ドローン副業でできる4つの仕事|初心者でもできる始め方や報酬を解説

「ドローンは副業に活用できるの?どのような副業ができるのか知りたい」
「ドローンを使った副業の始め方は?どのように稼げばいいのか分からない」

ドローンに関する知識やスキルがある場合、副業に活かして収益化できると嬉しいですよね。現時点ではドローンを使った副業として、下記の4つの仕事内容があります。

仕事内容

概要

難易度

空撮

動画が写真を撮影する

★★☆
普通

ドローンインストラクター

ドローンの操縦方法や知識を教える、または情報発信する

★★☆
普通

農薬散布

ドローンを使って農薬を散布する

★★★
高い

測量・点検

ドローンを使い測量や点検業務を行う

★★★
高い

業務内容を自分の持つスキルと照らし合わせて、副業を探します。ドローンの副業を探すときには、下記のような方法が検討できます。

ドローンを使った副業の始め方

①求人サイトから副業できる求人を探す
②クラウドソーシングサービスに登録して仕事を受ける
③スキルマーケットを活用する
④ストックフォトサービスで写真や動画を販売する
⑤ブログや動画で情報発信をする

副業の始め方にはさまざまな方法があるので、それぞれの方法を把握してチャレンジすることが大切です。

そこでこの記事では、ドローンの副業が注目される理由や具体的な仕事内容、そして副業の始め方を解説していきます。とくに、副業の始め方は具体的にまとめているので、今すぐ副業の始めたい人は必見です。

【この記事を読むと分かること】

  • ドローンの副業が注目される理由
  • ドローンを使った副業の仕事内容
  • ドローンを使った副業の始め方
  • ドローンを使った副業を始めるときの注意点
  • ドローンを使った副業を獲得するために知っておきたいポイント

この記事を最後まで読めばドローンを使った副業の始め方が理解でき、自分のスキルに応じて取り組めるようになります。ドローンを使った副業は一定数あるので、ぜひチャレンジしてみましょう。

目次

ドローンの副業が注目される3つの理由

ドローンの副業が注目される3つの理由

今ドローンの副業が注目される理由としては、次の3つが考えられます。

ドローンの副業が注目される理由

①市場拡大中なので副業のチャンスがある
②ドローンパイロットが不足しておりライバルが少ない
③副業を通じて技術を磨ける

ドローンの副業を行うべきか判断するためにも、ぜひ参考にしてみてください。

市場拡大中なので副業のチャンスがある

ドローンビジネスの市場グラフ

インプレス総合研究所が調査した「ドローンビジネス調査報告書」によると、ドローンビジネスの市場は2017年より右肩上がりに成長しています。6年後の2028年度には2022年度の約3倍に該当する9340億円に達する見込みです。

ドローンビジネスの市場が拡大すると、ドローンに関する仕事量も必然的に増えます。その結果、副業が生まれやすく、継続した収入につながりやすいです。

副業自体が少ない業界では副業を探す、副業を継続することが困難ですが、ドローンはビジネス市場が拡大しているため一定の知識があれば副業を獲得できるチャンスがあると言えます。

ドローンパイロットが不足しておりライバルが少ない

ドローンビジネスの市場は拡大しているものの、現時点ではドローンを操縦する「ドローンパイロット」が不足している課題があります。

ドローンパイロットはドローンビジネス主流となる業務で

  • ドローンを操縦して写真や動画を撮影する
  • ドローンを操縦して指定区域に農薬を散布する
  • ドローンを操縦して屋根やソーラーパネルの点検をする

など、さまざまな業界で活躍できます。現時点ではライバルとなるドローンパイロットが少ないので、一定の技術があれば副業を獲得しやすいです。

また、ドローン活用が見込まれる業界では、下記のようにドローンを使ってみたくても扱える人材がいない悩みを抱えているケースがあります。ドローンパイロットがいれば業務の幅が広がり、利益が拡大するでしょう。

  • 写真撮影会社や映像会社に空撮ができるドローンパイロットがいない
  • ドローン点検がしたくてもドローンパイロットがいない

そこで、ドローンパイロットのみを外注し、ドローン操縦ができる人材を外部で獲得するケースも増えています。このように、ドローンパイロットの副業が需要が高くなっています。

副業を通じて技術を磨ける

将来本格的にドローンビジネスに参入したい場合は、副業を通じて技術や知識を磨けます。ドローンビジネスの市場はまだまだ成長段階で、今後更なる拡大が見込めます。

今のうちに副業をしながら基礎知識を身につけておき、市場が成長した段階で本格的な参入を検討できるでしょう。

例えば、ドローン点検の市場は年々拡大しており、2025年には約1,700億円規模に到達すると言われています。

今の段階からドローン点検の方法や手順に慣れておけば、市場が成長したときに開業するもしくはフリーランスとして多くの仕事を受注することも夢ではありません。

ドローンは技術や知識が必要な分野だからこそ、副業をしながら少しずつスキルアップするのも一つの方法です。

ドローンを使った副業を始めるときの注意点

ドローンを使った副業を始めるときの注意点

ドローンを使った副業自体はあるものの、副業を検討するときには注意するべき3つのポイントがあります。

ドローンの副業を開始するときに気をつけるべき点

①準備や初期投資が必要になる
②一定の実力がないと仕事にしにくい
③日程調整が難しい

このポイントを知らずに副業を検討すると後悔につながるため、副業を開始する前に確認しておきましょう。

準備や初期投資が必要になる

1つ目は、ドローンを扱ううえでの準備や初期投資が必要になることです。注意する点は、主に次の2つです。

①ドローンの導入費用

副業としてドローンを扱う場合は、自分でドローン機体や設備を整えなければなりません。業務内容により必要な設備やドローンのスペックは異なりますが、一例として空撮では下記のような設備が必要です。

