「トイドローンって、普通のドローンと何が違うの? どれを選べばいい?」
「トイドローンを買ってみたいけれど、空撮はできる? どこで飛ばせる?」
ドローンに興味があって、そんな疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。
「トイドローン」とは、一般的に「本体とバッテリーの重さの合計が100g未満の小型ドローン」のことです。
100g以上のドローンは、「航空法」によって飛ばせる場所や方法が規制されていますが、100g未満のトイドローンには航空法が適用されません。
そのため、以下のような違いがあるのです。
トイドローン |
一般的なドローン |
||
---|---|---|---|
定義 |
重さ(機体+バッテリー)100g未満 |
重さ(機体+バッテリー)100g以上 |
|
法律上の扱い |
小型無人機 |
無人航空機 |
|
航 |
特定飛行の許可申請 |
不要 |
必要 |
機体登録 |
不要 |
必要 |
|
リモートIDの搭載 |
不要 |
必要 |
|
小 |
重要施設とその周辺300m地域の飛行許可 |
必要
|
ただ、ひと口にトイドローンといっても、中には本当に子どものおもちゃ程度のシンプルな機能のものもあれば、室内でアクロバット飛行などを楽しめるもの、フルHDや4Kのカメラを搭載して屋外で高画質の空撮ができるものもありますので、目的に合ったものを選びましょう。
トイドローンを選ぶ際にチェックして欲しいポイントは以下です。
【基本的なポイント】
- 「技適マーク」がないものは避ける
- 飛ばす場所は主に室内か屋外かで選ぶ
- プロペラガードがあるものを選ぶ
- 予備バッテリー付きのものを選ぶ
【初心者が注目すべきポイント】
- オートホバリング機能があるものを選ぶ
- ワンキー操作ができるものを選ぶ
- ヘッドレスモード付きのものを選ぶ
【空撮したい場合のポイント】
- カメラ付き・映像をリアルタイムで見られるものを選ぶ
- カメラは高画質のものを選ぶ
- FPV対応のものを選ぶ
また、実際に飛ばす際には、以下の点に注意が必要です。
- 航空法以外の法律や自治体の条例を確認する
- プライバシーや肖像権に配慮する
そこでこの記事では、トイドローンについて知っておきたいことをまとめました。
◎トイドローンとは?
◎トイドローンとその他ドローンとの区別
◎トイドローンの弱点
◎トイドローンの選び方 おすすめ10ポイント
◎信頼性のあるトイドローン8機種
◎トイドローンを飛ばしていい場所・ダメな場所とは
◎トイドローンを飛ばす際の注意点
最後まで読めば、知りたかったことがわかるでしょう。
この記事で、あなたが気に入ったトイドローンを手に入れられるよう願っています。
トイドローンとは
「遊びでドローンを飛ばしたいなら、トイドローンがいいよ」
そんなアドバイスを受けたことのある人も多いのではないでしょうか?
が、ドローン初心者にとっては、そもそも「トイドローンって何?」という疑問が沸きますよね。
そこでこの記事ではまず、「トイドローンとはどんなドローンか」「何ができるのか」について、わかりやすく説明するところから始めましょう。
トイドローンとは「100g未満」の小型ドローン
「トイドローン」とは、一般的に「本体とバッテリーの重さの合計が100g未満の小型ドローン」を指す名称です。
ドローンの中ではサイズが小さく機能もシンプルで、「おもちゃ(=toy)のドローン」と位置付けられるため、そう呼ばれています。
トイドローンは、重さ100g以上のドローンに比べて法的な規制が少なく、飛ばせる場所や飛ばし方の自由度が高いため、「気軽にドローンで遊びたい」という趣味目的の初心者向けと言えます。
(これについては、次項でくわしく説明します。)
とはいえ、トイドローンの中にも空撮ができるものや、レース用のもの、ドローンショーで使われるLEDを搭載したものなどもあり、目的に合わせて多彩な楽しみ方ができるでしょう。
トイドローンとその他ドローンとの区別
では、「トイドローン」はそれ以外のドローンと何が違うのでしょうか?
