電時間 など
- 送信機:最大動作時間、対応モバイル端末 最大サイズ、動作環境温度、伝送電力(EIRP)
これらの項目を正しく理解した上で、文字情報だけで比較して選ぶのは、ドローンや機械にくわしい人でなければ難しいでしょう。
その点、実機を手にすることができるレンタルであれば、操作してみた上でどちらが使いやすいか、撮影できる映像のクオリティが必要十分かなどを、実感することができます。
購入を検討しているのであれば、納得度の高い選択ができるはずです。
自分で保険に加入したくない人
これも「自分で保険に加入しなくても補償をつけられる」で説明したように、自分でドローン保険に加入せずにドローンを飛ばしたい場合、レンタルという選択肢は有効でしょう。
前述したように、ドローンを操縦するにあたって保険加入は義務ではありません。
が、もし操縦を誤ったり、機体に不具合が起きたりすれば、人にケガをさせたり建物や器物を傷つけるかもしれません。
そうなれば、損害賠償の必要が出てきます。
あるいは、ドローン自体が破損したり、行方がわからなくなってしまうこともあるでしょう。
そのようなトラブルに備えながら、面倒な保険加入手続きを避けたい、という場合は、すでに保険加入済みのドローンレンタルサービスの利用を検討してみてください。
ドローンをレンタルする際の検討ポイント
さて、ここまで読んで、「ドローンをレンタルしてみよう」と考えている人も多いでしょう。
そこで問題になるのが、「どのレンタル会社、レンタルサービスを利用するか」「どんなドローンを借りるか」ということです。
それを決めるには、以下のポイントを検討してください。
- 重さが100g未満か100g以上か
- 事故や破損の補償はされるか
- 機体を配送してもらえるか、配送料はいくらか
- カメラやバッテリーなど周辺機器もレンタルできるか
- 飛行申請を代行してくれるか
- 操縦者も派遣してくれるか
では、ひとつずつ説明します。
重さが100g未満か100g以上か
ドローンを飛ばす目的が、遊びや簡単な空撮である場合は、まず機体の重さが100g未満のものか100g以上のものかを決めましょう。
というのも、「トイドローン」「ドローンの飛行には許可申請が必要な場合が多い」でも説明したように、100g以上のドローンは航空法の規制対象になるため、飛ばす際に許可申請が必要な場合が多いのです。
なるべく手軽に手間なく飛ばしたいのであれば、重さ100g未満のものを選ぶことで、以下の飛行を許可申請なく行うことができます。
- 150m以上の高さの上空
- 人口集中地区(DID地区)
- 夜間の飛行
- 目視外の飛行
- 人や物との距離が30m未満になる飛行
- お祭りやイベントなどの上空での飛行
- 危険物の輸送(農薬散布など含む)
- 物を投下すること(農薬散布など含む)
反対に、100g以上のドローンであれば、上記の飛行には許可申請が必須です。
ただ、農薬散布やインフラ点検、測量といった目的で利用する産業用ドローンの場合は、100g以下ということはなくもっと大型ですので、レンタルで利用する際にもかならず必要な許可申請を行ってください。
事故や破損の補償はされるか
また、万が一の事故や、ドローン自体の破損、消失に対して、補償が充実しているレンタル会社を選びましょう。
前述したように、ドローンのレンタルでは、レンタル会社が保険に加入していて借主側では何もする必要がない場合と、レンタルする際に借主が任意で保険料を支払って加入する場合とがあります。
可能であれば、前者のほうが手軽に利用できるでしょう。
ただ、重要なのは補償の内容です。
どんな事故が補償されるか、賠償になった場合借り手側の負担割合はどの程度かなどを確認して、なるべく補償範囲が広く、補償内容が手厚いものを選ぶといいでしょう。
ドローンの保険については、別記事「ドローン保険は義務?主な保険13種を比較!おすすめの選び方も紹介」でくわしく説明していますので、そちらも読んでみてください。
機体を配送してもらえるか、配送料はいくらか
ドローンをレンタルしているレンタル会社の多くは、機体を配送するサービスを行っています。
中には店頭受け取りのところもあり、急ぎで借りたい場合はそのほうがすぐに手元に受け取れるかもしれませんが、そうでなければ配送してもらったほうが、運搬中の破損リスクも減らすことができて安心でしょう。
配送料は、一般的なドローンであれば千数百〜数千円ですが、中には配送料無料のレンタル会社もあります。
受け取り時と返却時の2回分の配送料が必要ないとなれば、レンタルにかかる費用を抑えることができます。
自分の借りたいドローンを複数のレンタル会社が扱っている場合は、レンタル費用だけでなく配送料も比較して見るといいでしょう。
カメラやバッテリーなど周辺機器もレンタルできるか
ドローンを利用する際には、本体だけでなく周辺機器が必要になるケースが多いでしょう。
たとえば予備のバッテリーや、より高性能のカメラなどです。
ドローンをレンタルしている会社の多くでは、ドローン本体だけでなくこれらの周辺機器も貸し出していますので、必要な機材をオプションで借りられるかを確認して、レンタル会社を選ぶ必要があります。