空撮に必要な設備の例

ドローン機体

10万円前後~
※商業用はこれ以上高くなる傾向がある

予備バッテリー

2,000円~

SDカード

4,000円~

操縦用アプリケーション

無料~数千円

編集ソフト

例:月額2,000円~

パソコン

10万円~

ドローン保険

例:DJI賠償責任保険:7,300円
  DJI機体保険:約25,000円

合計費用は、22万円~程度です。商用では求められるドローンやカメラのスペックが高いため、ドローン機体が高額になる可能性があります。

ドローン副業を始めるためにある程度の投資が必要なので、事前に必要な設備を確認して検討する必要があるでしょう。

②ドローンを使用するための準備

ドローンを使用するには、機体登録や事前申請が必要です。副業でドローンを扱う場合は、これらの準備を自分で行わなければなりません。

【機体登録とは】

2022年6月より開始した制度で、重量(本体重量+バッテリー重量)が100g以上のドローンの登録が義務化されました。例え趣味で飛ばす範囲であっても、未登録のドローンは飛行させることができません。

機体登録については、下記を参考にしてみてください。
ドローンの機体登録が義務化!対象と登録方法3ステップ。かかる費用・期間も

【事前申請とは】

ドローンを使い下記の特定飛行をする場合は、事前に国土交通省への申請が必要です。

上空150m以上の飛行
危険物輸送を伴う飛行
空港周辺の飛行
物件投下(液体を含む)を伴う飛行
イベント上空の飛行
人や物との距離が30m以内となる飛行
夜間飛行
目視外飛行(機体を目視できない状態での飛行)
人口集中地区上空の飛行
(上記とは別に最大離陸重量25kg以上のドローンも事前申請が必要)

※無人航空機操縦士資格取得・機体認証の2つを終えていると、飛行承認申請が簡略化できるケースがあります。また、第三者の上空を目視外かつ補助者なしで飛行する場合は一等無人航空機操縦士資格が必須です。

例えば、副業で空撮をする場合は機体登録を行い、ケースに応じた事前申請が必要です。もちろん適切な申請や飛行をするには、ドローンに関わるルールや法律を理解しなければなりません。

このように、ドローンを副業にするには設備の用意や飛行の準備に時間とコストがかかることを念頭に置いておきましょう。

【副業開始時はドローンレンタルを視野に入れることも可能】

ドローン副業の開始時は、初期費用を抑えるためにドローンレンタルを視野に入れることも可能です。複数のドローンレンタルサービスがあるため、業務内容に応じて気になるドローンを選択できます。

また、スクールに通っていた場合には、スクールでドローンレンタルをしていることもあります。

ただし、ドローンレンタルを継続するとレンタルコストがかさむため、一時的な方法として検討してください。

一定の実力がないと仕事にしにくい

2つ目は、一定の実力がないと仕事にしにくいところです。ドローンはスクールに通い資格を取得しても、操縦に慣れるまでに一定の期間を要すると言われています。とくに

  • 天候や風向きを考慮して思ったようにドローンを操縦することが難しい
  • 空間認識力を身につけることが難しい
  • ドローンの速度や位置を微調整することが難しい

という声が多いです。そのため、ドローンの操縦機会が少ない初心者ではなかなか仕事として成立しにくいでしょう。

「ドローンの資格を取得したから仕事にしたい」「ドローンを触ったことがあるから副業にできないかな」という考えには注意が必要です。

しかし、逆を言えば副業で腕を磨き、本格的な仕事につなげることができるでしょう。「空撮:写真や動画を撮影する」で詳しく解説していますが、自分で撮影した写真や動画を販売する場合はクライアントが不在なので実力不足でもコツコツ副業をしながら腕を鍛えられます。

このように、ドローンの副業は一定の実力が必要だからこそ、実力不足の時期は副業の方法を工夫する必要があるでしょう。

日程調整が難しい

3つ目は、日程調整が難しいところです。副業は空いた時間を有効活用し稼ぐイメージがありますが、ドローンでは下記の影響があり思ったように進まない可能性があります。

  • 許可の取得申請や現地の都合がある
  • 天候や風向きに左右される

例えば、新築物件を晴れた日に空撮する副業の場合、雨天が続くと延期になります。リスケジュールになった場合に都合がつかないとキャンセルとなり、他の人に仕事が回ります。

また、飛行の許可申請に想定以上の時間を要すると、仕事の開始時期がずれることもあります。

このように、さまざまな要因が関係してくるので、他の仕事をしながら隙間時間で稼ぐまでに至らないケースがあります。

【ドローン副業は土日だけでも無理ではない】

ドローン副業は、業務内容によっては土日だけの稼働でも無理ではありません。例えば、

  • 土日に空撮をした写真や動画を販売する
  • 土日のみのスクール講師、セミナー講師を行う
  • 曜日指定の農薬散布を行う

などが検討できます。ただし、空撮や農薬散布は天候や風向きに左右されるため、必ずスケジュール通りに実施できるとは限らないことを念頭に置いておきましょう。

副業に向いているドローンの仕事内容

副業に向いているドローンの仕事内容

ここでは、現時点で副業があるドローンの仕事内容をご紹介します。

仕事内容

概要

難易度

空撮

動画が写真を撮影する

★★☆
普通

ドローンインストラクター

ドローンの操縦方法や知識を教える、または情報発信する

★★☆
普通

農薬散布

ドローンを使って農薬を散布する

★★★
高い

測量・点検

ドローンを使い測量や点検業務を行う

★★★
高い

それぞれの仕事内容においてどのような副業が検討できるのか詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ドローンを使った仕事は下記の記事で紹介しています。どのような仕事があるのか知りたい場合は、チェックしてみてください。

