ドローン測量導入費用の内訳8項目の詳細!外注価格も詳しく解説

オンラインインタビュー

測量現場で導入の進むドローンですが、実際、測量にドローンを使いたいと考えた時、

「ドローンの機体ってどれくらいの価格?」
「専用の解析ソフトの価格相場は?」
「ドローンを導入するのに費用はどれくらい必要?」
「外注価格の相場は?」

といった、価格についての疑問を持たれる方も多いかと思います。

そんなお悩みを解決するべく、ドローンメーカーに勤務されていた経歴をお持ちで、ドローン測量にも精通し、新技術関連ビジネスの支援などにも携わられている方に取材させていただきました。

オンラインインタビュー

その取材を元に、今回はドローン測量の価格について、詳しく解説していきます

この記事を読めば

■ドローン写真測量・ドローンレーザー測量の導入費用

  • ドローンの機体、データ解析ソフトやドローン保険など、8項目の価格相場
  • メンテナンス代やデータ解析に必要なスペックのパソコンといったその他諸費用について

■外注費用

  • おおよその外注費用の相場
  • 外注のメリット、デメリット

■導入サポートサービス

  • 導入時に役立つセットサービス紹介

といった、ドローン測量にまつわる価格についての色々が詳しく分かるかと思います。

種類別にみる、2タイプのドローン測量の導入費用について

ドローンで測量をする作業員たちのイラスト

ドローン測量の価格のあれこれについて解説する前に、そもそも、ドローン測量とはどういった測量方法なのかを簡単にご説明します。

◆ドローン測量とは?

ドローン測量は、ドローン写真測量と、ドローンレーザー測量が基本的な測量方法になります。

ドローン写真測量

ドローンに搭載したカメラで重複させた写真を複数枚撮り、それらをつなぎ合わせて地形情報を調査する測量方法。

レーザー測量に比べ、安価な機材を使用して行えるが、木々が密集し、地表が撮影できない現場の測量は難しい。

ドローンレーザー測量

ドローンに搭載したレーザー測距装置から地上にレーザーを照射し、そのレーザーの反射によって距離情報を取得する。

森林や山間部など、上空から地表を写真撮影できない環境下では、レーザーを使い木や葉の間を抜けさせデータを取得する。

写真測量に比べより精度の高いデータが取得できることが多いが、レーザー装置が高額で、数百万〜1千万円程度の購入費用がかかる。

測量案件や、実施する現場環境に合わせて測量方法を選択します。

この記事では、ドローン写真測量とドローンレーザー測量、この2タイプの測量価格について解説していきます。

ドローン測量導入費用合計例

ドローン写真測量、ドローンレーザー測量の種類別の導入費用例です。

上記の表の通り、ドローン写真測量に比べると、レーザー測量の導入費用はかなり高額なことがわかるかと思います。

写真測量かレーザー測量かは、自身の行いたい測量内容次第です。

一項目ずつ、詳しく解説していきます。

ドローン写真測量導入費用・内訳

ドローン本体・カメラ 本体価格20万円〜、カメラ50万円〜
データ解析ソフト 20万円〜
タブレット 約4万円〜
標定点測定機 100万円前後
ドローン保険

補償内容、所持している機体によって様々。

  • 賠償責任保険 
    数千円〜2万円前後
  • 機体保険 
    数万円〜




その他諸費用
  • 定期メンテナンス費用
    3000円〜5万円程度
  • ドローンスクール、講習費用 
    30万〜50万円程度
  • データ処理用高性能パソコン 
    30万円~

※データ解析ソフトをクラウド型使用の場合、そこまで高性能なPCは必要ない

ドローン本体:20万〜200万

ドローン本体の価格幅は、20万〜200万円前後

RTK(※)搭載ドローンは、標定点(※)設置数を減らしても十分な精度を確保できるシステムが備わっているため、機体価格は高額になります。

RTKとは

※標定点とは?

あらかじめ正確な座標(水平位置と標高)がわかっているポイント。

写真に写し込ませ、データを抽出する際の基準点とする。

標定点の設置は、多くの時間(ドローン測量作業時間の約4割程)を取られてしまうという課題がある。

機体価格20〜40万円のドローン

20万〜程度の低価格な機体でも、規定されている測量精度を確保できる機体もあります。

規定されている測量精度とは?