もう少しくわしく説明しましょう。
100g未満の「トイドローン」と100g以上の「一般的なドローン」との違い
ひと口に「ドローン」といっても、趣味目的のトイドローンから、農業やインフラ設備点検などに利用される大型で高機能な産業用ドローンまでその種類はさまざまです。
が、これらはまず重さが「100g未満」のものと「100g以上」のものとに大別され、それぞれ法律上の扱いが異なります。
100g以上のドローンは、法律上は「無人航空機」に分類され、「航空法」という法律の規制対象となっています。
一方100g未満のドローンは、法律上は「小型無人機」と呼ばれ、「航空法」の対象にはなりません。
航空法などの規制対象になるかならないかによって、以下のような点が異なります。
トイドローン |
一般的なドローン |
||
---|---|---|---|
定義 |
重さ(機体+バッテリー)100g未満 |
重さ(機体+バッテリー)100g以上 |
|
法律上の扱い |
小型無人機 |
無人航空機 |
|
航 |
特定飛行の許可申請 |
不要 |
必要 |
機体登録 |
不要 |
必要 |
|
リモートIDの搭載 |
不要 |
必要 |
|
小 |
重要施設とその周辺300m地域の飛行許可 |
必要
|
※「特定飛行」とは以下の空域・方法での飛行を指します。
特定飛行(100g以上のドローンが行うには許可申請が必要) |
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飛行空域 |
飛行方法 |
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※「特定飛行」の規制については、別記事「ドローンの特定飛行10種とは?その詳細や資格との関係、許可申請方法」参照
※「機体登録」については、別記事「ドローンの機体登録が義務化!対象と登録方法3ステップ。かかる費用・期間も」参照
※「リモートID」については、別記事「ドローンのリモートIDとは?搭載義務/免除の条件や価格・登録方法」参照
つまり、トイドローンは100g以上のドローンに比べて、さまざまな手続きは不要で、自由に飛ばせるシーンも幅広いというメリットがあるわけです。
ただし、トイドローンが規制外なのは航空法に限った話で、「小型無人機等飛行禁止法」や「民法」などほかの法律の規制は受けますので注意してください。
これについては、のちほど「航空法以外の法律や自治体の条例を確認する」で説明します。
「トイドローン」と「ミニドローン」「マイクロドローン」「小型ドローン」との違い
「トイドローン」と似たような呼称で、「ミニドローン」「マイクロドローン」「小型ドローン」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
これらはどのように異なるのでしょうか?
結論からいえば、基本的にはほぼ同じ意味、つまり「重さ100g未満の小型ドローン」を指す場合が多いと言えます。
ただ「マイクロドローン」の場合、重さ100g未満だけでなく、「サイズ5cm以下」「プロペラ対向間が100mm程度、プロペラサイズが2インチ以下」などの条件が加わることもあります。
それぞれの意味を以下にまとめましたので、見てください。
呼称 |
意味 |
---|---|
トイドローン |
重量(機体+バッテリー)が100g未満の小型のドローン |
ミニドローン |
基本的には手のひらに乗る程度の100g未満の小型ドローンで、一般のドローン並みの機能を持っているもの(=トイドローンと同義) ※100g以上でも小型のものであれば「ミニドローン」と呼ぶケースもある ※DJIでは「トイドローンとは違います。本体も送信機もコンパクトですが、大型ドローンに一般的に備わっているカメラ性能や機能は引き継いでおり」(DJI GUIDES「ミニドローン – 小さくても最高クラスの性能」より引用)と区別している |
マイクロドローン |
小型のドローンで、定義は定まっていない
|
小型ドローン |
一般的に、重量100g未満のもの(=トイドローンと同義) |
つまり、ミニドローン、マイクロドローン、小型ドローンはいずれも明確な定義はなく、トイドローンと同じ意味で使われることもあるというわけです。
トイドローンにもカメラ付きで空撮できるものがある
トイドローンは100g未満の小さいドローンなので、100g以上のドローンと比べると機能や性能はシンプルです。
が、カメラを搭載していて空撮ができるものもあります。
たとえば、ドローンの世界シェアNO.1メーカー「DJI」が製造販売しているトイドローン「Tello」もそのひとつです。
重さわずか80g、サイズはタテヨコ10cm未満にもかかわらず、写真は5MP(2592×1936)、動画はHD720p30(1280×720ピクセル)と、それなりの画質で撮影ができます。
また、中国メーカー「Eachine」のトイドローン「Cinefun 1S 75mm」のように、4K撮影が可能なものもあります。
プロレベルとはいきませんが、趣味で空撮したいならトイドローンでも十分楽しめるでしょう。
カメラ付きトイドローンについては、「信頼性のあるトイドローン8機種」で紹介しますので、購入の際には参考にしてください。
トイドローンは室内でも飛ばせる
トイドローンは機体が100g未満と小型・軽量なので、屋内・室内で飛ばすことも可能です。