ドローンの仕事はどれくらいある?仕事内容や年収、将来性を解説

空撮:写真や動画を撮影する

ドローン副業のメインとなるのが空撮です。空撮とはドローンに内蔵もしくは固定したカメラを使い、空中から動画や写真撮影をする仕事です。下記のようなダイナミックな構図の写真や動画を撮影できます。

空撮により撮影された写真

空撮の約8割が副業・兼業で業務を行っており、一定数の副業案件があります。空撮の副業は主に下記の3パターンがあります。

仕事内容

概要

難易度

単価相場

写真撮影

クライアントの指示に従い、空中から写真撮影をする

★★☆
普通

1日5,000円~20,000円

動画撮影

クライアントの意図を組んだ動画撮影をする

★★★
高い

1日30,000円~50,000円

ストックフォトサービスで販売する

自分で撮影した動画や写真をストックフォトサービスで販売する

★★☆
普通

1枚あたり100円~5,000円程度

挑戦しやすいのは、写真撮影とストックフォトサービスです。写真撮影では、クライアントの指示に従い指定された写真を撮影します。

  • 新築物件
  • 指定の風景
  • イベントの様子

など、撮影対象はクライアントにより異なります。写真は基本的な操縦ができれば、無理なく撮影できるケースが多いです。難しいのはバランスのいい構図を決めるときで、この部分は経験や知識が必要でしょう。

ストックフォトサービスは、自分で撮影した動画や写真を販売できるサービスです。撮影対象物やスケジュール指定がなく空いた時間で取り組めるところが大きなメリットでしょう。ドローンパイロット初心者であっても、操縦の練習をしながら撮影できます。

ただし、ストックフォトサービスは売れなけば収益が発生しないため、売れる写真を意識する必要があります。具体的には

  • 素材として加工しやすい写真
  • イベントや季節に合う写真
  • 自分では撮影できない高解像度な写真

などが人気があります。

空撮の中で一番難易度が高いのは、動画撮影です。動画はドローンの操縦スキルがそのまま作品に反映されるため、高い技術が求められます。

とくに、細かいアングルが撮影シーンが決まっている場合は、相当の操縦スキルがないと対応できません。そのため、まずは写真撮影からスタートすることがおすすめです。

向いているケース

ドローン空撮は、普段から写真や動画を撮影している人に向いています。

【向いているケース】

  • 普段から写真や動画を撮影している人(カメラマンや動画クリエイターとして活躍している)
  • 空いた時間でコツコツと副業したい
  • ドローンの操縦スキルを向上させたい

とくにカメラマンや動画クリエイターとして活躍している場合は、周囲の紹介からドローン空撮の仕事を獲得できる可能性があります。

また、ストックフォトサービスの販売であれば空いた時間をコツコツできるので、これからスキルを向上させたい人にもおすすめです。

仕事の探し方

空撮の副業は、主に下記のような方法で探せます。

求人サイトにも空撮の副業はあるものの、現時点ではそこまで多くありません。そこでこれから副業を始める場合は、クラウドソーシングやスキルマーケットの活用がおすすめです。

  • 空撮で撮影した写真のポートフォリオ
  • 今までの実績
  • 資格などのスキル

をアピールできれば、依頼が来る可能性があります。まだ実績のない場合は先ほど触れたように、ストックフォトサービスの利用から始めるといいでしょう。

ドローンの空撮については下記でも解説しているので、参考にしてみてください。
ドローン空撮(撮影)の魅力!必要機材・資格/許可申請から依頼相場まで解説

ドローンインストラクター

ドローンインストラクター

ドローンインストラクターは、ドローンの操縦方法や知識を教える仕事です。

ドローンの普及に伴い、ドローンに興味を持つ人、ドローンの知識が必要となる人が増えてきました。ドローンスクールの数も増えており、一定の副業があります。

ドローンインストラクターの副業は、主に下記の4パターンがあります。

仕事内容

概要

難易度

単価相場

ドローンスクール講師

ドローンスクールの講師として受講者指導をする

★★☆
普通

1日10,000円~15,000円

イベントスタッフ

セミナーやイベントのスタッフをする

★★☆
普通

1日10,000円~15,000円

自分でセミナーを開催する

自分でセミナーを開催する

★★☆
普通

1回:3,000円~5,000円

YouTubeやブログでの情報発信

YouTubeやブログでドローンに関する情報を発信する

★★☆
普通

ドローンスクールの講師は、ドローンの知識を受講者に教える仕事です。ドローンの知識があると始めやすいですが、未経験可能な求人もあり副業をしながらドローンの知識を増やすことができます。

ドローンスクールは週末にイベントやセミナーを行うことがあるので、スタッフとしてサポートする業務も検討できます。

また、ドローンに対する充分な知識がある場合は、自分でセミナーを開催することも可能です。セミナー会場を確保し人員を配置する本格的なセミナーをイメージするとハードルが高いですが、オンラインセミナーなら比較的簡単に開催できます。