まず、あらかじめどのようなシーンでドローンを飛ばすのかを想定し、必要なオプション機材をリストアップしましょう。
その上で、それらの貸し出しがあるかをレンタル会社に確認してください。
中には、必要なオプション機材一式を本体とセットでレンタルするセットプランを用意している会社もありますので、そのようなサービスを利用すればより手軽に借りられるはずです。
飛行申請を代行してくれるか
何度か触れたように、ドローンを飛ばす際には、その場所や飛行方法によって許可申請が必要です。
この申請は、誰でも行うことができますが、国土交通省の「ドローン情報基盤システム2.0」、通称「DIPS」を通して申請が必要だったりと、初心者にはなかなか面倒に感じられるでしょう。
レンタル会社の中には、飛行申請をかわりに行うサービスを提供しているところもあります。
「申請のしかたがよくわからない」「忙しくて申請する手間と時間をとれない」といった場合は、その代行サービスを利用すれば、法律違反の心配なく安心してドローンを飛ばすことができます。
ちなみに、ドローンを飛ばす許可が必要なのは以下のケースです。
これらに該当する場合は、飛行申請の代行サービスがあるレンタル会社から借りるといいでしょう。
【ドローンを飛ばす際に、許可申請が不要な場合・必要な場合】
トイドローン(100g以下) |
ドローン(100g以上) |
|
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法律上の扱い |
「航空法」は適用されない |
「無人航空機」として「航空法」が適用される |
飛ばす際に許可申請が必要な場所・方法 |
※右記の飛行には許可申請不要 |
|
<小型無人機等飛行禁止法により、許可申請が必要>
<その他の法律・条例により、許可申請が必要>
|
操縦者も派遣してくれるか
ビジネス目的でドローンをレンタルする場合、「機体を借りても、操縦に慣れた人が社内にいない」というケースもあるでしょう。
その場合は、ドローンの操縦者を派遣するサービスを行っているレンタル会社がありますので、それを利用するのがおすすめです。
たとえば、商業目的の映像撮影、農薬の散布、インフラ設備やビルの点検、地形の測量などが目的であれば、「ドローンの操縦はしたことがあるけれど、遊び程度」という人では操縦は難しいでしょう。
せっかくドローンをレンタルしても、十分に使いこなせなければ意味がありません。
それなら、産業用ドローンの操縦経験が豊富なプロのドローンパイロットに依頼したほうが安心です。
レンタル会社の中には、「オペレータ付きレンタルサービス」として、機体と操縦者をセットでレンタルするプランを提供しているところもありますので、それを活用しましょう。
ドローンのレンタルができる主なレンタル会社・レンタルサービス
前章まで、ドローンのレンタルについて、事前に知っておくべきことをいろいろと説明してきました。
ここからはいよいよ、実際のレンタル手続きについて考えていきましょう。
まずは、必要なドローンを貸し出しているレンタル会社を探して、どこがいいかを選ばなければなりません。
以下に主なレンタル会社をいくつか挙げてみましたので、見てください。
【主なドローンレンタル会社】
(「OP派遣」=オペレーター派遣/「※」印=HPに記載なし)
レンタル会社 |
対象機種 |
レンタル料 |
配送料 |
オプション |
保険 |
申請代行 |
OP派遣 |
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|
|
往復送料別途あり |
あり |
|
あり |
あり |
|
|
|
配送料はレンタル料に含まれる |
あり |
|
※ |
あり |
|
|
|
往復送料別途あり |
あり |
|
あり |
あり |
|
※HPに記載がない機種でもレンタル可能な場合あり(要相談) |
|
往復送料別途あり |
あり |
|
あり |
あり |
|
|
|
基本的に、往復送料無料 |
あり |
|
なし |
あり |
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|
1万9,800円〜 |
往復送料別途あり |
なし |
|
※ |
※ |
|
|
1万2,800円〜 |
往復送料無料 |
※ |
|
※ |
※ |
|
|
3,500円〜 |
全国往復送料無料 |
あり |
|
※ |
※ |
レンタル会社を選ぶ際には、借りる機種が決まっている場合はまずその機種をレンタルしている会社をピックアップした上で、「ドローンをレンタルする際の検討ポイント」を比較するといいでしょう。
あるいは、「ドローンを使う目的は決まっているけれど、どの機種が適しているかわからない」という場合は、機種のラインナップが豊富なレンタル会社に「何に使うか」「操縦経験はどの程度か」「予算はどれくらいか」などを伝えて相談してください。
ドローンにくわしい担当者が、最適な機種を提案してくれるはずです。
できれば数社に相談して、同じく「ドローンをレンタルする際の検討ポイント」を比較検討した上で、いちばん納得のいくレンタル会社に申し込むといいでしょう。
では、それぞれのレンタル会社をくわしく紹介します。
ドロサツ!!