特に、手のひらに収まってしまうような小さなものは、一般的な住宅のリビングなどでも飛ばして遊ぶことができます。
ただ、自宅などの室内で飛ばす場合は、壁や家具、人などにぶつかったり落下したりするリスクは避けられません。
それに備えて、「プロペラガード」のついた機種を選ぶといいでしょう。
プロペラガードとは、ドローンのプロペラが直接ものに当たらないよう、プロペラのまわりに取り付けるカバーのようなものです。
これがあれば、もし操縦ミスをしてドローンが家具や人などに衝突しても、傷つかないよう守ることができます。
【プロペラガード付きドローン】
トイドローンのプロペラガードについては、「プロペラガードがあるものを選ぶ」で説明しますので、購入前にはそちらも読んでおいてください。
トイドローンの弱点:風の影響を受けやすい、飛行時間が短い
トイドローンは飛ばせる場所も多く、面倒な手続きも不要なのでドローン初心者向けですが、一方で弱点もあります。
主に以下のような点です。
- 軽量なので風の影響を受けやすく、意外に操縦技術が求められる
- バッテリーも小型なので容量が少なく、飛行時間が短い など
風の影響を受けやすい
そもそもトイドローンは、小型軽量であるために機能自体はシンプルに作られています。
もう少し大きめの一般的なドローンには備わっている、機体を安定飛行させるための各種センサーなどは備わっていないものも多いのです。
そのため、機体を安定させ、思い通りに飛ばすことができるかどうかは、操縦者のスキルに負うところが大きいといえます。
屋外で飛ばす際には風に煽られることがよくありますし、屋内ではエアコンの風も影響します。
人間にはそれほど強い風と感じられなくても、重さ数十gのトイドローンにとってはコントロールを失うのに十分な強さになり得ますので、注意が必要です。
飛行時間が短いので予備バッテリーが必要
また、トイドローンの条件は「機体+バッテリーの重さが100g未満」でした。
となると、バッテリーも小型で容量の小さいものしか積めません。
そのため、連続して飛行できる時間は数分から、長くても十数分程度に限られます。
長く飛ばしたい場合は、予備のバッテリーを用意して途中で交換しながら飛ばすことになるでしょう。
トイドローンの選び方 おすすめ10ポイント
このように、重さ100g以上の一般的なドローンとはいろいろと異なるトイドローンですが、では、購入する際には何をポイントに選べばいいのでしょうか?
それは以下の10点です。
【基本的なポイント】
- 「技適マーク」がないものは避ける
- 飛ばす場所は主に室内か屋外かで選ぶ
- プロペラガードがあるものを選ぶ
- 予備バッテリー付きのものを選ぶ
【初心者が注目すべきポイント】
- オートホバリング機能があるものを選ぶ
- ワンキー操作ができるものを選ぶ
- ヘッドレスモード付きのものを選ぶ
【空撮したい場合のポイント】
- カメラ付き・映像をリアルタイムで見られるものを選ぶ
- カメラは高画質のものを選ぶ
- FPV対応のものを選ぶ
それぞれくわしく説明します。
基本的なポイント
まず、目的や用途にかかわらず、トイドローンを選ぶ際には誰でも考慮してほしいポイントとして、以下の4点が挙げられます。
- 「技適マーク」がないものは避ける
- 飛ばす場所は主に室内か屋外かで選ぶ
- プロペラガードがあるものを選ぶ
- 予備バッテリー付きのものを選ぶ
「技適マーク」がないものは避ける
最初に確認したいのは、「技適マーク」の有無です。
「技適(=技術基準適合証明)マーク」とは、「電波法令で定めている技術基準に適合している無線機であることを証明するマーク」です。
日本国内で一般的に流通しているドローンであれば、これがついていないものはほぼないと思います。
が、たとえば海外サイトから購入したり、個人輸入品だったりすると、技適マークがないかもしれません。
このマークがない場合、「無線局」の免許を取得しなければ、ドローンを飛ばすことはできませんので注意してください。
というのも、ドローンは電波を利用して操縦するので、本来は電波法によって「無線局」の免許を受ける必要があり、それはトイドローンも同様です。
もし、無許可でドローンを飛ばせば、電波法違反として罰せられる恐れがあります。
が、「2.4GHzで10mW以下の技適マークありのドローン」であれば免許不要と定められています。
つまり、技適マークのあるトイドローンであれば、無線局免許を取得しなくてすむわけです。
【技適マーク】
飛ばす場所は主に室内か屋外かによって選ぶ
次に、飛ばす場所は主に室内か屋外かによって、選ぶポイントが異なります。
というのも、トイドローンは軽いので、前述のように風の影響を受けやすいという特徴があります。
そのため、屋外で飛ばすのであれば、あまり軽すぎるものはコントロールを失いやすいので、トイドローンの中でもある程度重さがあるもののほうが操縦しやすいのです。
(ただ、室内であっても、意外にエアコンの風の影響を受けるので、飛ばす際には風向きや風量を調節するなど注意してください。)
そのほかにも、室内向けと屋外向けの選び方のポイントがいくつかありますので、以下にまとめました。
室内用 |
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屋外用 |