例えば、TwitterやFacebookなどのSNSで集客を行い、オンライン経由でドローンに関するセミナーを開催する方法が検討できます。情報発信の質が高くリピーターがつけば、副業として一定の収入を維持できるでしょう。

他にも、YouTubeやブログで情報発信をして、広告収入やアフィリエイト収入を得る方法もあります。

このように、ドローンに関する知識を教えるインストラクターはさまざまな副業が検討できます。1つの方法に絞らず副業の方法を掛け合わせることで、相乗効果や収益アップが見込めます。

向いているケース

ドローンインストラクターは、ドローンに関する知識や技術を持っている人に向いています。

【向いているケース】

  • ドローンスクールなどに通い一定の知識やスキルがある
  • 自ら情報発信をすることが好き
  • 情報をまとめたり分かりやすく伝えたりすることが好き

また、ドローンインストラクターは必要な知識を分かりやすく伝えるスキルが求められるため、情報をまとめることが好きな人や情報発信に苦手意識がない人にもおすすめです。

仕事の探し方

ドローンインストラクターの副業は、下記のような方法で探せます。

求人サイトや各スクールサイトにはスクール講師やイベントスタッフの求人が出ることがあるので、確認してみるといいでしょう。

また、すでにドローンの知識がある人やドローン講師として活躍した実績がある場合はスキルマーケットやクラウドソーシングサービスの利用も検討できます。

例えば、「ドローンを飛ばしてみよう!1日講座」や「ドローンの法律に関する知識を教えます」など得意分野を活かしたスキルを販売し、購入してもらうのも一つの方法です。

農薬散布:ドローンを使い農薬を散布する

農薬散布:ドローンを使い農薬を散布する

ドローンでの農薬散布は、ドローンを使い指定された田畑に農薬を散布する仕事です。ドローンを使った仕事の中でも普及率が高く、既にビジネスとして確立している数少ない分野です。

農業は人手不足が深刻化しており、中でも重労働となる農薬散布は大きな課題でした。ドローンが導入されたことで限られた人数で効率よく農薬散布ができるようになり、大きな注目を集めました。

そのため、大手企業やベンチャー企業の参入が活発で正社員需要が高く、副業としての勤務が少なくなっています。

農薬散布での副業は下記の2パターンが検討できますが、難易度が高いです。

仕事内容

概要

難易度

単価相場

農薬散布のパートやアルバイトを行う

農薬散布のパートやアルバイトを行う

★★★
高い

1日20,000円~30,000円

自分で案件を獲得する

農家にアプローチをして案件を獲得する

★★★
高い

10ha当たり20万円~30万円

農薬散布のパートやアルバイトは案件数が少なく、見つけることが難しい状態です。見つけたとしても、安全性を考慮し何らかの資格保有者や経験者を優遇する傾向があります。また、農薬散布は数日~数週間まとめて実施するケースもあり、まとまった休日が必要です。

農薬散布を必要とする農家にアプローチして自分で案件を獲得することもできますが

  • 農薬散布向けのドローン購入費用が高額になる
  • 営業から各種申請、農薬散布までを行う時間が必要

となるので、副業ではハードルが高いです。ただし、将来的に農薬散布分野での起業を検討しているなら副業から始めてみてもいいかもしれません。

向いているケース

ドローンでの農薬散布は、将来的に農薬散布分野での起業を検討している人に向いています。

【向いているケース】

  • 将来的に農薬散布分野での起業を検討している
  • まとまった期間休みを確保してドローンを使い稼ぎたい

また、数日~数週間まとめて実施するケースもあるので、短期集中して稼ぎたい人にも向いているでしょう。

仕事の探し方

ドローンでの農業散布は求人サイトに掲載されることがあるものの、数が少なく単発での募集が多いです。そのため基本的は下記のように知り合いから紹介してもらう、もしくは農家に営業することが中心になるでしょう。

  • 知り合いから農薬散布の仕事を紹介してもらう
  • 農家に自ら営業をする

この方法は現時点でつながりがないと、副業として成立するまでに時間を要する可能性があります。農家は地域とのつながりを大切にする傾向があるので、農家が多い地域に馴染み信頼を得るところからスタートしなければなりません。

また、農家にドローンでの農薬散布のメリットを伝える営業力や適切な農薬を選択する知識も問われます。

現時点で農家をしている場合や今後本格的に農薬散布ビジネスをしたい場合はやってみる価値がありますが、そうでない場合は副業にかかる負担が大きくメリットが薄い可能性があります。

ドローンでの農薬散布に関しては下記の記事でもまとめているので、参考にしてみてください。
ドローンの農薬散布ビジネスは儲かる?費用や実例・参入のポイントも

測量・点検:施設や設備の測量や点検をする(業界で働いている人向け)

測量・点検:施設や設備の測量や点検をする(業界で働いている人向け)

ドローンは、測量や点検業務にも活用されています。

仕事内容

概要

難易度

単価相場

ドローン測量

写真測量やレーザー測量の技術を使い地形や建物などの測量をする

★★★
高い

1日20,000円~30,000円

ドローン点検

設備(屋根や太陽光パネル、ビル壁面など)やインフラ(道路やダム、橋梁など)の点検を行う

★★★
高い

1日10,000円程度

ドローン測量は、ドローンに測量機器を取り付けて(内蔵されている場合もある)、写真測量やレーザー測量を行います。測量業務を行うには測量士や測量士補の資格が必須なので、資格を保有していることが前提条件です。