UAVを用いた公共測量マニュアル(案)」では、公共測量が求める精度として3次元点群の平面位置及び高さの要求精度を、誤差が最大でも0.05m(5cm)の値を超えないものと定められています。

低価格のドローンは、公共測量の精度基準を満たせるかどうか確認が必要です。

機体価格20〜40万円のドローン例
  • PHANTOM4 PRO v2:20〜30万円。業務用ドローンではないですが、国が定めた精度規定を満たした測量ができる。
  • Inspire 2:40万円程度。高性能カメラ搭載ドローン

機体価格70〜90万円のドローン

このあたりの価格帯には、測量用ドローンとして有名な、RTK搭載ドローンPhantom 4 RTKがあります。

移動しながらでも歪みのない高画質の写真撮影が可能なセンサーやメカニカルシャッター搭載など、機能や性能が充実しています。

また、連続飛行時間も長く効率よく作業ができます。

機体価格70〜90万円のドローン例

国産のドローンについて

ドローン市場でシェア7割を占めるといわれている、中国企業のDJIが業界では最大手ですが、国内メーカーも近年様々なドローンを開発・販売しています。

下で紹介する国産ドローンAEROBO(AS-MC03)の価格は100万円以上。

DJIの機体に比べ高額ですが、その性能や安全性は確かです。

※産業用ドローンは問合せなしでのWEB購入が禁止されているため、詳しい価格は要問い合わせ。

業務用ドローンレンタルサービスも

購入前に機体の性能などを試してみたい方には、ドローンのレンタルサービスもおすすめです。

ドローンレンタル料金例:DroSatsu

1泊2日プラン 2泊3日

29,800円(税別)
到着日翌日返却

37,800円(税別)
中1日利用

【基本セット内容】

  • ドローン本体:DJI Phantom 4 RTK
  • 機体バッテリー:5本(1+予備4)
  • 送信機:液晶ディスプレイ一体型の送信機
  • 送信機用バッテリー:2本(1+予備1)
  • プロペラガード:申請用プロペラガード希望する場合は要問合せ
  • バッテリー充電ハブ①:機体バッテリー用充電ハブ
  • バッテリー充電ハブ②:送信機バッテリー用充電ハブ
  • 充電器:機体バッテリーと送信機の同時充電が可能
  • USBケーブル:microUSBケーブル・Type-Cケーブル
  • OTGケーブル:Micro-USBポート/USB Type-Aポート
  • microSDカード:microSDカード 64GB
  • ランディングパッド:離着陸時の異物混入防止に
  • 風速計:気温・風速計

カメラ:50万〜

ドローン測量の精度の要となるカメラについてですが、その選択は大きく分けて2パターンあります。

  1. ドローンに搭載されているカメラをそのまま使用する
  2. より高精度・高性能なカメラに積み替える

【1】搭載カメラを使用する場合

低価格なドローン(20万〜40万程度)でも、基本的な測量は十分可能ですし、公共測量の求める精度を満たせる機体もあります。

実際の現場においても、搭載カメラをそのまま使用している事業者も多いです。

ですが、より高精度な測量を行いたい場合は、カメラの積み替えを検討する必要があります。

【2】カメラを積み替える場合

カメラを積み替えたいと考えた場合、【1】の場合よりも費用が高くなります。

その理由として、

  • 積み替え可能な機体は大型なものになり、機体自体の価格が高い

  • 積み替えるカメラ自体も、高性能なものなので高価格

といった事があげられます。

一眼レフなどの高性能カメラは、1kgを超えるものも多い為、搭載に耐えうる機体が必要になります。

「重いカメラの搭載に耐えうる機体=積載重量(ペイロード )の多い動力の大きい大型ドローン=高価格帯ドローン」となるのです。

また、積み替えるカメラ自体もその価格は安くないので、

100万前後〜の機体に、カメラ+ジンバル(撮影時にブレを軽減し、安定した画像が残せる機能)で50万〜程度はかかります。

カメラを積み替えるかどうかで、選ぶ機体にも違いが出てきます。

自身が求める精度を考慮し、高性能カメラが必要かを検討する必要があります。

カメラの性能で考える機体価格


DJIのドローンでカメラの積み替えができるのはInspire/Matriceシリーズになります。

また、国産の機体は、全てがオプション選択仕様になっているものが多いです。

DJI Inspire 2のカメラオプションイメージ。

DJI Inspire 2のカメラオプションイメージ。

データ解析ソフト:年間ライセンス20万円〜、買い切り40万円〜

取得した画像データを解析、作成するためのソフト。

ドローン測量には必須のアイテムです。

【データ解析・作成内容】

  • 撮影写真を繋ぎ合わせる
  • 点群データ作成

点群データとは?

物体や地形を「点の集合体」で表現したデータのこと。

  • オルソ画像作成

オルソ画像とは?