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どちらで利用することが多そうか考えて、より適したものを選んでください。
プロペラガードがあるものを選ぶ
「トイドローンは室内でも飛ばせる」で触れましたが、安全な飛行のためにはプロペラガード付きのトイドローンを選ぶといいでしょう。
特に室内で飛ばすのであれば、家具や壁にぶつかって傷つけたり、人に当たってケガをさせたりするリスクが高いので、プロペラガードは必須といえます。
プロペラガードがついていないものでも、機種によってはパーツのみ購入して後付けすることも可能です。
ただし、プロペラガードをつけることで、トイドローンが大きく重くなるため、風の影響をより受けやすくなり、バッテリーの消費も早まる=飛行時間が短くなるので注意してください。
たとえば、室内で飛ばす際や、人や建物が多い場所で飛ばす際にはプロペラガードをつける、広い屋外で人やものにぶつかるリスクがない場所ではプロペラガードを外す、といった使い方でもいいでしょう。
予備バッテリー付きのものを選ぶ
また、トイドローンは飛行時間が短いのも弱点でした。
短いと数分、長くても十数分しか継続して飛ばすことができません。
長く飛ばしたいのであれば、予備のバッテリーが付属しているものを選ぶといいでしょう。
バッテリーが切れそうになったらいったんドローンを手元に戻し、バッテリー交換をすることで続けて飛行させることができます。
予備バッテリーがついていないドローンの場合は、別途で購入することも可能です。
が、適合するものを探すのが面倒だったり、間違えて合わないバッテリーを購入してしまったりする恐れもありますので、不安な人は、最初から予備が付属になっているほうが安心でしょう。
初心者が注目すべきポイント
次に、ドローン初心者が「まずはトイドローンから始めてみよう」という場合に、機体選びで確認してほしいのは以下の3点です。
- オートホバリング機能があるものを選ぶ
- ワンキー操作ができるものを選ぶ
- ヘッドレスモード付きのものを選ぶ
オートホバリングとワンキー操作はできるものが多いと思いますが、ヘッドレスモードは備わっていない機種もしばしばあるので、特に注意してください。
オートホバリング機能があるものを選ぶ
トイドローンの弱点のひとつは、風の影響を受けやすく機体を安定させるのには操縦技術が求められる、ということでした。
そのため、初心者のうちは機体を思うように操縦できなかったり、空撮する際に映像がブレてしまったりしがちです。
が、「オートホバリング(高度・位置維持)機能」が備わっているトイドローンであれば、その心配は軽減されますので、操縦に慣れていない人はこの機能付きの機種を選びましょう。
「ホバリング」とは、飛行中のドローンを一定の高さ・位置で静止させることで、「停止飛行」とも呼ばれます。
通常は、操縦者の操作で機体を静止、安定させる必要がありますが、オートホバリング機能がついているドローンであれば、自動的にホバリングの状態を保つことができるのです。
これを利用すれば、ブレの少ないきれいな空撮写真・動画を撮影することができますし、操縦に疲れてしまった際にひと休みする際にも便利です。
ワンキー操作ができるものを選ぶ
同じく操作性に関するポイントとして、「ワンキー操作」ができるものもおすすめです。
「ワンキー操作」とは、ドローン操縦の難しい操作が、文字通り「ボタンひと推し」や「画面ワンタッチ」でできてしまう機能です。
たとえば、
- ワンキー離着陸:スロットルを上げすぎたり、急降下してしまったりすることなく、スムーズに離着陸できる
- ワンキーリターン:ホームポイント(=離陸場所やあらかじめ設定した場所)に自動的に戻る
などの機能があります。
これを利用すれば、離発着時にドローンをぶつけてしまったり、コントロールを失って機体をロスト(=紛失)したりするリスクを軽減できます。
ヘッドレスモード付きのものを選ぶ
また、操作面では「ヘッドレスモード」も初心者には便利です。
「ヘッドレスモード」とは、ドローンの向き=進行方向に関係なく、操縦者から見た方向にレバーを操作すればその通りに動く機能です。
通常は、コントローラーのレバーの操作はドローンの向きと連動しています。
レバーを右に倒せば、「ドローンからみた右側」に進みますし、左に倒せば「ドローンからみた左側」に進むわけです。
となると、たとえばドローンをUターンさせた場合、操縦者はレバーの操作を左右逆にしなければなりません。
こっちに向かってくるドローンを、操縦者から見て右側に進めたければ、「ドローンからみた左側」にレバーを倒す必要があるのです。
これは、初心者にとってはなかなか難しいものです。
その点、ヘッドレスモード付きのドローンであれば、ドローンがどこを向いていようと「操縦者から見た方向」に操作すればいいので混乱がありません。
直感的な操作ができますので、慣れるまではこのモードで練習するといいでしょう。
空撮したい場合のポイント
ドローンを飛ばす目的のひとつとして、「空撮をしたい」という人も多いでしょう。
もちろんトイドローンでも空撮はできます。
その場合、以下の点に注目して機種を選んでください。
- カメラ付き・映像をリアルタイムで見られるものを選ぶ
- カメラは高画質のものを選ぶ
- FPV対応のものを選ぶ
カメラ付き・映像をリアルタイムで見られるものを選ぶ
前述したように、トイドローンでも空撮はできます。