ドローン点検は、ドローンを操縦して設備やインフラの点検を行います。ドローン測量のように必須資格はないものの、一定レベルの操縦スキルが求められます。

どちらも専門性が高いため、副業としての求人が少ない傾向があります。求人があったとしても単発または一定のスキル、経験が求められる傾向があり、手軽に取り組むことは現時点では難しいです。

向いているケース

ドローンでの測量・点検業務は、一定のスキルを保有している人に向いています。

【向いているケース】

  • 測量の場合は測量士または測量士補資格を取得している
  • 建設業界に関する知識がある
  • 測量や点検に関わる業務に携わっている

本業で建設業界や測量、点検に携わっている場合は、仕事を取得しやすいでしょう。一方で、測量や点検未経験の場合は、挑戦が難しい分野になります。

3-4-2.仕事の探し方

ドローン測量・点検業務は専門的な知識が必要なので、未経験可能な副業は基本的にはありません(サポート業務ならあり得る)。そのため、測量の場合は測量士や測量士補の資格がある、点検業務の場合は経験があることが前提です。

その上で

という仕事の探し方が一般的となるでしょう。例えば、現在測量に関する会社に勤めており、「○○会社の測量として勤務している」というスキルを武器に、知人や業界関係者に副業を紹介してもらうケースが考えられます。

また、関連会社や知り合いの会社などで人手が足りず、サポート役として副業をするケースもあるでしょう。このように、測量や点検業務の場合は、既に業界で働いているほうが副業を見つけやすいです。

ドローン点検や測量の詳しい業務内容は下記の記事で解説しているので、参考にしてみてください。

ドローン点検とは?9分野の導入事例とメリット・現状の課題を解説
ドローン測量とは?メリットデメリットや始め方(料金・資格等)をインタビュー!

ドローンを使った副業の始め方

ドローンを使った副業の始め方

ドローン副業の仕事内容が理解できたところで、実際にどのように副業を始めればいいのか気になるところですよね。ここでは、ドローンを使った副業の具体的な始め方をご紹介します。

ドローンを使った副業の始め方

①求人サイトから副業できる求人を探す
②クラウドソーシングサービスに登録して仕事を受ける
③スキルマーケットを活用する
④ストックフォトサービスで写真や動画を販売する
⑤ブログや動画で情報発信をする

自分に合う副業の始め方が分かるので、ぜひ参考にしてみてください。

まずは、求人サイトから副業ができる求人を探しましょう。現時点では、ドローンに関する業務に特化したサービスは、「楽天ドローンゲートウェイ」のみです。

①楽天ドローンゲートウェイ

楽天ドローンゲートウェイ

出典:楽天ドローンゲートウェイ公式サイト

楽天ドローンゲートウェイ」は、ドローンパイロットのための仕事支援プラットフォームです。

無料のドライバー登録をすることで、ドローン関連の求人情報を検索できるようになります。気になる副業が見つかった場合は、手軽に応募できます(仕事がマッチングした場合は手数料が発生します)。

ドローンパイロットの求人検索以外にも飛行禁止空域や天気予報の表示など、ドローン飛行をサポートする機能が用意されています。ドローンに関する求人情報を確認したい場合は、登録してみるといいでしょう。

「楽天ドローンゲートウェイ」以外にも、下記で紹介するような求人検索サービスを利用してみるといいでしょう。検索時には「ドローン 空撮」「ドローン 講師」など、ドローンというキーワードと希望する業務内容を入力すると探しやすいです。

②indeed

indeed

出典:indeed公式サイト

indeed」は、求人情報専門の検索サービスです。複数の求人情報サイトを巡回し情報を収集しているので、一度に多くの求人媒体の情報を閲覧できます。キーワードと勤務地を入力して検索するシンプルな構造なので、手が空いた時間に副業を調べたいときに使いやすいです。

③求人ボックス

求人ボックス

出典:求人ボックス公式サイト

求人ボックス」は、株式会社カカクコムが運営する求人情報の一括検索サービスです。1,000万件以上の求人を掲載しているので、ドローンに関する求人が探せます。アルバイトやパート、フリーランスなど多様な働き方から検索でき、条件に合う求人が見つけやすいです。

④スタンバイ

スタンバイ

出典:スタンバイ公式サイト

スタンバイ」も、全国の求人情報から最適な情報を探せる求人検索エンジンサービスです。専用アプリが用意されており、アプリでは新着通知を受け取れる点がポイントです。「ドローン 副業」などと通知が欲しい求人を設定しておけば、見逃すことなく情報確認ができます。

求人情報を確認するときは給与や勤務地だけでなく、下記の点も確認しておきましょう。

【求人情報を確認するときのポイント】

  • 勤務期間や勤務頻度(週1回など)
  • 必要な資格
  • 業務内容(対応できる範囲かどうか)
  • 必要な機材

気になる求人には積極的に応募してみると、副業につながる可能性があります。

クラウドソーシングサービスに登録して仕事を受ける

クラウドソーシングサービスを通じて自分のスキルをアピールし、仕事を受けるのも一つの方法です。クラウドソーシングとは、企業がインターネットを通じて一部の業務を外部委託することです。

例えば、映像会社のA社にはドローンパイロットが在籍していません。そこで、クラウドソーシングサービスを使い一定のスキルがあるドローンパイロットを探して、仕事の相談をします。相談された委託者は業務内容を確認したうえで承諾をし、業務を遂行する流れです。