空中写真は、建物や高い木々、また写真の中心から外側にいくに伴い「ひずみ」が 大きくなる。このような状態では、ひずみの影響で写真同士の接合部分にズレが生じてしまう。

このゆがみを修正した空中写真のことをオルソ画像と呼ぶ。

  • 距離、面積、体積、角度、断面等各種解析などの計測
  • 3Dデータ作成 など

ソフトは大きく分けてデスクトップ型クラウド型の2種類があります。

■デスクトップ型

パソコンにソフトをインストールして使う。

ネットに繋がらない環境でも使用可能で高精度なデータを得られるが、価格が高く、ある程度の高性能パソコンが必要になる。

■クラウド型

ネットのクラウド上で使用する。

どのデバイスからもアクセス可能で、パソコンスペックに左右されにくい為、そこまでの高性能パソコンは必要ない。

デスクトップ型に比べると得られる精度は劣る。また、ネットが繋がらない・不安定な環境などでは使えないこともある。

測量データ解析・作成専用ソフトは、種類も料金形態も様々。

自社がどのような精度・成果物を求めるのかによってソフトを選びましょう。

年間ライセンスで20万〜50万円程度。買い切り(永続)ライセンスの場合、40万円〜。

価格例:「Pix4Dmapper(ピクスフォーディー マッパー)

サブスクリプション 買い切り
月間ライセンス 年間ライセンス 永続ライセンス
デスクトップ型 約4万円 約45万円 約60万円
クラウド型 約25,000円 約24万円

※記事作成時の外国為替レートでの価格です。詳細は要問い合わせ。

データ解析ソフトウェアについては「この記事」で詳しく解説しています。

測量専用ソフトは高額で、また、海外製品も多い為使いこなすのが難しいという話をよく聞きます。

企業やメーカーが定期的に行っているソフトの使い方セミナーや講習会などに参加するのもおすすめです。

■以前開催されたPix4Dmapper講習会例

  • Pix4Dソフトウェアの概要
  • データ処理手順
  • 処理済みデータの品質チェック
  • Pix4Dを使ったGCPレス精密写真測量
  • 位置精度の検証 など

といった、Pix4Dmapperを使い始めたばかり・使おうと思っている人にはためになる内容の公式セミナーも開催されています。

SkyLink Japan共催・Pix4Dmapper公式セミナー(2019年開催)

タブレット:4万円前後

価格:大体4万円前後。

プロポ(プロポーショナルシステム)と呼ばれるコントローラーにモニターが付いていない物は、フライト中に飛行内容を確認するモニター代わりになるスマートフォンやipadなどのタブレットが必要です。

DJIのアプリ(業界内でも利用率の高いDJI GS PROなど)を使いたい場合、動作確認がされているipadがおすすめです。

標定点測定器:100万円〜

価格:100万円〜と高額。

標定点の座標を測定する為の機器。

水平位置と標高を同時に得られるVRS-GNSSや、トータルステーションなど。

VRS-GNSSとトータルステーション

販売の他、レンタルしてくれるメーカーも多いです。

【販売、レンタル料金例:CHC-GNSS

【RTK-GNSS i80】

  • 国内メーカーと遜色ない高精度
  • RTK方式、VRS方式のどちらでも使用できる
  • コーナーも1~2cmの精度で簡単測量
  • PPK方式(※)で電波の届き辛い場所も測量

■販売価格(レンタルなし)
RTK-GNSS i80 セット
¥2,110,000

【セット内容】
アンテナ1機 、コントローラー 、ポール、搬入調整費

※PPKとは?