が、中にはカメラがついているものといないものがあるので、空撮目的の場合はかならずカメラ機能があるものを選びましょう。
さらに、カメラがついていても、それが捉えた映像をリアルタイムでスマートフォンやタブレット、FPVゴーグルなどで見ることができるものと、できないものという区別もあります。
リアルタイムで映像を見られないドローンだと、動画をメモリーカードなどに記録するため、どんな映像が撮影できているかは飛行後でないとわかりません。
いい写真、撮りたい動画を空撮するには、やはりリアルタイムで映像が見られるタイプを選ぶのがよいでしょう。
カメラは高画質のものを選ぶ
同じく空撮をする場合は、カメラの画質も気になります。
トイドローンの場合、「一応撮影できます」程度の画質から、フルHDや4Kの高画質まで幅広いものがあるので、予算が許す範囲でなるべく高画質のものを選ぶといいでしょう。
「信頼性のあるトイドローン8機種」では、高解像度のカメラを搭載しているトイドローンの例を挙げていますので、選ぶ際にはぜひ参考にしてください。
FPVの操縦は難しいので、FPV専用ドローンの場合は要注意
映像に関してはもう1点、「FPV対応かどうか」もポイントです。
「FPV(First Person View=一人称視点)」とは、ドローンに搭載されたカメラからの映像を、操縦者がリアルタイムで見ることができる機能を指します。
FPV対応のドローンを飛ばす際には、操縦者は手元のスマートフォンやタブレット、またはFPVゴーグルなどで、ドローンカメラの映像を見ながら操縦できるので、まるで自分がドローンそのものになって空を飛んでいるような目線で操縦できるのが特徴です。
そのため、空撮する場合はどんな映像が撮れているのかをリアルタイムで確認でき、臨場感のある映像が撮影できるでしょう。
ただ、FPVは普通のドローンよりも操縦が難しいので注意してください。
FPVドローンには2タイプあり、ひとつは通常の操縦者視点での操縦とFPVでの操縦の両方が可能なものです。
そしてもうひとつは、FPV専用のドローンで、これはFPVでの操縦しかできません。
トイドローンにもFPV専用のものがありますので、初心者やFPVに慣れない人はそれを避けて通常の操縦ができるものを選ぶか、FPV専用機を購入する場合は通常よりも練習が必要になることを心得ておきましょう。
【FPVゴーグルでドローンを飛ばす様子】
【FPV画面の例】
信頼性のあるトイドローン8機種
ここまで、トイドローンの特徴や選び方について説明しました。
「トイドローンがどんなものかわかったので、さっそく自分でも購入して飛ばしてみたい」という気持ちになっている人も多いでしょう。
そこでこの章では、実際に販売されているトイドローンのうち、ある程度以上のクオリティで空撮できるものや、ドローンの練習として使えるものなどを紹介しておきます。
これ以外にも多くのトイドローンが販売されていますが、その中から口コミやレビューの評価が高いものや、ドローン専門メディアが注目しているものなどを8機種挙げてみました。
あなたの愛機を選ぶ際の参考にしてください。
DJI「Tello」
出典:DJIストア
まず、ドローン世界シェアNO.1メーカー「DJI」が手がけたトイドローン「Tello」から紹介しておきましょう。
「Tello」は、子どもから大人まで楽しく遊べるようにと作られたトイドローンですが、総重量80gの機体の中にDJIの技術が詰まっているのが特徴です。
最大飛行時間13分、最大飛行距離100m、ワンタップで自動離陸/自動着陸、接続が切れても安全に着陸できる「フェールセーフ保護機能」、正確なホバリングを可能にする「ビジョンポジショニング・システム」など、初心者は安全に、ドローンに慣れた人でも十分楽しく飛ばせる機能が揃っています。
カメラ性能は、写真: 5MP(2592×1936)、動画: HD720p30、「EIS(電子式映像ブレ補正)」である程度安定した映像が撮影できます。
また、自動で動画撮影できるモードがあり、ドローンが上下する「Up & Away」モード、ホバリングしつつ360°回転する「360」モード、被写体のまわりを360°旋回する「Circle」モードでの撮影も可能です。
Telloを使ってプログラミングを学ぶこともでき、多彩な楽しみ方ができるトイドローンだと言えるでしょう。
機種名 |
Tello |
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メーカー |
DJI |
重量・サイズ |
約80 g(プロペラとバッテリー含む)/98×92.5×41 mm |
スペック |
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価格 |
1万2,980円 |
Holy Stone「HS210Pro」
「Holy Stone」は、低価格で高品質なトイドローンを中心に提供している中国のメーカーです。
中でも「HS210Pro」は、楽天市場のラジコン・ドローンデイリーランキングで1位を獲得したこともある人気機種です。
約33gとトイドローンの中でも軽量ながら、「カメラつき・画素数1280×720P」「ワンキー離着陸」「FPV対応」「ヘッドレスモード」など高機能を備えています。
専用プロペラガードやバッテリー3個も付属していて、価格は8,789円とリーズナブル。