ドローンに関するスキルが活かせるクラウドソーシングサービスには、下記の3つがあります。どれも登録は無料(案件獲得すると手数料が発生します)なので、気になるクラウドサービスを利用して副業を獲得しましょう。

①ランサーズ

ランサーズ

出典:ランサーズ公式サイト

ランサーズ」は、フリーランス・副業者が仕事を受注できるクラウドソーシングサービスです。全277ジャンルの仕事に対応しており、その中にドローンも含まれています。実際に空撮の依頼を受付している受注者は複数名確認できました。

無料登録するとプロフィールやポートフォリオを作成でき、多くの人にアピールできる点が特徴です。有名企業も利用しているため、実績やスキルがある場合はやりがいのある案件獲得につながる可能性があります。

②クラウドワークス

クラウドワークス

出典:クラウドワークス公式サイト

クラウドワークス」は、250ジャンル以上の仕事を扱っているクラウドソーシングサービスです。空撮はもちろん、測量や検査のジャンルも用意されており、幅広いドローンの副業が見つかる可能性があります。

登録クライアント数は84.9万社と多いのでドローンに関するスキルや知識をアピールできれば、副業を獲得できるチャンスがあるでしょう。

③TOTTA

TOTTA

出典:TOTTA公式サイト

TOTTA」は「大切な撮影」の依頼に特化したプロカメラマンを検索して依頼できるプラットフォームです。ドローン空撮にも対応しており、カメラマン登録をすることで撮影依頼を受けられます。ただし、

  • 撮影業務が主な収入源となっている
  • 3年以上の実務経験がある
  • 作品審査がある

という厳しい登録条件を設けているので、実績がない場合や空撮歴が浅い場合は利用できません。その分、実績さえあれば、高単価での副業獲得が狙える点がメリットです。

スキルマーケットを活用する

既にドローンの知識や技術がある場合は、スキルマーケットで自分のスキルを販売してみると副業につながります。例えば、

  • ドローンに関する悩み相談を受付します
  • ドローンの操縦方法をレクチャーします
  • ドローンの申請方法を教えます
  • 短時間のドローン空撮を受付しています

など、自分の得意分野を活かしたパッケージを販売できます。手数料はかかるものの販売額を自由に設定できるため、市場のニーズとマッチすれば一定の収益が見込めるでしょう。

主なスキルマーケットには下記の4つがあるので、参考にしてみてください。

①ココナラ

ココナラ

出典:ココナラ公式サイト

ココナラ」は、個人のスキルを売買できるスキルマーケットです。会員数が300万人以上いるので、多くの人にドローンに関するスキルや知識をアピールできる点が魅力です。実際にドローン空撮のスキル販売をしている人が一定数おり、購入の履歴もありました。

2012年よりサービスを開始しており安定した運用歴と手厚いサポート体制があるため、初心者でも始めやすくなっています。

②ストアカ

ストアカ

出典:ストアカ公式サイト

ストアカ」は、学びたいと教えたいをつなぐ学びのマーケットです。教えることに特化したマーケットとななので、ドローンインストラクターとして副業をしたい人に向いています。実際に、下記のような講座が登録されていました。

  • ドローンの操縦体験講座
  • ドローン空撮撮影講座
  • ドローン空撮の編集講座
  • ドローン操縦が上手になりたい人向けのスキルアップ講座

得意な分野や教えることのできる分野を魅力的パッケージにすることで、副業につながる可能性があります。

③ミツモア

ミツモア

出典:ミツモア公式サイト

ミツモア」は、見積りを比較して業務を依頼したい人を選べるプラットフォームです。「ドローン空撮・測量」のカテゴリーがあるので、空撮やドローン測量の副業を検討している人に向いています。

ただし、「ココナラ」や「」ストアカ」と比較すると

  • 利用者数が少ない
  • 暮らしのサービス(クリーニングや草刈りなど)が中心
  • 見積り(価格)で比較されてしまう

という点があるので、納得のいく案件が獲得しにくいかもしれません。

ストックフォトサービスで写真や動画を販売する

【探せるドローン副業】

空撮の副業をしたい場合は、撮影した写真や動画をストックフォトサービスで販売することも検討できます。ストックフォトサービスとは、写真・動画素材を販売するサービスのことです。利用者は自分に合う素材を探して購入、またはダウンロードします。

購入やダウンロードの回数に応じて、報酬が発生する仕組みです。主なストックフォトサービスは、下記のとおりです。

【ストックフォトサービスの一例】

サービスや販売する素材のサイズなどにより価格設定が異なりますが、1枚あたり100円~5,000円程度で販売できます。

ストックフォトサービスで購入してもらうためには

  • 「自分では撮影できない」と思わせる写真や動画のクオリティ
  • 興味を引く構図
  • 汎用しやすいシーンや風景

を意識するといいでしょう。既に販売されている写真や動画をヒントにしながら、挑戦してみてください。

ブログや動画で情報発信をする

ドローンに関する知識がある場合は、ブログや動画で情報発信するのも一つの方法です。

①ブログ

ブログでは、ドローンに関する最新の動向や仕事の方法、資格の勉強法を発信しているケースが多いです。ドローンに特化した個人ブログの一例としては、下記があります。

【ドローンに関する個人ブログの一例】

収益としてはアフィリエイト(自身のブログに掲載した広告経由での収益)が見込まれますが、ブログの閲覧数を一定数以上増やすことが必要です。

間接的な効果としては、スキルマーケットやクラウドソーシングサービスでのアピール材料になります。ブログの内容を読むことで「実績がある」「幅広い業務に携わっている」と感じてもらえれば、副業獲得につながる可能性があります。