Post Processing Kinematics(後処理キネマティック方式)。

リアルタイムで位置情報を取得するRTKと違い、ドローンを飛ばし終えた後、データ処理をする際に位置情報を取得・補正できる機能。

【VRS-GNSS M6】

  • GNSS測量機 1機で測量できる(VRS方式)
  • レンタル可能な VRS方式専用機
  • PPK方式で電波の届き辛い場所も測量

■販売価格
VRS-GNSS M6 セット       
¥1,760,000

【セット内容】
アンテナ1機 、コントローラー 、ポール、搬入調整費

■レンタル価格
VRS-GNSS M6 セット    
¥105,000/月

ドローン保険:数千円〜

ドローン保険の加入は任意となっていますが、業務でドローンを取り扱うならば、信用やリスクの観点からも加入は必須といえます。

ドローン保険は、大きく分けると賠償責任保険機体保険の2種類があります。

  • 賠償責任保険人や所有物・公共物に被害を与えてしまった場合に発生する損害を補償
  • 機体保険ドローンの機体本体を破損した際などにかかった損害を補償

ドローンの法人保険は様々な形態・料金・または特典があります。

ドローン機体はけして安くはありません。賠償責任保険と機体保険の両方に加入しておくと安心です。

所有する機体や使用頻度、使用方法などによって、適切な補償内容を選びましょう。

【ドローン保険例:DJI公認ドローン保険

DJI無償付帯賠償責任保険概要

DJIドローン購入者が1年間無料で加入できる保険です。

DJI無償付帯賠償責任保険
補償内容 標準プラン 限定利用プラ
対人賠償 ◎1事故につき1億円

1事故につき1億円(合算)

対物賠償 ◎1事故につき5,000万円
管理財物補償 ◎1事故につき5,000万円
交通死亡・後遺障害保険金 ◎100万円

DJI賠償責任保険

1年間の無償付帯賠償責任保険が満期を迎えた方は、補償内容によって複数のプランから選べる賠償責任保険もあります。

年間保険料 プランA プランB プランC
支払い総額1億円 7,300円 7,500円 8,700円
支払い総額5億円 11,800円 12,100円 14,100円
支払い総額10億円 12,700円 14,500円 17,000円

DJI機体保険

無償付帯賠償責任保険や賠償責任保険にプラスして加入しておきたい保険です。

保険料は補償内容や、所有する機体の価格によっても変わります。

【保険料について】

  • 保険金額…対象となる機体の新価(再調達価額)
  • 年間保険料…保険金額の8%、11%、14%(10円単位に四捨五入で設定)

保険料相当額計算例  

Mavic2 Pro プランA

  • 保険金額(再調達価額) 機体 162,000円、送信機36,000円
  • 年間保険料相当額機体 12,960円、送信機 2,880円

 合計15,840円

 (162,000円×8%) (36,000円×8%) ※10円単位に四捨五入)

その他諸費用

定期メンテナンス費用 5000円〜5万円程度

自身でメンテナンスを行うか、業者に依頼するのかによっても費用は変わります。

国土交通省の無人航空機マニュアルでは、飛行前後の機体とプロペラの点検に加えて、飛行20時間毎の点検を 推奨しています。

自身でのメンテナンスに必要な道具と価格




  • エアダスター:砂埃の除去に使用する。精密機器にも使用できる不燃性の物を選びましょう。

エレコム エアダスター 不燃性 200ml 価格¥1,609

  •  機体を拭き取る柔らかい布:ドローンの機体を傷つけない柔らかい素材の物がおすすめ。

レック 激落ちくん マイクロファイバー クロス 価格¥880 

  • レンズクリーナーやレンズペン:カメラレンズのクリーニングに使う。

HAKUBA レンズクリーニングティッシュ  価格¥880

HAKUBA メンテナンス用品 レンズペン  価格¥1,800

※価格は全て記事作成時の物です。

業者にメンテナンスを依頼する場合の相場価格

DJIドローンの点検をメーカーに依頼する場合、こちらの表で費用を調べることができます。

点検費用例:Phantom4 RTK(一式)  ¥44,000

ドローンスクール受講費用 30万〜50万円程度

ドローン測量は、基本的に自動操縦で行える為、それほどドローンの操縦技術は必要ありません。

ですが、全く触ったことがない、ドローンについての知識や法律など何も知らない、では事業で取り扱うには不安がありますよね。

実務経験でスキルや知識を徐々に身につけていく方法もありますが、スクールは短期間で効率よく学ぶことができます。

ドローンスクールには、一般的なドローンの知識・操縦技術を学ぶ基本コースと、インフラ点検など、専門性に特化した分野を本格的に学べる特化コースがあります。

 【基本コースカリキュラム例】

1日目

午前中:座学 法規、気象、電波、ドローン概論など、基本的座学10項目
午後:実技 ホバリングから左右移動、前後移動、前後方斜め移動
2日目 午前中:実技 四⾓移動、円移動、4方向ホバリング
午後:実技 左右、対面四⾓移動、進⾏⽅向四⾓移動
3日目 午前中:実技 ⽔平旋回、前・横・前⽅斜めから着陸、⼋の字⾶⾏
午後:実技 実技テスト

DPA認定校/ハミングバード・ドローンスクールお台場校の基本コース(回転翼3級コース)一例


【測量コースカリキュラム例】

1日目

9:00~15:00
座学+実技

座学

  • i-Constructionの基準と成果物
  • 空中写真測量概説と注意すべき法規
  • 測量現場での安全管理
  • 施工計画書の作成
  • i-Construction提出物の作成 など