初心者が練習用に飛ばすのにも、子どもが室内で遊ぶのにも適した機種です。
機種名 |
HS210Pro |
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メーカー |
Holy Stone |
重量・サイズ |
33g/82×90×27mm |
スペック |
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価格 |
8,789円 |
Holy Stone「HS420」
「Holy Stone」からはさまざまなトイドローンが出ていますが、もう1機、人気機種を紹介しておきましょう。
「HS420」は、初心者でも扱いやすく、それでいて多機能を備えているため、ドローンの楽しさを味わえる1台です。
重量はわずか 31g、プロペラガード付きなので室内で安全に飛ばすことができます。
カメラは720P HDと高画質とは言えませんが、簡単な空撮を楽しめますし、専用アプリをインストールすればFPV操縦も可能です。
操縦面では、ドローンを手のひらから投げ上げるだけで離陸する「手投げテイクオフモード」、操縦者の視点通りに動かせる「ヘッドレスモード」、被写体の周囲をぐるっと旋回して撮影できる「ホバリングモード」、360°回転するアクロバット飛行の「3Dフリップ」などバリエーション豊かな操作が簡単にできます。
趣味で遊ぶのはもちろん、初心者向けの操縦練習や空撮の練習にも適した機種だと言えるでしょう。
機種名 |
HS420 |
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メーカー |
Holy Stone |
重量・サイズ |
31g/84×90×34mm |
スペック |
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価格 |
9,009円 |
Eachine「Cinefun 1S 75mm」
出典:Eachine公式サイト
同じく中国のドローンメーカー「Eachine」からもいくつかトイドローンが出ていますが、中でも注目したいのが「Cinefun 1S 75mm」です。
世界最軽量級の4Kカメラ搭載ドローンと謳っている通り、バッテリーを装着しても54.5gしかありません。
カメラは、「Caddx Loris 4K カメラ」と「Runcam Split3-lite 1080P カメラ」のどちらかを選ぶことができ、いずれも高画質の空撮が可能です。
飛行時間も5分あるので、「旅先で空撮を楽しみたいけれど、荷物は増やしたくない」という人や、「子どもと一緒にいろいろ撮影して思い出を残したい」という人などに適した機種と言えそうです。
機種名 |
Cinefun 1S 75mm CRAZYBEEX FR V2.2 F4 4K CineWhoop |
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メーカー |
Eachine |
重量・サイズ |
54.5g(バッテリー含む)/97×97×51mm |
スペック |
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価格 |
209.99ドル(2023年8月現在) |
G-Force「LUCIDA」
出典:株式会社ジーフォース(G-Force Inc.)公式サイト
日本のメーカーのトイドローンもあります。
たとえば「株式会社ジーフォース (G-Force Inc.)」の「LUCIDA」です。
本体重量34g、折りたたむと名刺サイズになるコンパクトさながら、フルHDカメラ搭載で動画・静止画を高画質1080pで記録できます。
専用アプリを使えば、映像をリアルタイムで確認しながら撮影可能で、機体底部のビジョン(映像)センサーが映像のズレを検知して姿勢を自動制御するので、安定した映像が撮影できるでしょう。
そのほかにも、操縦者から見た方向に機体が動く「オリエンテーションモード」(いわゆるヘッドレスモード)、ワンキー離着陸、アプリ上に描いたラインに沿って飛ぶ「トラッキングフライト機能」、専用プロペラガード付属など、初心者に必要な機能が揃っています。
機種名 |
LUCIDA |
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メーカー |
株式会社ジーフォース (G-Force Inc.) |
重量・サイズ |
本体 34g/56×76×29 mm |
スペック |
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価格 |
1万3,500円 |
G-Force「LEGGERO FPV」
出典:株式会社ジーフォース(G-Force Inc.)公式サイト
同じく「株式会社ジーフォース (G-Force Inc.)」からは、ハイスペックなトイドローン「LEGGERO」シリーズも発売されています。
中でも「LEGGERO FPV」は、FPV専用のトイドローンです。
スマホ用VRゴーグルが付属していて、目幅・焦点距離の調整が可能、手持ちのスマホをセットするだけでFPVフライトが楽しめます。
重量60g、折りたたむとポケットに収まるサイズながら、機体前方には4K/2Kカメラを搭載し、静止画800万画素、動画200万画素の高解像度での記録が可能です。