出典:ドロサツ!!
「ドロサツ!!」は、幅広いドローンをレンタルしているサービスです。
空撮用ドローン、産業用ドローン(点検、測量など)、水中ドローンを、個人でも法人でも借りることができます。
オプションも充実していて、必要な周辺機器がセットになったレンタルプランもあるので便利です。
保証も充実していて、DJI製ドローンの場合は国内損害賠償保険を無償付帯しています。
また、レンタル開始日の変更も無償で、「急な雨で利用日を変更したい」「撮影がスケジュールが変わったので、レンタル日も変えたい」といったケースにも柔軟に対応できるでしょう。
一般的なレンタルだけでなく、長期リース、月額レンタル、販売、導入コンサルティングなどにも対応していますので、希望があればまず問い合わせ・相談してみてください。
ドロサツ!! |
|
---|---|
公式サイト |
|
運営会社 |
株式会社drone supply & control |
対象者・対象エリア |
個人・法人/国内・全国対応(沖縄県は本島のみ) |
対象機種 |
|
レンタル期間 |
1泊2日〜 |
レンタル料 |
|
配送料 |
往復送料別途あり(機種によって異なる) |
オプションレンタル |
各種あり |
保険 |
|
飛行許可申請代行 |
包括申請代行サービスあり |
オペレーター派遣 |
あり |
備考 |
|
ドローンレンタルネット
出典:ドローンレンタルネット
「ドローンレンタルネット」は、DJI特約販売店(正規代理店)である株式会社ボルートが運営するレンタルサービスです。
そのため、空中ドローンはDJI機に特化した充実のラインナップで、最新機種もいち早くレンタルすることができます。
(ちなみに水中ドローンはQYSEA社の「FIFISH」シリーズを揃えています。)
オプション機材も豊富で、バッテリーのみの貸し出しも可能です。
当日発送サービスや、秋葉原店での店頭引渡しも行っているので、「今日すぐに必要!」という場合にも対応してもらえるのは助かるでしょう。
保険も、機体保険、賠償責任保険ともに加入しているので安心です。
ドローンレンタルネット |
|
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公式サイト |
|
運営会社 |
株式会社ボルート |
対象者・対象エリア |
個人・法人/国内・全国対応 |
対象機種 |
|
レンタル期間 |
1泊2日〜 |
レンタル料 |
|
配送料 |
往復の配送料はレンタル料に含まれる |
オプションレンタル |
各種あり |
保険 |
※一部の機種は、海外でも補償適用される場合あり |
飛行許可申請代行 |
HPに記載なし |
オペレーター派遣 |
あり |
備考 |
|
ドローンレンタルセンター
出典:ドローンレンタルセンター
「ドローンレンタルセンター」は、放送機材や撮影機材などのレンタルを中心に編集、配信代行など幅広い事業を展開する株式会社メディア・リースが運営するレンタルサービスです。
ドローンレンタルは、DJIの空中ドローン(一般向け/プロ向け/産業用)を中心に、水中ドローン、さらに珍しいところではDJIの陸上ドローン「DJI RoboMaster S1」も貸し出しています。
機材レンタル会社ならではの、オプション機材の豊富なラインナップも特徴でしょう。
個人、法人、同業者にもレンタル可能と謳っていて、配送時間が指定できたり、料金の後払いや掛け払いができたり、当日発送で間に合わなければ店頭で24時間受け取れたりと、困ったときに利用しやすいサービスも揃っています。
ちなみにドローン関連では、レンタル以外に空中ドローンのスクール(JUIDA)や水中ドローンスクールの運営、ドローンによる撮影や点検の請負、DJIなどの正規品販売・修理など、幅広い事業を行っているそうです。
ドローンレンタルセンター |
|
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公式サイト |
|
運営会社 |
株式会社メディア・リース |
対象者・対象エリア |
個人・法人/国内・全国対応 |
対象機種 |
|
レンタル期間 |
1日(実質2泊3日)〜 |
レンタル料 |
|
配送料 |
往復送料別途あり:レンタル代金決済時にまとめて支払い |
オプションレンタル |
各種あり |
保険 |