実技

  • 起工測量、民間造成、出来形測量
  • 安全確認
  • 標定点、検証点の設置(TS、GNSS)
  • UAVの飛行
  • 写真の確認
  • 写真のアップロード
2日目

9:00~15:00
座学

3日目

9:00~15:00
座学

4日目

9:00~15:00
実技

5日目

9:00~15:00
座学

コマツ認定ドローン測量実践コースカリキュラム一例

測量コースの価格相場は30万円〜。

一般的に、基本コース修了者でなければ専門コースの受講資格がない為、基本・専門コース合わせて50万円以上かかるケースが多いです。

スクールの専門コースはおすすめ?

安くはないスクール費用ですが、スクール受講のメリットも多くあります。

実際の現場での体験談やノウハウが学べる。

実際自社で測量を取り扱う企業が運営しているスクールも多いので、現場のプロから直接学ぶことができます。

スクール修了後のアフターサポートが受けられる

ほとんどのスクールでは、卒業後のドローン操縦・専用ソフトの使い方の指導、練習場の貸し出しといったアフターサポートを実施しています。

自社で測量を扱う企業が運営しているスクールなどは、事業へのアドバスや、実際の現場に同行してくれるなどのサポートをしてくれる所もあり、ドローン測量の導入時には心強いです。

申請手続きの簡略化

DPAドローン操縦士回転翼3級、JUIDA操縦技能証明など、スクールを運営する団体で名称は変わりますが、ドローンスクールの基本コース受講すると、こういった民間資格が得られます。

この資格を持っていると、飛行申請時にメリットがあります。

飛行申請とは

ドローンは「改正航空法」によって、飛行させて良い場所と操縦方法について細かく制限されており、その制限された範囲外でドローンを飛ばしたい場合、国土交通省に飛行申請書を提出し、承認してもらう必要がある。

飛行申請時のメリット

上で紹介したスクール受講で得られる操縦資格を所有していれば、下記のようなメリットがある。

【10時間以上の飛行証明とは】

国土交通省に飛行許可申請をする際は、その飛行技術の証明として、10時間以上の飛行経歴が必要と定められている。

4ー2

無人航空機を飛行させる者の飛行経歴、知識及び能力について、次に掲げる基準に適合すること。

(1)飛行を予定している無人航空機の種類(飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船のいずれか)別に、10 時間以上の飛行経歴を有すること。

国土交通省 航空局 「無人航空機の飛行に関する許可・承認の審査要領」引用

受講するにあたって必要となる費用や時間を考慮し、スクールに通うかどうかを検討しましょう。

データ処理用高性能パソコン 

使用ソフト:デスクトップ型30万円~/クラウド型10万円〜

高画質の撮影データは大容量になる傾向がある為、効率よくデータの処理をする場合、高スペックパソコンが必要となります。

測量業界でもよく使われているデータ解析ソフトMetashapeを使用する場合の、パソコンスペックとその価格の相場は以下の通りです。

Metashape推奨スペック

取り扱う測量規模 中規模 大規模
Windows Windows10 Pro 64 Bit
CPU Intel Core i9(10コア~18コア)
Memory 16 GB×4(64 GB)~16 GB×8(128 GB) 16 GB×8(128 GB)
予算(モニター別) 30万~60万 80~100万以上

データ解析用パソコンのポイント

  • Memoryは64GBあれば基本的には十分
  • CPUは計算処理などを行うパソコンの頭脳となる部分なので、そのペックが高いほど処理するスピードが早くなり、価格が上がる。

使用する解析ソフトで推奨スペックは変わりますので、まずは必要なソフトを探し、それに見合ったスペックのパソコンを購入すると良いでしょう。

なお、クラウド型のデータ解析ソフトを使用する場合は、そのデータ処理能力はパソコンのスペックに影響されない為、それほど高性能なものでなくとも、10〜15万円程度のパソコンで十分対応できます。

ドローンレーザー測量導入費用・内訳

続いて、ドローンレーザー測量の導入費用についてご説明します。

データ作成・解析ソフト、タブレット、標定点測定機、その他諸費用は写真測量と変わりませんので、

  • ドローン本体
  • レーザー装置
  • ドローン保険

の部分を一つずつ解説していきます。



ドローンレーザー測量導入費用

ドローン本体 100万円〜
レーザー装置 250万円〜 
※1千万以上する物が多い
データ作成・解析ソフト 20万〜
タブレット 約4万円
標定点測定機 100万円前後
ドローン保険