また、カメラの角度は調整が可能で、前方から真下まで撮影シーンに合わせて自由に調整できるのも強みでしょう。
操作性も優れています。
機体底部に搭載されたビジョンセンサーが、映像のズレを検知して機体の位置を自動で制御したり、気圧センサーが自動で高度を維持してくれたりといった機能もあり、映像撮影にも、操縦練習にも活用できる機種です。
機種名 |
LEGGERO FPV |
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メーカー |
株式会社ジーフォース (G-Force Inc.) |
重量・サイズ |
本体 60g/102 × 136 × 36 mm |
スペック |
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価格 |
1万3,200円 |
京商「LIVE STYLE Beginners TS053」
出典:京商株式会社 公式サイト
同じく日本のラジコンメーカー「京商株式会社」からは、トイドローン「LIVE STYLE」シリーズが出ていますが、そのうち初心者向けの入門機「LIVE STYLE Beginners TS053」を紹介しましょう。
室内専用の機体で、重さはバッテリーを含めても16.5gの超軽量、それでいて気圧センサーを備えているので安定した飛行が可能です。
飛行スピードの3段階切り換えや、ワンタッチ操作での離着陸、360°空中回転などのアクロバットも楽しめます。
飛行時間は5分と短めですが、プロペラガードもついているので、初心者が室内で操縦練習をしたり、飛ばして遊んだりするのにはうってつけだと言えるでしょう。
機種名 |
LIVE STYLE Beginners TS053 |
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メーカー |
京商株式会社 |
重量・サイズ |
16.5g(バッテリー搭載時)/L80 × H35 × D80 mm |
スペック |
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価格 |
7,128円 |
京商「LIVE STYLE Type-1000HD Matt Gray TS055」
出典:京商株式会社 公式サイト
「京商株式会社」の「LIVE STYLE」シリーズからもう1台、「Beginners」の上位機種「LIVE STYLE Type-1000HD Matt Gray TS055」も紹介します。
機体正面には同社が「トイドローン市場最高級スペック」と誇る「200万画素・720HD/フレームレート25fps」のカメラが、また機体下部には「30万画素」のカメラが搭載され、この2台を切り替えて空撮することが可能です。
FPV対応なので、リアルタイムで映像をモニタリングしながらの撮影もできます。
また、「オプティカルフローセンサー」を搭載、ホバリングの際に位置のズレを自動補正するため、空中で狙った場所にビシッと止まります。
操縦者自身から見た方向に操作できる「ヘッドレス機能」、ボタンひとつで着陸できる「ワンボタン着陸機能」、低速・中速・高速の3段階のスピード変更など、必要な機能も備わった、メーカーを代表するハイスペック機種です。
機種名 |
LIVE STYLE Type-1000HD Matt Gray TS055 |
---|---|
メーカー |
京商株式会社 |
重量・サイズ |
本体 54.5g・電池搭載時 82.5g/W170 × H38 × D180 mm |
スペック |
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価格 |
1万6,500円 |
トイドローンを飛ばしていい場所・ダメな場所とは
さて、ここまでで「こんなトイドローンがほしい」という希望が定まってきたかと思います。
が、実際に購入したとしても、「どこで飛ばせばいいのかわからない」という人も多いでしょう。
「100g未満の「トイドローン」と100g以上の「一般的なドローン」との違い」で説明したように、トイドローンは許可申請しなくても飛ばせる場所・方法が多いとはいえ、規制はいろいろとあるからです。
それを踏まえた上で、トイドローンを許可不要で飛ばしてもいい場所・方法と、許可なく飛ばせない場所・方法(=飛ばす際には許可が必要な場所・方法)を表にまとめましたので、以下を見てください。
許可不要で飛ばせる場所 |
1)空港が近くになく、自治体の条例でドローンが禁止されておらず、管理者も禁止していない広い河川敷 2)空港が近くにない自分の土地 3)屋内またはネットなどで囲われた屋外スペース 4)ドローン練習場、ドローンスクール |
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許可があれば飛ばせる場所 |
◎「小型無人機等飛行禁止法」により許可が必要な場所 ◎「民法」により許可が必要な場所
◎「道路交通法」により許可が必要なケース
◎その他の法律により許可が必要な場所
◎自治体の条例により許可が必要な場所
|
許可が得られず飛ばせない場所 |
→「緊急用務空域」とは、地震や火災などの災害などが発生した際に、国土交通大臣が指定するもの |