※海外での保険適用の有無は、機種によって異なる |
飛行許可申請代行 |
申請代行サービスあり |
オペレーター派遣 |
あり |
備考 |
|
ドローンレンタル by Rental Market
「ドローンレンタル by Rental Market」は、PCレンタル専門店「レンタルマーケット」が運営するドローンレンタルサービスです。
産業用ドローンに特化していて、「空撮」「測量」「点検」「農業」のそれぞれの用途に適したドローンを貸し出しています。
また、業務に合わせたドローンパイロット派遣を行っています。
このふたつのサービスをあわせて、「機体+パイロット」のレンタルプランも充実しているのが特徴でしょう。
初期設定したモバイル端末(iPad)を基本セットとして貸し出す無料サービスもあるので、レンタルしてすぐにドローンを利用できて便利です。
ドローンレンタル by Rental Market |
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公式サイト |
|
運営会社 |
株式会社SSマーケット |
対象者・対象エリア |
法人/国内・全国対応 |
対象機種 |
※HPに記載がない機種でもレンタル可能な場合あり(要相談) |
レンタル期間 |
1日〜 |
レンタル料 |
|
配送料 |
往復送料別途あり:レンタル代金とまとめて支払い |
オプションレンタル |
機種ごとにあり |
保険 |
|
飛行許可申請代行 |
申請代行サービスあり |
オペレーター派遣 |
あり |
備考 |
|
スカイシーカーレンタル
出典:スカイシーカーレンタル
「スカイシーカーレンタル」は、ドローンによる各種調査や獣害対策などのサービスを行っている株式会社スカイシーカーが運営する、ドローンレンタルサービスです。
主に法人向けですが、個人でも利用可能で、レンタル機体も産業用、一般用ともに揃っています。
産業用ドローンは、各種空撮向け、点検・調査向け、測量向けに加えて、物資輸送向けのものもあるのは貴重かもしれません。
また、オプションとしてカメラの機種も豊富で、DJIの「Zenmuse」シリーズが幅広く揃っています。
運営母体がドローンによる各種サービス、ソリューションを提供する企業なので、サポートが手厚いのもポイントです。
調査や点検などの産業利用でわからないことがあれば、相談できるのは心強いでしょう。
スカイシーカーレンタル |
|
---|---|
公式サイト |
|
運営会社 |
株式会社スカイシーカー |
対象者・対象エリア |
法人・個人/国内・全国対応 |
対象機種 |
|
レンタル期間 |
1泊2日〜 |
レンタル料 |
|
配送料 |
基本的に、往復送料無料 |
オプションレンタル |
各種あり |
保険 |
|
飛行許可申請代行 |
申請代行サービスなし |
オペレーター派遣 |
あり |
備考 |
|
セキドドローンオンラインレンタル
「セキドドローンオンラインレンタル」は、ドローンやラジコンなどの販売、関連事業を展開する株式会社セキドのレンタル事業部が運営するレンタルサービスです。
対象は法人のみ(個人事業主を含む)、2023年8月現在、HPのレンタル商品一覧に掲載されているのは「DJI PHANTOM4 PRO PLUS」のセットだけですが、DJI正規代理店として、いつでもコンディションのいい機体を借りることができます。
レンタルの特徴としては、「トライアル特割」という制度でしょう。
対象の機体をレンタルした法人が、レンタル返却から1ヶ月以内に連絡すれば、機体を販売価格の5%OFFで購入できるという制度です。
(ただし、レンタル1回につき1度だけ)
たとえば、「ドローンを購入したいけれど、その前に試しに使ってみたい」という場合などは、この制度を利用するといいかもしれません。
セキドドローンオンラインレンタル |
|
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公式サイト |
|
運営会社 |
株式会社セキド レンタル事業部 |
対象者・対象エリア |
法人/国内・全国対応 |
対象機種 |
|
レンタル期間 |
2泊3日〜 |
レンタル料 |
1万9,800円〜 |
配送料 |
往復送料別途あり |
オプションレンタル |
「PHANTOM4 PRO PLUS セット」は機体と周辺機器などのセットレンタル |