補償内容

所持している機体によって様々。

レーザー専用保険も登場。

  • 賠償責任保険 
    数千円〜2万円前後
  • 機体保険 
    数万円〜
その他諸費用
  • 定期メンテナンス費用 
    3000円〜5万円程度
  • ドローンスクール、講習費用 
    1万〜50万円程度
  • データ処理用高性能パソコン 
    30万円~

ドローン本体

レーザー測量に使用するドローンの本体価格は100万〜。

写真測量のドローン本体価格の20万〜に比べると高額です。

その理由は、レーザースキャナーを搭載する必要のある機体は、その重量に耐えうる為にどうしても大きいサイズのものになるからです。

2-2.カメラの部分でも述べましたが、動力が大きい機体でなければ重い機器を搭載しながら安定した飛行は出来ません。

また、総重量が重いとそれだけ飛行にパワーを使うので、バッテリー消費が早くなります。

効率よく測量を行う為には、多くの連続飛行時間が確保できる機体が理想的です。

重い機器の搭載が可能で、長時間飛行できる機体となると、その優れた性能や搭載システムなどの面から考えても、必然と価格も高くなります。

価格例

  • Matrice300 RTK(DJI)RTK搭載ドローン…80万円前後
  • Build Flyer (石川エナジーリサーチ)国産赤外線カメラ搭載ドローン…約100万円

レーザー装置

ドローンに搭載するレーザー装置は1000万円を超えるものが多く、導入費用が高額になってしまうというデメリットも。

そんな高額なレーザーですが、近年低価格な装置も登場しています。

【価格例】

一般的なレーザー装置に比べると4分の1ほどの価格。

Matrice300 RTKにも搭載可能で、小型で軽量と使い勝手の良さが魅力です。

従来の一般的なレーザーのスペックには劣りますが、手軽に使え、軽くて飛行時間が延ばせるので、広範囲の山林で精度はそこそこでいいといった測量場面では大いに活躍が期待できそうです。

ドローン保険

保険については、写真測量で解説した内容と、レーザー測量も変わりません。

ただ、レーザードローンは高額なので、機体保険の補償内容は手厚いものを選ぶと安心です。

また、測量機器搭載(レーザー・赤外線)ドローンの保険といった専用保険もあります。

【保険料例】

レーザー測量機器 1,500万円

保険料:約100万円/1年間 ※ドローン搭載時の保険料となります

導入費用について、ある程度イメージできたのではないでしょうか。

ドローンの写真測量、レーザー測量の具体的な導入費用例をまとめてみました。

ドローン測量導入費用合計例

※機体保険料は8%で計算
※専用ソフトはクラウド型の年間ライセンス価格です
※スクール費用・業者メンテナンス代・パソコン代は含まれていません
※全て記事作成時の価格となります

ドローンの導入費用を抑えるポイント

ドローン写真測量、ドローンレーザー測量の導入費用について解説しましたが、思った以上に導入するのに費用がかかるなと思った方も​​いるのではないでしょうか。

続いては、導入費用を抑えるポイントについてまとめました。

導入費用を抑えるポイント

ドローン測量を外注する場合の費用

ドローンを操縦する人のイラスト

1章では、自社で導入した場合の費用を解説しました。

続いては、外注した際のいろいろな費用についてご説明します。

また、「外注のメリット・デメリット」もまとめましたので、参考にしてみてください。

◆外注とは?