ドローンを許可なく飛ばせる場所やその探し方について、さらにくわしくは別記事「ドローンを無許可で飛ばせる場所はどこ?探し方、飛ばせない場所も詳しく解説」で説明していますので、飛ばす前にぜひ読んでおいてください。
トイドローンを飛ばす際の注意点
これで、自分に合ったトイドローンを選んで飛ばすことができるようになったかと思います。
が、飛行の許可申請以外にも、飛ばす際に注意しておきたいことがいくつかありますので、最後にそれらを説明しておきましょう。
注意点は以下です。
- 航空法以外の法律や自治体の条例を確認する
- プライバシーや肖像権に配慮する
航空法以外の法律や自治体の条例を確認する
前述したように、トイドローンは航空法の適用外ですが、それ以外の法律などは適用されます。
具体的には、以下の法律・条例で定められている場所を飛ばす場合は、許可申請が必要です。
法律・条例 |
場所 |
小型無人機等飛行禁止法 |
以下の施設とその周辺300mの上空
→施設の管理者や管轄の警察署などに事前に許可申請する |
民法 |
→原則的には、土地の所有者や管理者に事前に許可申請する →ただ、実際はケースバイケース →つまり、「場合によっては許可なく飛ばしても問題ない、が、その判断の具体的な基準はない」というのが政府の判断 →もし「許可が必要かどうかわからない」と迷った場合は、念のために許可をとったほうが安心ではある |
道路交通法 |
→管轄の警察署に事前に許可申請する |
その他の法律 |
|
都道府県・市区町村条例 |
→規定に従って、自治体の担当者などに事前に許可申請する |
これらの許可を得ずにトイドローンを飛ばした場合には、罰金などを科せられる恐れがありますので注意してください。
ドローンを飛ばす際の規制や許可申請については、別記事「【2023年版】ドローン規制の全体像|全5大規制をわかりやすく解説」「【フローチャート付】ドローンの飛行許可が必要な全24ケースを徹底解説」「【チャート付】ドローンの飛行申請が必要な全パターンとその申請方法」でわかりやすく説明していますので、そちらもぜひ読んでおいてください。
プライバシーや肖像権に配慮する
トイドローンを飛ばす際に、もうひとつ忘れてはならないのが、プライバシーや肖像権を侵害しないことです。
カメラ付きドローンを飛ばしていると、人の家の中が見えてしまったり、空撮した写真や動画に無関係の人が映ってしまったりすることがあります。
もし、意図せず映り込んでしまっただけであれば、特に法律には違反しませんが、たとえば、
- 故意に他人の家の中をドローンで撮影する
- 無許可で空撮した人の写真や動画をインターネットなどで公開する
といった行為はプライバシーの侵害や肖像権の侵害=違法行為になり得ます。
そのため、空撮時には以下のことに気をつけましょう。
- 周囲を確認して、なるべくプライバシーや肖像権を侵害しないような飛ばし方を心がける
- 空撮していることが周囲によくわかるよう周知する
- 住宅街にカメラを向けたり、第三者を大写しにしない
- 写真や動画を公開する前に、念入りに確認する
- もしプライバシーや肖像権を侵害しそうなものが映っていたら、公開を控える、またはぼかしを入れて特定できないようにする
この問題については、別記事「映り込みへの対処法は?ドローン空撮でプライバシーを侵害しない方法」でくわしく解説していますので、そちらも読んで理解を深めておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
トイドローンについて、知りたいことが分かったのではないでしょうか。
ではあらためて、記事の内容を振り返っておきましょう。
◎トイドローンとは、一般的に「本体とバッテリーの重さの合計が100g未満の小型ドローン」
◎トイドローンとその他ドローンとの区別は以下の通り
トイドローン |
一般的なドローン |
||
---|---|---|---|
定義 |
重さ(機体+バッテリー)100g未満 |
重さ(機体+バッテリー)100g以上 |
|
法律上の扱い |
小型無人機 |
無人航空機 |
|
航 |
特定飛行の許可申請 |
不要 |
必要 |
機体登録 |
不要 |
必要 |
|
リモートIDの搭載 |
不要 |
必要 |
|
小 |
重要施設とその周辺300m地域の飛行許可 |
必要
|
◎トイドローンの弱点は、
- 軽量なので風の影響を受けやすく、意外に操縦技術が求められる
- バッテリーも小型なので容量が少なく、飛行時間が短い
◎トイドローンの選び方 おすすめ10ポイントは、
【基本的なポイント】
- 「技適マーク」がないものは避ける
- 飛ばす場所は主に室内か屋外かで選ぶ
- プロペラガードがあるものを選ぶ
- 予備バッテリー付きのものを選ぶ
【初心者が注目すべきポイント】
- オートホバリング機能があるものを選ぶ
- ワンキー操作ができるものを選ぶ
- ヘッドレスモード付きのものを選ぶ
【空撮したい場合のポイント】
- カメラ付き・映像をリアルタイムで見られるものを選ぶ
- カメラは高画質のものを選ぶ
- FPV対応のものを選ぶ
◎トイドローンを飛ばす際の注意点は、
- 航空法以外の法律や自治体の条例を確認する
- プライバシーや肖像権に配慮する
以上を踏まえて、あなたが気に入ったトイドローンに出会えるよう願っています。