保険 |
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飛行許可申請代行 |
HPに記載なし |
オペレーター派遣 |
HPに記載なし |
備考 |
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ドロレン
出典:ドロレン
「ドロレン」は、DJIの「PHANTOM」シリーズをリーズナブルに借りることができるレンタルサービスです。
レンタルの際には、機体だけでなくドローンのセットアップ方法や安全な飛行方法をまとめたマニュアルをセットで送ってくれるほか、マニュアル動画などもあるので、「ドローンを利用するのははじめて」という人でも安心して利用できます。
レンタル期間は「1日プラン(2泊3日)」から長期まで可能で、往復送料無料(ただし、北海道、沖縄、離島は片道送料別途1,000円)なので気軽に借りられるのがメリットでしょう。
ドロレン |
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公式サイト |
|
運営会社 |
合同会社モバイルソリューション |
対象者・対象エリア |
個人・法人/国内・全国対応 |
対象機種 |
DJI PHANTOM3 STANDARD、DJI PHANTOM3 PROFESSIONAL、DJI PHANTOM4 |
レンタル期間 |
2泊3日〜 |
レンタル料 |
1万2,800円〜 |
配送料 |
往復送料無料 |
オプションレンタル |
HPに記載なし |
保険 |
・機体保険加入済み |
飛行許可申請代行 |
HPに記載なし |
オペレーター派遣 |
HPに記載なし |
備考 |
|
モノカリ! ドローンレンタル
出典:モノカリ!
「モノカリ! ドローンレンタル」は、家電やカメラのレンタルを行う「モノカリ!」のドローンレンタルサービスです。
レンタル製品はDJIのもので、トイドローン「Tello」から、プロレベルの撮影も可能な「Phantom 4pro」「Mavic air」まで揃っています。
日本全国、北海道や沖縄でも配送料無料、即日発送してくれるのが特徴です。
店頭受け取りも可能で、最短2時間前までに連絡すれば借りることもできるため、「急にドローンが必要になった」という場合にも便利でしょう。
また、空港やホテルなどで受け取ることもできるので、旅行に持参したいときにも適しています。
モノカリ! ドローンレンタル |
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公式サイト |
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運営会社 |
株式会社スペクトル |
対象者・対象エリア |
個人・法人/国内・全国対応 |
対象機種 |
DJI Tello、DJI mini2、DJI SPARK、DJI Mavic air、DJI Mavic Pro、DJI Phantom 4pro |
レンタル期間 |
2泊3日〜 |
レンタル料 |
3,500円〜 |
配送料 |
全国往復送料無料 |
オプションレンタル |
あり(バッテリー) |
保険 |
|
飛行許可申請代行 |
HPに記載なし |
オペレーター派遣 |
HPに記載なし |
備考 |
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ドローンをレンタルする流れ
レンタル会社の目処がついたら、いよいよ実際にレンタルしましょう。
その際には、以下のような流れで進めるのが一般的です。
1)レンタル会社に相談する
2)借りたいドローンを選ぶ
3)見積もりをとる
4)レンタルを申し込む
5)機体が届く
6)利用後、返却する
レンタル会社に相談する
まず、目星をつけたレンタル会社に、希望の機種といつレンタルしたいかを伝えて、その期間にレンタルできるか確認します。
もし、どの機種がいいか具体的に決められなければ、レンタル会社によっては「何のために使いたいか」「ドローンで何がしたいか」といった希望を伝えて相談に乗ってもらうことも可能です。
相談・問い合わせの方法は、メール、公式サイトの問い合わせフォーム、電話など、レンタル会社ごとに異なります。
公式サイトで確認の上、指定の連絡手段で相談しましょう。