自社では測量を行わず、業者に測量を依頼し、測量から画像解析、成果物完成までを委託すること。

ドローン測量を外注した場合の価格相場

ドローン測量の外注費用の相場は、ばらつきはありますが

  • 写真測量:平地4ha(データ解析含む)50万円程度
  • レーザー測量:平地1ha(データ解析含む)50万程度

大体はこの辺りが目安となるようです。

測量範囲が広くなると、面積当たりの単価は安くなる傾向があります。

下記は、ある測量会社の外注費用(レーザー測量)例です。

お試しプラン

面積:1haまで
期間:3日
価格:50万

プラン①

面積:1ha〜5ha
期間:5日
価格:150万

プラン②

面積:5ha〜10ha
期間:10日
価格:200万

プラン③

現場:4現場まで
面積:1haまで/現場
期間:3日/現場
価格:基本50万、追加20万

外注するメリット、デメリット

外注のメリットとデメリットについてまとめました。

【メリット】

■導入費用・維持費がかからない

外注の大きなメリットは、導入費用・維持費がかからないということ。

機材を揃える必要や、メンテナンス費などの維持費がかかることもないので、コストを抑えてドローン測量を始めることができる。

■ドローン測量のための時間と人材を確保する必要がない

ドローン測量に関しての知識や技術を得るための時間を取られることがなく、また、実際の現場で作業する時間や人材も確保する必要がない為、従来通りの業務効率が保てる。

【デメリット】

■スキルや知識が蓄積されない

ドローン測量の知識や技術が社内に蓄積されず、ノウハウが得られない。

■外注毎に費用がかかる

まとまった案件以外は、依頼する度に費用がかかる。

■価格の規定がない為、業者選びはよく考える必要がある

ドローン測量の外注価格は、特に規定がなく相場も曖昧なのが現状。

事業者によって費用に差があるため、何社か見積もりを依頼をし、比較・検討を行う必要がある。



外注のメリットとして、ドローンの導入費用と維持費がかからない点があげられますが、外注は依頼ごとに費用が発生します。

自社で取り扱うドローン測量の内容や頻度などを照らし合わせ、外注・自社導入のどちらがトータルコストを抑えられるか判断しましょう。

外注する際の注意点、ポイント

外注に向いている人

上の記事で解説した内容を踏まえて、

  • まだドローン測量に必要なものを何も用意していない
  • 自社にドローン測量の知識やスキル、ノウハウの蓄積はできなくてもいいと考えている
  • やりたい測量内容が、多種類の機材を使う必要があり、機材を多く揃えなければならない
  • 本業が忙しかったり人手不足のため、ドローン測量について学ぶ時間や、人材確保が難しい

このようなケースの方は、ドローン測量の外注を検討されてもいいかもしれません。

ドローン測量の導入サービス

ドローンサービスのイメージ

外注とはまた少し違いますが、導入トータルサービスも登場しています。

機体本体データ解析ソフトαといったドローン測量に必要な物がセットになったサービスです。

【ドローン写真測量導入サービス】

DroneDeploy テクニカル講習セット
利用価格:816,000円 (税抜)

ソフトバンク コマース&サービス株式会社が提供するドローン写真測量導入サービス。

機体本体&周辺機器、保険、データ解析ソフト年間ライセンス、年間保険、導入講習が含まれています。

【セット内容】

■ドローン本体と周辺機器

  • Mavic 2 Pro
  • Mavic 2 Flymoreキット
  • microSD
  • 風速計

■保険:賠償責任保険(対人最大4億円、対物最大3億5,000万円)※法人利用の場合のみ

■専用ソフト:DroneDeploy Business 1年利用ライセンス

■DroneDeploy テクニカル講習 1日

【講習内容】

  • マッピングとモデリング
  • 航空写真測量原理
  • DroneDeploy入門

  自動飛行/点群データ作成/オルソ化・地図データ作成/3Dデータ作成/植生指標データ(NDVI)作成

【おすすめポイント】

タブレット端末で測量エリアなどを入力し、スタートボタンを押すだけでドローンが離陸。

指定した範囲を正確に飛行しながら撮影、着陸まで自動操縦なので、ドローン操作も簡単です。

講習では、実際にドローンを飛行させることができるので、まさにフルセットサービスといえます。

【注意ポイント】

  • セット内容に含まれる解析ソフトは1年間利用ライセンスなので、2年目からは利用料がかかります。(※ 詳しい金額については要問い合わせ)
  • 保険に機体保険は含まれません。

※セット内容・価格は記事作成時のものになります。

【ドローンレーザー測量導入サービス】

Terra Lidar One
利用価格:996万円(税込)