②YouTube

YouTubeでもブログと同様に、ドローンに関する最新の動向や仕事の方法、資格の勉強法を発信しているケースが多いです。

YouTubeでは一定の条件(直近1年の総再生時間が4000時間以上・チャンネル登録者数1000人以上など)をクリアすると広告掲載ができるため、収益化が可能です。収益化までに時間がかかるため、他の副業と組み合わせて活用するといいでしょう。

YouTubeはドローンスクールが参入しているので、クオリティの高さや情報の信頼性が重視されるでしょう。一例として、個人で情報発信しているYouTubeには下記があります。

どのYouTubeも

  • おすすめのドローン機体
  • ドローンを使って稼ぐ方法
  • 具体的な業務内容

など、ドローンを扱う人が知りたいコアな情報に焦点を充てています。動画編集や動画撮影などのスキルが必要なので、動画に関する知識がある人におすすめです。

ドローンを使った副業をするときの注意点

ドローンを使った副業をするときの注意点

ドローンを使った副業をするときに、注意したいポイントが2つあります。

ドローンを使った副業をするときの注意点

①法律やルールを遵守する
②業務内容に応じたスキルがあるか確認する

副業を行うときに知っておきたいポイントなので、事前にチェックしておきましょう。

法律やルールを遵守する

ドローンは副業の内容によって、守るべき法律やルールがあります。

企業に所属している場合は企業側が法律やルールを理解し範囲内での業務を検討することが多いですが、個人で行う場合は自分自身で法律やルールを理解し遵守しながら業務を行わなければなりません。

そのため、ドローン操縦の知識だけでなく、ルールや法律に関する知識を求められます。

準備や初期投資が必要になる」で述べた事前申請はもちろんのこと、一例として下記のような法律を把握しておく必要があります。

  • 小型無人機等飛行禁止法(重要施設・その周囲の約300mの周辺地域上空での飛行禁止)
  • 民法(他人の所有地上空を無断飛行すると土地所有権の侵害になる可能性がある)
  • 道路交通法(公道上での離着陸の禁止)
  • 自然公園法(国立公園、国定公園、各都道府県の自然公園内の立入禁止区域内での飛行は禁止)
  • 自治体の条例(自治体によってはドローン飛行を制限する場所がある)

例えば、自治体ごとにドローンの飛行制限が異なります。業務を行う自治体の条例を確認して、条例内で副業を行うことが大切です。

【ドローンは機体登録が必要】

2022年6月より、ドローンの機体登録が義務化されました。これは、重量(本体重量+バッテリー重量)が100g以上のドローンの登録を義務化した制度です。副業で使用するドローンは100g以上に該当するかと思うので、事前に機体登録を済ませる必要があります。

機体登録制度については下記の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
ドローンの機体登録が義務化!対象と登録方法3ステップ。かかる費用・期間も

業務内容に応じたスキルがあるか確認する

ドローンの操作ができれば、どのような副業でも受けられるわけではありません。業務内容に応じたスキルが備わっているか確認をしてから、取り組むようにしましょう。

例えば、ドローン測量を行うには、測量士または測量士補の資格が必要です。また、ドローンスクールのインストラクターをする場合には、スクールが認定を受けている団体のインストラクター資格が必要となる場合があります。このような条件は、求人内容を見ると確認できます。

また、空撮をする場合に「夜空の撮影がしたい」という依頼があったとしましょう。今まで夜空の撮影をしたことがない場合は、仕事として受けるには時期尚早です。

納品物に不備があると信頼性を損ね、副業先を失うことも考えられます。自分の知識やスキルをしっかりと理解して、対応できる範囲で副業をするようにしましょう。

ドローンを使った副業を獲得するための4つのポイント

ドローンを使った副業を獲得するための4つのポイント

最後に、ドローンを使った副業を獲得するためのポイントをご紹介します。

ドローンを使った副業を獲得するためのポイント

①ドローンに関する資格を取得する
②ポートフォリオを作成する
③ドローンに関する知識や技術を磨く
④ドローン仲間やドローン業界の知り合いを作る

ドローンを使った副業での収益を最大化するためにも、参考にしてみてください。

ドローンに関する資格を取得する

1つ目は、ドローンに関する資格を取得することです。ドローンの操縦自体は資格がなくてもできますが、資格を保有することで信頼性や利便性が向上します。

とくに注目するべきは、2022年12月5日からスタートしたドローンの国家資格です。

国家資格であるドローンの操縦ライセンスの種類

一等無人航空機操縦士

特定飛行のスキルや知識の保有・第三者の上空を目視外かつ補助者なしで飛行できる(特定飛行の一部の許可申請を簡略化できる)

二等無人航空機操縦士

特定飛行(立入管理区画上空飛行)のスキルや知識を保有
(特定飛行の一部の許可申請を簡略化できる)

一等無人航空機操縦士と二等無人航空機操縦士の2種類があり、どちらを取得しても特定飛行の一部申請を簡略化できます。また、一等無人航空機操縦士を取得すると、第三者の上空を目視外かつ補助者なしで飛行することが可能です。

例えば、空撮を行う場合、毎回目視外飛行や夜間飛行などの許可申請を出すことは手間がかかります。二等無人航空機操縦士を取得すると外飛行や夜間飛行などの許可申請が不要となり、副業しやすい環境を構築できます。