借りたいドローンを選ぶ
相談や問い合わせの上で、最終的にレンタルするドローンの機種とレンタル日が決まったら、先方に伝えます。
これを受けて、多くのレンタル会社ではすぐに見積もりを出してくれますが、もしそれがなければ、正式に申し込みをする前に「見積もりを出してください」と依頼しましょう。
見積もりをとる
見積もりが送られてきたら、内容を確認します。
もし同じ機種を貸し出しているレンタル会社が複数あって、「比較した上で、どこから借りるか決めたい」という場合は、複数社から見積もりをとるといいでしょう。
レンタルを申し込む
見積もりを見て納得できたら、正式にレンタルを申し込みます。
申し込み方法は、メールや注文フォームなどレンタル会社ごとに決められているので、それに従って申し込んでください。
このときに、身分証明書の提示を求められたり、会員登録が必須だったりする場合もあります。
ただ、申し込む前には、忘れずに契約内容をよく確認しましょう。
事故があった場合の責任、保険の有無、補償内容、延長や解約などが発生した場合の規定などは、特に注意が必要です。
万が一トラブルが起きた際に、「こんな契約になっているとは知らなかった」と後悔することがないように、契約内容にも納得した上で申し込みましょう。
また、レンタル料の支払いタイミングですが、これもレンタル会社によって異なり、正式契約の時点でクレジット決済をする場合もあります。
あるいは銀行振込などで前払いしたり、後払いにしたり、請求書払いにしたりと、いろいろなケースがありますので、これも事前にレンタル会社に確認しておきましょう。
機体が届く
正式契約を結んだら、指定した日にドローンが配送されますので、目的に従って利用しましょう。
もし「なるべく早く借りたいので、直接引き取りに行きたい」という場合は、店頭で受け渡ししてくれるレンタル会社もあります。
最初の相談の時点でその旨を伝えて、対応してもらうといいでしょう。
利用後、返却する
ドローンを利用し、レンタルの期限がきたら、レンタル会社に返却します。
オプションとして周辺機器も一緒に借りた場合は、返却忘れのないようよく確認しましょう。
配送で受け取った場合は、返却も配送でするのが一般的です。
たいていは、送られてきたときに返却用の箱と梱包資材、返送用伝票が同梱されていますので、それを使って送り返せば結構です。
もし、途中で使い方がわからなかったり、事故が起きてしまった場合、あるいは期日までに返却できない場合など、何か不測の事態が生じたら、取り急ぎレンタル会社に連絡してください。
サポート窓口があれば相談にのってもらえますので、その指示やアドバイスを受けながら、適切な対応がとれるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
ドローンのレンタルについて、知りたいことがわかったかと思います。
ではあらためて、最後に要点をまとめましょう。
◎ドローンはレンタル会社で借りることができ、資格や免許は必要ない
◎レンタルできるドローンの種類は、主に
- トイドローン
- 空撮用ドローン
- 産業用ドローン
- 水中ドローン など
◎ドローンレンタルの方法は、
- 短期レンタル
- 長期リース
- サブスクリプション
◎ドローンをレンタルするメリットは、
- 高額な機種を安価で利用できる
- 最新機種を試用できる
- 複数の機種を比較できる
- 自分で保険に加入しなくても保証をつけられる
- 自分でメンテナンスする必要がない
- その他サービスを受けられる
◎ドローンをレンタルする際の注意点は、
- ドローンの飛行には許可申請が必要な場合が多い
- 操作に慣れるための時間も含めてレンタル期間を決める
- ライセンスがないとレンタルできない場合がある
◎ドローンレンタルが向いている人とは、
- 最新機種を試しに操縦してみたい人
- たまにしか利用しない人
- どの機種が適しているか選べない人
- 自分で保険に加入したくない人
◎ドローンをレンタルする際の検討ポイントは、
- 重さが100g未満か100g以上か
- 事故や破損の補償はされるか
- 機体を配送してもらえるか、配送料はいくらか
- カメラやバッテリーなど周辺機器もレンタルできるか
- 飛行申請を代行してくれるか
- 操縦者も派遣してくれるか
以上を踏まえて、あなたが必要なときに適したドローンをレンタルできるよう願っています。