こちらはテラドローン株式会が提供する、ドローンレーザー導入サービス。

ドローン本体、レーザー装置、年間データ解析費用、導入講習が含まれています。

【セット内容】

■ドローン本体:DJI Matrice 300 RTK

■レーザー装置:長距離向け小型LiDAR「Avia」

■年間解析費用:データの解析サービス。取得したデータをクラウドにアップすると、翌日以降にはオリジナルデータとレポートが納品される。

■導入講習:累計2000件以上の測量点検実績をもつ技術員による、座学・飛行トレーニング

【おすすめポイント】

セット価格で1000万円を切るというコストパフォーマンスの良さが何よりも魅力。

もちろん、国土地理院 UAV搭載型レーザスキャナを用いた公共測量マニュアル(案)に準拠し、公共測量にも対応可能。

データ解析のフルサポートにより、解析作業時間や、高性能のパソコンや数百万円ほどする海外製の解析ソフトウエアが必要ありません。

また、座学・実技を学べる導入講習も含まれており、ドローンについての知識や技術がない人には嬉しいサービスです。

注意ポイント】

データ解析費用は2年目から40万円/年間の利用料がかかります。

※セット内容・価格は記事作成時のものになります。

まとめ

最後に、この記事のポイントについてまとめました。

◆ドローン測量の導入費用について

【ドローン写真測量導入費用・内訳】

■ドローン本体20万〜

  • 機体価格20〜40万円のドローン

 20万〜程度の低価格な機体でも、規定されている測量精度(誤差が最大でも0.05m(5cm)の値を超えないもの)を確保できる機体もあります。

  • 機体価格70〜90万円のドローン

このあたりの価格帯には、測量用ドローンとして有名な、RTK搭載ドローンPhantom 4 RTKがあります。

移動しながらでも歪みのない高画質の写真撮影が可能なセンサーやメカニカルシャッター搭載など、機能や性能が充実。

  • 国産のドローンについて

中国企業のDJIが業界では最大手ですが、国内メーカーも近年様々なドローンを開発・販売しています。

DJIの機体に比べ高額ですが、その性能や安全性は確かです。

■カメラ:50万〜

高額な機体は、オプションでより高性能なカメラを選択できるケースが多いです。

カメラの積み替えは大型機体が適している為、100万前後〜の機体に、カメラ+ジンバル(撮影時にブレを軽減し、安定した画像が残せる機能)で50万〜程度はかかり、高額に。

■データ解析ソフト:20万〜

測量データ解析・作成専用ソフトは、種類も料金形態も様々。

自社がどのような精度・成果物を求めるのかによってソフトを選びましょう。

年間ライセンスで20万〜50万円程度。買い切り(永続)ライセンスの場合、40万円〜。

■タブレット:4万〜

■標定点測定機:100万円前後

標定点の座標を測定する為の機器。

水平位置と標高を同時に得られるVRS-GNSSや、トータルステーションなど。

■ドローン保険:補償内容、所持している機体によって様々。

  • 賠償責任保険 数千円〜2万円前後
  • 機体保険 数万円〜

■その他諸費用 

  • 定期メンテナンス費用 3000円〜5万円程度
  • ドローンスクール、講習費用 30万〜50万円程度
  • データ処理用高性能パソコン 30万円~

※データ解析ソフトをクラウド型使用の場合、そこまで高性能なPCは必要ない   

【ドローンレーザー測量導入費用・内訳】

■ドローン本体

レーザー測量に使用するドローンの本体価格は100万〜。

写真測量のドローン本体価格の20万〜に比べると、レーザースキャナーを搭載する必要がある為高額に。

■レーザー装置

ドローンに搭載するレーザー装置は1000万円を超えるものが多いですが、近年200万円台〜と低価格な装置も登場しています。

■ドローン保険

レーザードローンは高額なので、機体保険の補償内容は手厚いものを選ぶと安心です。

測量機器搭載(レーザー・赤外線)ドローンの保険といった専用保険もあります。

◆ドローン導入費用を抑えるポイント 

  • メインで扱うのは写真測量にするのか、レーザー測量にするのか
  • どれくらいの精度を確保したいか

  どんな測量をやりたいのかをしっかり計画し、導入費用に差が出る機体やレーザー装置を選択しましょう。

  • レンタルやアフターサポートもチェック

◆ドローン測量を外注する場合の価格相場

 ドローン測量の外注費用の相場は、ばらつきはありますが

  • 写真測量:平地4ha(データ解析含む)50万円程度
  • レーザー測量:平地1ha(データ解析含む)50万程度

大体はこの辺りが目安となるようです。

測量範囲が広くなると、面積当たりの単価は安くなる傾向があります。

◆外注するメリット、デメリット

 【メリット

  • 導入費用・維持費がかからない 
  • ドローン測量のための時間と人材を確保する必要がない
  • 広範囲で依頼が受けられる

 【デメリット

  • スキルや知識が蓄積されない
  • 外注毎に費用がかかる
  • 価格の規定がない為、業者選びはよく考える必要がある

◆外注に向いている人

  • まだドローン測量に必要なものを何も用意していない
  • 自社にドローン測量の知識やスキル、ノウハウの蓄積はできなくてもいいと考えている
  • やりたい測量内容が、多種類の機材を使う必要があり、機材を多く揃えなければならない
  • 本業が忙しかったり人手不足のため、ドローン測量について学ぶ時間や、人材確保が難しい

いかがでしたでしょうか。

ドローン測量にまつわる様々な費用・価格について、詳しく理解していただけたかと思います。

ドローンの導入を検討中の方は是非参考にしてみてください。