また、ドローンに関する国家資格を保有していることは大きなアピールポイントになります。とくに、スキルマーケットやクラウドソーシングサービスでは他者との差別化につながるでしょう。このように、ドローンの資格獲得をすることで、副業がしやすくなります。

ドローンの国家資格については下記の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
【2023年2月最新】ドローンの国家資格(免許)制度!費用・いつから・取り方・免除についてなど全まとめ

ポートフォリオを作成する

2つ目は、ポートフォリオを作成することです。ポートフォリオとは、自分が携わった業務や撮影した写真などをまとめて、一目で実績が分かる作品集、実績集を指します。

ポートフォリオがないと本当に業務を依頼しても大丈夫なのか不安な点がありますが、ポートフォリオがあることでスキルの裏付けができます。

下記は、スクールや企業のポートフォリオです。携わった動画や映像作品をまとめて、すぐに閲覧できるようになっています。

関西ドローンスクールのポートフォリオ

出典:関西ドローンスクール

株式会社 西日本空撮公式サイトのポートフォリオ

出典:株式会社 西日本空撮公式サイト

ポートフォリオがあると副業を依頼したい企業や個人が

  • どのような実績があるのか
  • どのような業務に携わっているのか
  • どのような作品(業務)が得意なのか

判断する材料となります。ぜひ、今まで撮影した写真や動画、携わった業務をまとめてポートフォリオを作成してみましょう。

【ポートフォリオ作成は無料ツールの活用が便利】

「ポートフォリオ作成は難しいそう」と思っている方もいるかと思いますが、ポートフォリオ作成は無料ツールの利用が便利です。無料ツールを使うことで、時間をかけず簡単に作成できます。無料ツールの一例には、下記のようなものがあります。

自身の実績やスキルを活かして副業を獲得するためにも、早めにポートフォリオを作成しておきましょう。

ドローンに関する知識や技術を磨く

3つ目は、ドローンに関する知識や技術を磨くことです。ドローン操縦は練習が必要で、練習を重ねないと

業務の幅が広がりません。隙間時間を副業にあてることも大切ですが、定期的に練習をする時間を設けましょう。

また、ドローン業界はまだまだ成長段階で、新たな法律や知識がどんどん出てきます。常に新しい知識を習得し続けることで差別化につながるでしょう。例えば、ドローンに関する法律やルールに変更があった場合には、

  • いち早くYouTubeやブログで発信する
  • 新しい知識を身につける講座を販売する

などを行うと収益化ができるでしょう。このように現状に満足せず、新しい知識や情報の獲得を意識してみてください。

【副業したい業種に特化した講習を受けるのも1つの方法】

ドローンはさまざまな講習があり、受講することでスキルアップにつなげることができます。例えば、点検業務の副業を獲得したい場合は、下記のような講習の受講が検討できるでしょう。

受講を通じてスキルを磨くことで、副業の案件獲得を目指せます。

ドローン仲間やドローン業界の知り合いを作る

4つ目は、ドローン仲間やドローン業界の知り合いを作ることです。ドローン業界は口コミと人脈で広がる業界だと言われており、表に出てこない求人や情報が多いです。

ドローン業界の中で「腕のいいパイロットがいるよ」「これは誰が空撮したの?」などの情報交換により、仕事依頼が発生しているのです。そのため、ドローン業界に知り合いや仲間がいないと、必然的に副業のチャンスが減ってしまいます。ドローン業界とつながりを持つには

  • ドローンスクールに通う
  • ドローンのイベントやセミナーに参加する
  • SNSでドローン業界の人とつながりを持つ
  • 周囲の人に紹介をしてもらう

という方法が検討できます。中でも、ドローンスクールに通うと、同じ志を持つ仲間やドローン業界とのつながりが構築しやすいです。自分に合うドローンスクールの探し方は下記の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
ドローンスクールの評判・口コミの探し方、正しい読み解き方を解説

まとめ

いかがでしたか?ドローンを使った副業の仕事内容や始め方が分かり、実際に取り組めるようになったかと思います。最後にこの記事の内容を簡単に振り返ってみましょう。

〇ドローンを使った副業はあるものの気を付けたいポイントは次の3つ

①準備や初期投資が必要になる
②一定の実力がないと仕事にしにくい
③日程調整が難しい

〇ドローン副業が注目される理由は次の3つ

①市場拡大中なので副業のチャンスがある
②ドローンパイロットが不足しておりライバルが少ない
③副業を通じて技術を磨ける

〇現時点で仕事があるドローンの副業内容は次のとおり

①空撮:ドローンを使って動画や写真を撮影する
②ドローンインストラクター:ドローンに関する知識を教えるまたは情報発信する
③農薬散布:ドローンを使い指定された場所に農薬を散布する
④測量・点検:ドローンを使い測量や点検を行う

〇ドローンを使った副業の始め方は次のとおり

①求人サイトから副業できる求人を探す
②クラウドソーシングサービスに登録して仕事を受ける
③スキルマーケットを活用する
④ストックフォトサービスで写真や動画を販売する
⑤ブログや動画で情報発信をする

〇ドローンを使った副業を獲得するためのポイントは次のとおり

①ドローンに関する資格を取得する
②ポートフォリオを作成する
③ドローンに関する知識や技術を磨く
④ドローン仲間やドローン業界の知り合いを作る

ドローンのスキルや知識があれば、副業をして一定の収益を得ることは可能です。この記事をもとに、自分に合う副業の方法を見つけて開始できることを願っています。